前回のメキシコでかなり遺跡に感化されて、今回はピラミッドと言えば本場のエジプトヘ向かうことにした。エジプトと言えば、イスラム原理主義者に1997年に日本人を含む観光客が多数殺害されたルクソール事件があり、外務省の治安状況を見ても全域危険度1となっている。ちなみに、危険度1は観光旅行には注意が必要、危険度2は観光客は行くべきではない、危険度3は必要最小限の人だけで家族も待避、危険度4は全員退避となる。今のイラクは危険度4。メキシコの危険度1は一部の地域だけだったが、エジプトは全域なのだから大変なことだ。
というわけで、海外へ行くなら個人旅行が当たり前なのだが、今回ばかりはツアーに参加することにした。個人旅行で自分だけなら死のうが行方不明になろうが関係ないが、イラク人質問題のように周りに迷惑をかけることになる。と言っても、真夏のエジプトは気温が45度にもなるとあって、ツアーでも案外料金が安い。JTBは様々なコースを作っていて、基本プランを組み合わせることで実に様々なコースが作られており、日程も行程も選ぶのに困るほどだ。添乗員付きでもなんとHISやファイブスターズなどのツアーよりも断然安い。JTBなら一人部屋追加料金もたかだか3万円増しで、それを加えてもなんと30万円切っている。HISでは一人部屋追加料金を入れたら40万円を超えてしまうというのに。それならJTBに決まっている。そもそも、危険だからツアーにするのに、いくら安くても安かろう悪かろうのHISを選択する意味はない。
エジプトへ行くには、カタール航空を使って大阪からドーハ経由で行くのが一般的なようだが、東京発のエジプト航空直行便で行くツアーもある。経由無しで直行便があるのにはちょっとびっくりする。絶対外せないのがギザのピラミッドとルクソールの王家の谷であるが、この二か所はほとんどのツアーで含まれている。さらに、アスワンやアブ・シンベル神殿の行き方によって行程が異なってくる。アブ・シンベルの神殿に行くとなると、光と音のショーが一番良いらしい。と言っても、夜のショーに行くにはアブ・シンベルに泊まらなければいけないので、日程に無理がでてくる。
結局このショーは捨てて、アスワン、アレキサンドリア、夜行列車のナイルエクスプレスが含まれた工程のものを選択した。タイトルは、「Lグレードホテルとナイルを望むお部屋に泊まる旅・憧れの古代エジプト文明8日間」で、たまたま選んだ物だがWebでは一番人気とされていた。しかし、ツアーにしては超ハードスケジュールで、一回の旅で全ての観光ポイントを入れ込もうというのだから、仕方がないところだろうか。ツアー日程としては、ナイルエクスプレスは苦肉の策だろうが、個人的にはこの方が良くて、わざわざ夜行列車があるものを選んだくらいだった。
選択ツアーが決まったら、JTBのホームページで残数をチェックする。休みの関係で、金曜日出発がベストだったがすでに満席。月曜日出発ならまだ空いていたのでそこに申し込んだ。最低遂行人数25名なのに、すでに遂行確定とはいったい何人の団体になるのだろうか。申し込みが終わってしまえば、ツアーだと全くやることがない。ガイドブックは歩き方しかないので仕方がないが、ツアーでどこでも連れていってくれるのだから、今回は歩き方でも良いかもしれない。出発の少し前に米ドルを購入しただけで準備は完了。いつもは休暇が始まると同時に出発するのに、今回は休みに入ってから出発まで少し間が空いてしまったのも、ちょっと気合が入らなかったところである。
夏のエジプトの所持品について
この後を読んでいけばわかるだろうが、夏の暑さは半端ない。その暑さと衛生状態の悪さから体調を崩す人が続出なので、次のものを持って行くと良いだろう。私は持っていなかったが、他の人が持っていた物も参考にしてある。
ヒヤロン
30分もつと書いてあっても、45度の環境下では10分さえ持続力はない。しかし、王家の谷を歩く時など、湯気が出るほど熱くなった体には、一瞬でも瞬間冷却があった方が良い。
ひえぴたシート
熱が出た時に利用するものだが、貼ると熱を急速に取ってくれる。首筋に貼ると効果的。おでこに貼って歩いている人を見かけたが、みてくれが悪いのでお勧めしない。
魔法瓶
直射日光の元を歩いていると、ペットボトルの水はお湯になる。魔法瓶でいくらか冷たい状態を維持できる。ツアーではバスの中に荷物を置いていけるので、ペットボトルを分散して複数持っておくだけでも良い。
温度計
無くても良いが、どれくらいの暑さだったか、記録として残しておくのもおもしろい。数字を見てあらためて暑さを実感することしばし。
下痢止めストッパ
水無しで飲める物がお勧め、この薬は必ず持っておきたい。ツアー客のほとんど(特に若い女性)が、食後はトイレが欠かせない状況続出。とりあえず止めることができる薬は重宝だが、多用するのは腸に良くないので、観光中とか緊急時だけにしておこう。
胃腸薬
下痢になってしまったら既に遅いが、お腹の調子が悪くなる前に、早めに空腹時に飲んでおこう。
正露丸
食後に飲むならこちらのタイプ。こちらは、危ないものを食べてしまったのを後で気づいたり、下痢気味になったら飲んでおこう。大変な状況になったときには、毒薬となり飲んではいけないらしい。生水は元より、氷、火の通っていない物、生野菜、フルーツなど要注意。
整腸剤
下痢になってしまったら、とりあえずこれで腸を整えよう。旅行中はどんどん怪しい物質が蓄積されるので、気休めでしかないのだが。
栄養ドリンクorアリナミン錠剤
お腹の調子が悪いため食欲不振になり、ますます具合が悪くなる、という悪循環を引き起こす人が多い。食べられなくてもドリンクや錠剤で栄養補給できる。
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