'19GW 中国・上海への旅 その06 - 周荘

5月1日(水)
周荘半日観光(8:00〜12:00)
上海(黄浦河クルーズ)
ジンジャンホテル(上海錦江飯店)

今日はJTBツアーにのって、水の都周荘へ向かう。上海近くの水郷は実はたくさんあって、蘇州以外にも、周荘、朱家角、烏鎮、などあり、JTBは全てに上海発着のツアーを出している。その中から、前回行きそびれた”朱家角”に申し込んだと思っていたが、実は周荘に申し込んでいた。蘇州の次に有名なところは周荘で、なんとなくそちらにしてしまっていたようだ。しかし、結果オーライ、この選択は正しかった。

少しだけ両替をしておこうとフロントに行こうとしたら、なんと両替ができる機械があるではないか。カードキャッシングするATMはどこの国でもよく見かけるが、現金から中国元に変えられる機械はそうそうない。というか初めて見た。主要国の通貨は揃っていて、当然日本円も認識する。あと5千円くらいで良いと思っていたが、一万円札しか使えないようで、それでもしっかり両替できた。レートは一番悪かったが、こんな感じでどこでも両替が自動でできるようになったら、両替商あがったりだろう。

8:00にホテルオークラ集合で、隣のホテルだから歩いてすぐ。と言ってもホテル敷地が広いので、余裕をもって出発したはずが、結構ぎりぎりになっていた。蘇州一日ツアーは10名くらい集まっているが、こちらは他のお客無し。どこかに行くならまずは蘇州だろうから、普通はそういう選択だろう。朱家角だと今では上海から地下鉄で簡単に行けるようになっていることを後で知り、周荘の選択で良かったと思う。

今日のガイドさんは、支店長まで務めた方で、30年くらいガイドをしているベテラン。GWの書き入れ時ということで、駆り出されたのだろう。バスではなく、ちょっと大きめの乗用車に乗り込む。周荘は、蘇州と同じく江蘇省蘇州市で、自力で行くなら蘇州駅(20kmくらい)または呉江駅(10kmくらい)からタクシーで行くことになるだろう。ちなみに、中国語のツアーであれば、入場料100元も込みで、150元(2,625円)でつれていってくれるらしい。

蘇州に行くのとほとんど変わらないのだから、かなり時間がかかる。しかも半日とは短い。4時間のツアーのうち、元々移動時間に往復3時間かかるのだから、正味一時間しかない。それなのに、今日は祝日ともあって高速道路は大渋滞。結局、1時間半で着くところ、2時間かかってしまった。

街に入るのに入場券を買う必要があるが、駐車場と実際の水郷がある周荘鎮まで1km以上離れている。ツアーだから駐車場に入れる必要もないので、チケットを買ってから近くまでいけば良いのだが、なんと地元の車しか入ってはいけないことになっているそうだ。

現地のガイドさんでも知らなかったそうで、というか、ルールが頻繁に変わるそうで、困った感じだが、ちょうどガイドさんが現地の言葉(上海語ではなく蘇州語?いわゆる方言)を喋れたので、ゲートの前に立っていた人がよしみで入れてくれた。こういった適当さがあるのも中国らしい。到着が一時間遅れた上、往復一時間も歩かされてはたまったものではない。

周荘の古鎮景区 周荘の古鎮景区

多くの人が駐車場から行列を作って歩いている横を車で5分くらい走って、やっと入り口にたどり着いた。周荘の古鎮景区は、中国の観光地等級AAAAAに指定されるほどの観光地。ちなみに、蘇州は世界遺産に登録されている拙政園など、庭園が登録されているのみで、水郷としての街並みは指定されていない。すなわち、水郷として東洋のベニスを訪れたいなら、周荘に行くべきと言えよう。

周荘の古鎮景区 周荘の古鎮景区

ガイドさんはどんどん先に歩いて行ってしまうし、観光客も多くて、ついていくのが大変。周りを見る余裕もなく、とにかくひたすら歩く歩く。15分くらい歩いて、やっと船乗り場に到着した。少し列ができていたが、船に無事乗れそうだ。古運河遊覧はツアー料金に入っているから、これだけはイベントとしてこなさないといけない。

船は6人乗れるようだが、後ろの団体が7人で一人あふれてしまう。ガイドさんが勝手に交渉して、その一人がこちらに乗ることになった。上海から朝6時半に出発して車できて、やはり遠くの駐車場から歩いてきたそうだ。車で手前まで来れなかったら大変だった。船は手漕ぎ船で、次から次へと数珠つなぎ。それでもどんどん観光客が来る。

古運河遊覧 古運河遊覧

道の高さがほとんど川と同じなので、船に乗っても乗らなくてもほとんど景色は変わらない。それでも、蘇州の風景とは比べものにならないくらい、周りの古い街並みとあっているのが良い。20分くらい船に乗り、今日は混雑しているためか、乗船したところまではもどってこないで、途中で降ろされた。

周荘の古鎮景区

周壮は、清や明の時代の建物が多く残る。そんな古い街並みをのんびり散策して、お土産でも買いたいところだが、船を降りたらまた急いで入り口に戻ってきて、お土産屋を冷やかす時間もないまま、あっという間に終了。結局、一時間も滞在できなかった。街並みを見られたのは良かったが、本当にこれでは何をしに来たのかわからなかった。周壮に行くなら、一日コースにするべき。同じくらいの料金で、昼食込みの一日ツアーをあとで見つけて残念だった。

帰りはおおむね予定通りの一時間半ほどで到着。12時半にホテルオークラに戻ってきた。ここで解散となるが、ガイドさんが中国茶のお店に連れて行ってくれるという。よくあるお土産屋巡りのバックマージン狙いと思うが、まぁ、何が良いのかわからないから、味見できるならそれもよかろう。

豫園近くにあるとこのことで、タクシーに乗ろうとしたら、ちょうどタクシーが日本人のお客を載せてきた。ちょうど良いからそれに乗っていこうとしたら、なかなか降りてこない。どうやら、アリペイが使えないようだ。実は、中国はスマホ決済が進んでいるとはいえ、中国で登録したものしか使えない。自分も日本で登録していこうと思ったが、その壁に阻まれ、登録することを辞めていた。

そのタクシーで来た人は、アリペイでなんでも払えるものと信じていたようで、当面の中国元も持っていない。そこにガイドさんが出てきて、千円両替しますよ、と言ってくれた。渡りに船とはこのことだが、異国の地でリスクテイクはしておきたいところだ。

小籠包 上海焼きそば

タクシーで10分くらいで30元(525円)。また二日ぶりに豫園に来た。まずは昼食を食べるために、フードコートへ。建物全体が食事ビルになっており、2階が定食などで、3階は天心などになっている。よくあるセルフサービススタイル店だが、一回電子カードを購入してチャージする必要がある。こういったことは、現地の人がいないとできない。料理は展示があるので、指差しオーダ。小籠包や上海焼きそばなどどれも安い。小籠包は、ここでも分厚い皮で、これが中国の小籠包なのかなと思った。いつの間にやら、ガイドさんの昼食もおごらされ、それでも一食30元(525円)くらいだから、日本に比べるとはるかに安い。

中国茶のお店

昼食を食べたら、目的の中国茶のお店へ。浦東空港にも店を出す、Qitai Tea Shop。それなりに有名なところらしいが、よくわからない。とにかく種類がたくさんあって、中国でよく飲まれる鉄観音茶にジャスミン茶、花茶なんかもある。種類がありすぎてよくわからない。あれこれ指定すれば、それぞれ飲ませてくれる。確かに香りがすごくておいしいお茶だが、一缶300元(5,250円)で3缶セットとか、お茶ごときでなんだか貨幣価値が麻痺する。

なんだかんだと買い求め、最後にはお湯をかけると色が変わる蛙の置物まで買って、しっかり旅行会社の思うつぼ。しっかり買い物をした後は、もう一つ連れて行ってやるとスタスタと歩いて行ってしまう。もうこれで十分お腹いっぱいだが、結局歩いて行った先は南京東路で、30分くらいかけて歩いていき、上海に観光客がくるといったらこの二か所、と紹介してくれる。う〜ん、これだったら一昨日来たな。まぁ午後も十分楽しめた。

ここまでしてもらったらチップをあげないわけにもいかない。タクシー代も入れて100元(1,750円)。お昼も入れたら、相当な額をチップとしてあげることになった。ガイドさんにとっても暇な時間、小遣い稼ぎとしては良かっただろう。

南京東路

それにしても人が多い。一昨日は雨が降っていたせいもあるが、今日は祝日ということもあるのだろう。南京東路まで来てしまったので、一昨日と同じ第一食品商店に行って、追加でホタテを買い求め、いったんホテルに戻る。元々今日の午後は何も予定は無かったので良かったが、ガイドさんに振り回されて半日終わってしまった。

夕方になったらまた出かけ、豫園駅まで行って、歩いて黄浦江沿いへ。南京東路よりはかなり南側に遊覧船乗り場があって、出店のようなところで切符を売っていたので、次の時間の船のチケットを確保する。集合時間にその下に集まってね、というが、どこに行けばよいのやら。るるぶによるとバスで連れていかれる場合もあるとの話で、もしかしてバスかもと思ったりしたが、やっぱりよくわからず、二度三度おなじおばちゃんのところに行って確認して、なんとか船乗り場のターミナルを見つけることができた。時間ギリギリ。

遊覧船

が、かなりの行列ができており、乗るまでも時間がかかる。20分くらいならんで、やっと船に乗ることができた。当然のごとく最上階を目指すのだが、そこは有料フロアになっていて、100元(1,750円)かかるという。そもそも遊覧船がその料金かかっているのに、倍の料金になるのかよと思うのだが、それでも良い景色を見るために支払うことにした。別料金を払う人たちは少ないとはいえ、席は早い者勝ちだから、前方席が取れたのは良かった。あとから分かったのだが、アイスが無料で付いていたらしい。

外灘夕焼け 外灘

18時20分に出航。ちょっと早く来すぎたかなと思ったが、実際は一番良い時間帯だった。船は出航すると北方向に向かい、右に浦東、左に外灘という向きで、外灘方向の夕焼けがみごと。東方明珠電視塔は浦東の半島のようなところに立っていて、その周りを黄浦江が流れているので、船はぐるりと回っていく。

浦東夜景 外灘夜景

周囲は徐々に暗くなってきて、外灘のライトアップが始まる。外灘の昔ながらの建物だけが黄色く染まり、そこだけ少し違った感じ。それ以外はきらきらネオンがきらめく鮮やかな色彩。船は30分くらい進むと、Uターンして、元の港へ戻って行く。すっかり辺りは暗くなり、見事な夜景になっていた。一時間の船旅はあっという間で、料金が少々高いと思ったが、十分満喫できた。

外灘夜景 浦東夜景

船を降りて、外灘を北へ歩いていく。いつもは南京東路の辺りだけなので、違った景色が見られてそれも楽しい。それにしても人が多い。昼間の人の多さもすごかったが、今も大変な人だらけ。さて、帰るのも一苦労。あまりにも人が多すぎて、道を渡るのも一苦労。南京東路は人がつまっていて、のろのろと歩くのが精いっぱい。これでは夕食の場所を探すだけでも一苦労と、川沿いの高級ホテル、フェアモント・ホテルズ・アンド・リゾーツにあるレストランで夕食とする。

水晶河蝦仁 外灘夜景

蝦が有名とのことで頼んでみると、ぷりぷりとした食感は確かになかなかうまいのだが、これで198元(3,465円)とはと思う。青島ビールもゴールドだか何だか高級品で、小瓶で70元(1,225円)かよ、と思う見事な値段。ここまでひどい中国人ばかりだったので、日本並みのサービスの良さはさすがと思うが、日本がタダでなんでもやりすぎなのだよなと思う。


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【目次】
出発準備編
大阪
大阪
上海
蘇州
周荘
上海
帰国