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1月1日(木)
納沙布岬初日の出ツアー
東根室 根室 納沙布岬 根室 東根室
根室トモシリYH

昨日の夜、というより今日の朝だが、私は早々に退散したが、最後の組は3時まで飲み会を続けていたらしい。そして、初日の出のために朝4時半に起こされる。ちなみに、ここ根室YHでは、朝は六甲おろし、阪神優勝の瞬間をテープで流しまくる。毎年この時期にきているヘルパーさんは巨人ファンであるが、六甲おろしをかけないとヘルパーさせないといわれ、泣く泣くかけているらしい。

ちなみに、ヘルパーとはYHでアルバイトをする人のこと。バイト代は微々たるものだが、三食ついてるし、たまには観光もできるといったおまけつき。北海道は特にヘルパーが多く、この制度で社会に復帰できなくなった者数知れず。

準備をしてしばし待って観光バスへ乗り込む。YHで観光バスを借り切っており、今年は1台で乗り切らないほどの盛況であった。うとうとしながら、起きたら納沙布岬に到着したところ。雲もないようで、これは初日の出が期待できそうである。物産館で無料コーヒーをいただき、いざ灯台の元へ。納沙布岬でも、最東端の碑がたっているところよりさらに東に灯台があるので、日本最東端は灯台のところだ。

徐々に明るくなってくる。人も徐々に増えてきたし、TV局のカメラも何台かきはじめた。だが、上空は雲一つないのに、水平線のあたりには雲が立ちこめ始め、いつまでたっても太陽が顔を出さない。

早く昇れ〜と思いながら待っていたところ、誰かが「のぼった〜のぼった〜」と騒いでいる。海の方を見てもまだ太陽は見えない。おかしいなぁと思っていると、なんと灯台を登っているおじさんがいた。結構注目を浴びながら上まで登りつき、彼こそまさしく日本一早い日の出を見ることになるのだろうが、なぜか太陽が出ないうちに降りてきてしまった。灯台の上ではすでに日の出が見えたのかどうかは、彼しか知るよしもない。

日の出さて、日の出予定時刻6時50分をはるかにすぎて、バス出発予定の5分前の7時5分にやっと太陽が顔を出した。2年前は猛吹雪で何も見えなかったが、今年はなんとか日の出を見ることができた。。しかし、ヘルパー氏いわく、「あれは初日の出ではありません。水平線から出なければだめです。水平線から出るのは10年に1度くらいです。」との話だった。本当の初日の出を見るにはどれだけ通いつめなければならないのだろうか。

YHに戻り、雑煮を食べて一眠り。でも、昨日少し早くに眠りについたため、すぐに活動開始する。今日は昼から落石岬へ夕陽を見に行くツアーもあるが、2年前に見れたことだし、なんといっても寒い中往復4時間歩くのがきつい。ということで、今回はパスして天気もいいので納沙布岬にもう一度行ってみることにした。

同室のぎりぎりまで飲んでいた人たちは爆睡モード。落石ツアーに行くと言っていたから、そのまま起こさずに出発。日に何本かの列車で東根室から根室駅へ行き、駅前のバスターミナルへ。するとなんということか、納沙布岬まで行くバスは今日はたった3本だけ。市内バスは三賀日は全便運休。確かに利用する人はいなそうだけど、公共の足を止めてしまうとは、根室はすごいところだと思った。

納沙布岬まで行く客も、観光客らしい数人しかいないし、もちろん全員納沙布岬まで直行である。納沙布岬に到着してみてこれまた唖然。朝の喧噪が嘘のように静まり返っている。唯一食堂が1軒営業しているだけで、物産館や北方領土資料館など完全に閉まっていた。

納沙布岬2時間くらいぶらぶらして、次のバスで戻る予定だったが、こんなに何も開いていないのでは時間つぶしもできやしない。というわけで、15分で折り返すバスに乗車。帰りのバスも、乗客はほとんど代わり映えがなかった。観光バスで根室駅から観光しにきたみたい。でも、最高の雲一つない青空の元、人っ子一人いない風景を納められたのは風景写真としてはすばらしい出来であった。

早めに戻ってきてしまったため、駅前のコンビニで食料調達。根室を何度も訪れる人にはよく知られたコンビニ「タイエー」。店内に焼き鳥を焼くスペースを持ち、焼き鳥弁当なるものもある。他では食べられませんと書いてはあるが、まぁ、他ではやらないだろうと思う。

焼き鳥弁当は前回食べたから、今回はエスカロップである。根室ではコンビニ弁当になるくらいポピュラーな食べ物であるが、全国的にはほとんど知られていない。どのような物かというと、バター多めで炒めた炒飯に、豚カツを載せたもの。別段代わり映えない食べ物だが、根室へきたら試してもらいたい。

待合室でエスカロップを食べ、次の列車まで2時間もあるのでYHまで歩くことを考えたが、あまりの寒さに5分であきらめてしまった。今年は雪がないためか、ことのほか寒さがこたえる。落石岬ツアーに行った人たちは、この寒さ大丈夫だろうか、などと思いつつ、列車のこない根室駅でぐだぐだしていた。

列車がやっときて、東根室まで戻り、YHまで歩いて帰る。洗濯やら何やらしているうちに落石岬ツアーに行った人たちが帰ってきた。しかし、なぜか女性陣だけ。なんと、夕陽を見た後、帰る途中で通りがかった車に載せてもらい、男性陣は今頃もくもくと歩いている頃だろうとのことだった。北海道ではよくある光景だが、人数が多すぎて女性だけになったらしい。こういうとき、女性はお得ですねぇ。

その後、男性陣はずいぶん遅くに帰ってきた。とてつもなく寒いうえに、女性陣まで途中でいなくなってしまい、つらい落石岬ツアーであったようだ。今年は行かなくて正解だったな。そして、今日は新年会ということで、またもや夜まで飲み会が続く。さすがに今日の飲み会は、ほぼ全員が明日根室YHを後に移動するので、新年会は早めにお開きとなった。

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