'00夏 のんびり沖縄離島の旅 その4 - 鳩間島

8月17日(木)
鳩間島(島仲浜海水浴)
民宿星空荘

朝食を食べると、昨日のおばさん達は、おじいの船で西表島へ向かっていった。あっという間の二日間だったが、ついに鳩間を去る日が来てしまったか・・・と感慨にふける。同宿の神奈川県の先生も、今日のフェリーで西表島へ戻るそうだ。大学生は、相変わらず畑仕事に精を出している。そして、島の先生が挨拶に来た。今日のフェリーで島を出ることを知っていたので、最後に話に来たということだった。

前の浜

こんな人情味のあふれる島で、宿でぐだぐだしているうちに、もう少しのんびりしていようかなという気になった。何か鳩間島でやり残した感じもするし、西表島に渡っても何もする予定はない。おばあにもう一泊できるか聞いてみる。もう盆のピークを越えてしまっているから、当然問題なかった。

そうと決まれば、今日はどこへ行くか。海しか行くところもないし、午前中はのんびりしよう。他の島のように海以外には見所がないので、何かしていないと気になる貧乏性の自分にとっては、のんびりするにはうってつけの場所である。ということで、桟橋の見える堤防の上で早くもお昼寝。本当に、のんびりするということは最高の贅沢だと感じる。

フェリー

そうして11時を過ぎると、いつもの郵便船がやってきて、11時半過ぎにはフェリーがやってきた。かりゆしと名付けられたフェリーは、島の言葉で美しいという意味だそうだ。自分が乗るはずだったフェリーに乗る先生を見送り、船が行ってしまうと、のんびり宿に戻る。宿に戻って昼食を食べていると、畑仕事を終えた大学生が帰ってきて、まだ居る自分にびっくりしていた。

昼からは、桟橋近くの浜で泳ごうかと思ったが、やっぱり北の浜まで行ってしまう。今日はほとんど人がいない。やはり、自分と同じフェリーでやってきて、今日のフェリーで去っていったのであろう。シュノーケルにも飽きたので、水に浸かってのんびりして、宿へ戻ってくる。まさに今日は何もしていない!

月

夕食後は、月の撮影を行う。少し欠け始めていた月であったが、その明るさは変わらず、街灯なしでも十分である。月の明かりが海を照らす写真は、まさに夕陽の写真。さらに、シャッターを5分解放して星の写真を撮ったはずが、夜だというのに月明かりで空が青くなり、星と一緒に雲まで写っていた。月明かりの威力にすっかり驚かされた。

そうして宿に戻ると、また宴会のお誘い。このために昼間寝ているようなものだ。先生達は、まだ子供達の体験学習の最中で、三線を引いているところであった。体験学習の中には、三線を自分で作ってみようという内容も含まれており、その自作の三線を引く前に、三線と島唄で、一つお手本をという趣向らしい。

島唄は各島ごとに発達し、沖縄本島は娯楽のための唄であったのに対して、八重山の島々は畑仕事の際のかけ声、仕事の厳しさなどを歌ったものが多く、一つの島だけで、本島の島唄数と同じくらいの唄があるそうである。その中でも、鳩間節は沖縄全体としても有名で、その生まれた由来を聞けたのは良い経験だった。

体験学習の中学生くらいならまだしも、小学生の低学年の子供達は、さすがに飽きてくる子供も多く、22時までやってしまったので、すでに寝ている子供達も出ていた。そして、子供達が寝た後で、大人達の宴会である。先生方と、子供達の付き添いできた大人達。子供達だけでなく、大人達も沖縄の離島で、島の人たちとの交流があるとすれば、かなり良い体験になるのではなかろうか。月明かりの元、芝生にござを引いただけの宴会場で、永遠3時まで続いた。すでに寝入ってしまうものも多数。海風が心地よい芝生の上で、ごろんと寝るのも、最高の贅沢かもしれない。


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出発
鳩間島
鳩間島
鳩間島
西表島
西表島
西表島
帰宅