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5月2日(木)
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ブリーク朝起きると、列車はすでにシンプロントンネルを抜けて、スイスに入っていた。イタリアの田園風景から一転、アルプスの山々が連なる風景へと変わっていた。そして列車はブリークに到着した。ここでこのユーロナイトはジュネーブ行きとブリュッセル行きに分割し、それぞれの車両はこの駅を始発駅とする昼行特急IC(インターシティ)の後部へ連結された。

30分ほどして発車すると、崖の上を走って行く。しばらくはジュネーブ方面の線路と平行していたが、みるみる下の方へ行ってしまった。ビル何階分とかの騒ぎではない。そして、ユングフラウ方面の乗換駅シュピーツに着いたのは定刻の2分遅れだった。予定では乗り換え時間は2分で、乗り継げず。普通は待ってくれるのではないか。仕方なく待合い室で待つことになった。

トゥーン湖駅の雰囲気はイタリアとすっかり変わっていて、ほとんど日本と同じようにとにかくきれい。さすが観光国スイス。ここでスイスフランの両替を行ったが、一万円がたったの11SF(980円)。どうもおかしいと思ったら、一万円札と千円札を間違えたようで、一桁違っていた。窓口も空いていたし、時間も十分あったので取り替えてもらえたが、このまま列車に乗っていたら大損するところであった。

スイスの鉄道は国鉄ばかりでなく、大幹線までもが私鉄の場合もある。実はここまで乗ってきたブリークからシュピーツまでも私鉄なのだ。だからたった数分さえも待ってくれなかったのかも知れない。ここから先ユングフラウを目指す鉄道はスイス国鉄の路線となり、ユングフラウの入り口インターラーケン・オストをめざす。湖と緑の丘と山のきれいな風景の中を列車は走って行く。

インターラーケン・オスト駅当初の予定では、荷物をここからグリンデルワルト駅に送り、手ぶらで時計と逆周りでユングフラウヨッホの最高峰スフィンクス展望台をめざす予定であったが、駅構内に備え付けられた展望だの無人カメラの映像は、全く何も見えない。地上は雨こそ降っていないが、山頂は全く見えない。考えたあげく、天候を見ながら進むことにした。とりあえずはグリンデルワルトに向かって、ホテルを確保しよう。

ここからは私鉄であるBOB(ベルナーオーバーラント鉄道)に乗る。スイスはカントンと呼ばれる州が集まってできた連邦国家で、このユングフラウ地方はベルン州にあたる。さらに、スイスは地域によりドイツ語、フランス語、イタリア語それぞれ違う言葉を使っており、ここはドイツ語圏である。これからすれば、BOBは日本語風に訳せば、ベルン高原鉄道といったところだろうか。

グリンデルワルト8両編成のうち、前4両が時計と逆回りのラウターブルネン行きで、後4両が時計回りのグリンデルワルト行きになっており、途中まで連結されて一緒に走って行く。目指すユングフラウヨッホは、山の中腹まで雲がかかっているが、高原の緑がきれいで、まさにアルプスの少女ハイジの世界そのまま。途中、勾配のきついところはラックレールの助けを借りながら、山を登って行く。

グリンデルワルトは、日本人にはユングフラウ観光基地として有名であり、日本人観光案内所まである。この時期、夏の避暑でもなく冬のスキーでもないオフシーズンのため、ほとんどのホテルが営業していない。というわけで、日本人観光案内所で聞いてみると、やはり二つ星以下はすべてやっていないそうだ。しかたなく、開いている三つ星ホテルを探してもらい、これが今回の旅で一番高いホテルとなった。

登山鉄道ホテルからは、山を登って行く登山鉄道がまるでおもちゃのように見える。昼食はホテルのレストランで食べることにしたが、ドイツ語のメニューしかなかった。適当に頼んでどんな物が出てくるか楽しむのも、海外旅行ならでは。のんびりしていたら、だんだん山の雲が晴れてきたので、WAB(ウェンゲン登山鉄道)で山を登ることにした。あまりにも急勾配のため、全線ラックレールである。

グリンデルワルトの町がみるみる小さくなり、急勾配をぐんぐん登って行く。まさにケーブルカーさながらの急勾配。雪がだんだん多くなってきた頃、クライネシャイデック駅に到着した。標高2,000mの小さな駅である。標高の低いところの雲はなくなり、下の方は景色がよく見えるが、山の上を見てみれば、ユングフラウヨッホの山頂は完全に雲の中。

ユングフラウ鉄道この天候で、ユングフラウヨッホまで往復八千円はあまりにも高すぎる。やはり、ユングフラウに登るのはまた今度として、今回はあきらめた。駅の周りをぶらついて、反対側のラウターブルネンへ下山する。よくこんなところに町を作ったものだなと感心してしまうほどすごいところにあるウェンゲンの町を通って、ラウターブルネンへ。列車からは、ヨーロッパ第二位の滝、シュタウプバッハの滝が見える。

時間はまだまだあるので、ミューレンの町まで足をのばす。ケーブルカーに乗った後、最高速度30km/hののんびり列車で、たった4kmの距離を20分かかってミューレンに到着した。展望台からは山と谷が眺められ、ウェンゲンとミューレンの間の谷にラウターブルネンの町があるのがよくわかる。その谷が800mもの高さがあるのだから、すごいものがある。

ミューレンミューレンはロープウェイでシルトホルン山へ登るための中継地で、ロープウェイでシルトホルンへ登ることができるが、ロープウェイ駅の展望台カメラはこちらもやはり雲の中。元々時間もないので行くつもりはなかったから、どちらでも良いのだけれど。ミューレンの町自体には特に何があるというわけではなく、人っ子一人いないので、ここへきて初めてオフシーズンであることを感じる。

同じ列車とケーブルカーでラウターブルネンへ戻り、ベルナーオーバーラント鉄道経由でグリンデルワルトへ戻る。WAB経由では三千円だったが、BOB経由は500円だ(ユーロパス25%割引後の料金)。夜も遅くなり、BOB車庫が分岐駅のツヴァイリュチーネンにあるため客車を車庫へ入れるのだが、客を乗せたまま行ったり来たり。不思議な光景にしばしあぜんとしてしまう。

グリンデルワルトへ戻り、夕食を食べられるところを探す。スイスの名物と言えばチーズフォンドゥ。普通二人用しかないはずであるが、一人用で食べさせてくれるところがあって、そこで夕食となった。日本語メニューもあって、片言日本語をしゃべる店員もいて、日本人の観光基地としては、昼食を食べたところの存在の方が珍しかったのかもしれない。

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