4月29日(月)
パリ市内観光(凱旋門, エッフェル塔, ノートルダム寺院)
ParisRyon22:22
EN217
何はなくともパリ・リヨン駅へ。一日の全ては鉄道駅から始まるのだ。パリ一帯でコインロッカーが使用禁止になっていたため、大きな荷物は荷物預かり所に預ける。フランスパンのサンドイッチで腹ごしらえしたのち、列車の予約を取るため予約窓口へ。パリ・リヨン駅はフランス南部への大ターミナルのため、当日予約窓口は数が多く、東京駅の新幹線切符売り場さながらである。
インターナショナル窓口で、クシェット(簡易寝台)の予約はあっさりOKで、料金はたったの89F(1,960円)だった。寝台料金が二千円もしないのだから、日本の寝台がいかに高いことか。クシェット予約の後は、スイスからパリへ戻る際のTGV予約である。当日券以外はちょっとした部屋が用意されており、番号札をもらって番号が呼ばれたらその窓口へ行く。最近、郵便局などで良く見られる方式である。
こちらもなんなく予約を完了し、これではれてパリ観光へ出発となった。地下鉄はロンドンと同様にゾーンごとの乗り放題切符があり、すこし郊外へ行くことも考えて、ゾーン4用60F(1,320円)を購入した。元を取るには8回乗らなければならないから、ロンドンと比べるとかなり割高になっている。それでも、毎回切符を買うめんどくささを考えると、乗り放題切符の方が便利である。
パリ・リヨン駅から地下鉄でコンコルド広場へ。ここからシャンゼリゼ大通りを通って、凱旋門へと向かう。道沿いにはさまざまな彫刻が飾ってあったが、芸術がまったくわからない自分にとって、まさにわけのわからないものばかり。そんな彫刻群がとぎれると、店やらカフェやら賑やかになってきた。と、そこでアエロフロートの支店を発見した。中へ入るといきなり日本人で、あっさりリコンファームは済んでしまう。
凱旋門では屋上に上ることができる。エレベーターと階段があるが、エレベーターを選択した。屋上からは、放射状に伸びる通り通りを見ることができる。展望を楽しんだ後、少々値段が高いが近くのカフェで昼食とした。ここまで歩いてきたけれど、スーパー、コンビニのたぐいがまったく無く、売店があると思えば本だけしか売ってない。なかなか安い食物がなくて苦労する。
地下鉄に乗って少し進み、セーヌ川とエッフェル塔を写真に納めた。ぶらぶら散歩しながらエッフェル塔へと向かう。観光客は多いのだが、不思議と日本人はあまりいない。もう日本人はパリが飽きてしまったのだろうか?工事中のためだろうか、エレベーターが一つしか運行していなくて、展望台へ行くにも苦労したが、パリ市街が一望でき、遠くに凱旋門も見ることができた。
エッフェル塔からTGVアトランティック線の発着するモンパルナス駅に寄った後、シテ島のノートルダム寺院へ行くが、改修工事中で見栄えが良くなかった。観光地にはきまって絵描きの人達が絵を飾って、似顔絵描きや絵の販売を行っていたが、こんな所からもパリは芸術家を産む風土なのだと感じる。最後に、パリ・ノード駅へユーロスターを見に行った後、バスティーユ広場に寄ってからパリ・リヨン駅へ戻ってきた。
もう20時半であるが、外はまだまだ明るい。サンドイッチのファーストフード店で夕食を食べて、夜行列車をのんびり待つ。待合所で座って待っていると、発車する列車の番線が次々と掲示板に表示されていく。元々予定の発車番線はなく、そのとき空いているホームへ入れていくようである。発車10分前になってようやく番線が表示された。その番線まで急いで向かう。
この列車は日本でいうブルートレインにあたる寝台特急列車で、ユーロナイトと呼ばれている。こちらで寝台というとすべて個室となり、一等と二等の寝台にそれぞれ1〜3人用がある。この寝台に対して、日本の寝台車のようなオープンな寝台をクシェット(簡易寝台)と呼んでいる。最近、やっと二段式寝台がお目見えしたが、未だに三段式寝台が圧倒的に多い。
この列車のクシェットは残念ながら三段式寝台で、しかもぼろぼろのイタリア鉄道会社の車両だった。古くささが漂っていて、車両の外側は落書きだらけ。まさに昔の日本国鉄のようである。しかし、イタリアも民営化したことだし、何年かすれば日本のようにきれいな車両になるのかもしれない。列車入線が出発ぎりぎりだったこともあり、乗車するとすぐに出発した。
列車は予定通りに出発し、車掌がパスポートと乗車券を取りにきた。夜間に国境を越えるため、パスポートは車掌に預けておいて、朝降りるときに返されるシステムである。車掌が切符のチェックの際に、ミラ〜ノと発音していたので、イタリア人の発音をよく「なんたらり〜の」とか言うのも、まんざらではないなと思うのであった。こういうちょっとしたこともおもしろい。

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