'19GW 中国・上海への旅 その03 - 大阪

4月28日(日)
大阪(造幣局、水上バス、道頓堀、あべのハルカス)
天王寺17:48 はるか45号 18:24関西空港22:10
MM079 00:05上海(浦東)
Ramada Plaza Shanghai Pudong Airport

今日はきつきつの予定ではないので、のんびり朝食食べて、9時過ぎに出発する。最初に向かうのは造幣局。日本の硬貨製造を一手に引き受けているところで、桜の名所としても知られたところ。どこの地下鉄の駅を使っても遠いのが難点で、駅から15分くらい歩いて到着した。

造幣局

展示については、よくある感じで日本銀行と同じような感じだが、学芸員による説明ツアーがあって、なかなかに面白かった。令和改元を意識して来たわけではなかったが、平成最後の硬貨セットがバカ売れしていて、毎日100セット限定はすぐに売り切れてしまうそうだ。今日の分はすでに売り切れてしまったようだが、9時に来れば購入できたとのこと。

そう聞くと、早く来ればよかったとも思ったりするが、価値が上がるわけでも無し、一時のブームに乗ってもね、とも思う。ちなみに、当然のごとく通貨として使えるわけだが、総額666円に対して2,000円で売っている。実は、中央にあるコインが千円相当で、ケース代を入れて原価販売だそうだ。元々、平成31年と令和元年硬貨は、世の中に出てくる物を集めようと思っていたのだが、平成31年の一円玉はこの硬貨セット分しか作成しないとのこと。平成31年の硬貨を自力で全部集めることは、実は至難の業のようだ。

大阪水上バス

30分もいれば良いかと思っていたら、気が付けば一時間半も滞在していた。なんでわざわざ造幣局に来たのかというと、この近くにOAP港があり、遊覧船に乗るためだ。港は4箇所あり、最初の港に戻って来ても良いのだが、片道で一番長い距離がここOAP港から淀屋橋港へ向かうルート。予定よりちょうど一時間遅れの11時40分の乗船となる。中国人が多いかと思ったが、そんなこともなく、GWのさなかだからか、大阪城港からは日本人がたくさん乗ってきた。桜の時期なら、川から眺めるのもよさそうだが、今の時期だとこれといった特徴はない。

大阪市中央公会堂

40分の遊覧船の旅を終えると、なんだか昔ながらの建物が見えたので、中之島に行ってみる。東京駅みたいな赤煉瓦の建物で、大阪市中央公会堂だそうだ。東京駅というよりは、旧ソウル駅の方がサイズ感からして会っているかもしれない。

道頓堀

地下鉄に乗ってなんばへ戻り、いつものように道頓堀に向かうのだが、GWということもあってか、人だらけ。たこ焼きも、お好み焼きも、どこもかしこも長蛇の列。こんな列に並んでまで食べるものでもないし、よくよく考えてみると、大阪って様々なおいしい食べ物があるけど、どれもB級グルメばかりだよなぁとあらためて思った。

たこ焼き

仕方がないので、道頓堀を後にし、少し離れたところなら食事ができる店があるだろう、と思ったらあった。もう14時にもなっているから、お昼としては遅い時間。たこ焼きにどて焼き、大阪食事を満喫していると、なぜか客が増えていく。そして、皆片手に競馬新聞を持っている。どうやら場外馬券場の近くで、今日は天皇賞が行われるので、馬券を買って座ってゆっくりテレビ観戦をしようということらしい。そうなると皆さんの邪魔にもなるので、15時過ぎたところで店を出る。

ハルカス300

なんばから地下鉄で天王寺まで向かい、次はあべのハルカスへ。天王寺駅前にそびえたつ商業ビルで、16Fまで上がったあとが有料になっている。商業ビルとしては日本一の高さの300m。展望台名もその名の通りハルカス300。1,500円払い展望台まで一気に登る。展望台は屋上といった感じで空が開けており、屋上の上にさらに周囲を回れるような天上回廊になっていて、普通とは違うちょっと違った感じの展望台になっていた。

もっと余裕で回る予定だったが、のんびりしすぎたせいか、すでに17時。時間があるだろうから、できたばかりのおおさか東線に乗って新大阪に行ってから、はるかで関空を目指すことを考えていたが、もうそんなことをしている時間は無い。つぎのはるかは満席で、そのつぎのはるかの指定席をゲット。駅ビルの一瞬停電など、びっくりすることもありつつ、マネキンのワッフルを食べながら、一時間近く列車を待つ。さっさと快速列車で行けば良いのにという話もあるが、時間は十分あるし、快速列車は座っていけない。

はるか

列車に乗っている時間よりも、待っている時間の方が長くて、関西空港に到着。まずは、少しだけ中国元を入手するため、銀行へ向かう。WEBで下調べしていた情報は、紀陽銀行が一番お得。ターミナル1の1F到着フロアにしかないとのことで、行ってみると少しだけ列ができていた。なにかクーポンとかありますか?と聞かれるが、そういえばWEBでクーポンを印刷せよとあったっけ。忘れていたので無いと伝えると、今回はサービスと言って、WEB割引を適用してくれた。現地での両替が一番お得なのがわかっているので、初日のタクシー代だけあれば良いと思って5千円だけ両替したのだが、実はここが現地のどこよりもレートが良かった。普通の常識を覆す中国、さすがである。レートはおおむね1元=16円だが、交換レートは17.5円くらい。紀陽銀行はそれよりも良かった。

神座

次に、夕食を食べに、3Fレストランフロアにあった「神座」というラーメン屋へ。行列のできる店という話だったが、そんなに並んでいない。GW二日目の夜ともあって、そんなに混んでいないのだろうか。少し待って出てきたラーメンは細麺で、並んでまで食べるほどの感じはない。だが、スープはなんだかうまい。隣の人も、スープはうまいな、って言ってた。食の激戦区大阪では、ラーメン自体も奇をてらった万人受けしないものになるのかなと思った。

最後に、出発フロアに向かって荷物を受け取る。新幹線でスーツケースを運ぶとなると大変だったから、荷物を送っておいて良かったと思う。第一ターミナルを後にして、連絡バスに乗って第二ターミナルへ。ちょうどバスが出たばかりだったが、すぐに次のバスが来る。LCC専用ターミナルへのバスだというのに、本当にサービス精神が旺盛だ。クアラルンプールのように有料にしても良いと思うが。

今の時間は出発の二時間ちょっと前だが、ピーチのゲート前には長蛇の列ができていた。チェックインを締め切るぎりぎり一時間前くらいに来れば、列に並ばなくて良いのはわかっているが、出発の50分前〜二時間前の間にチェックインをしなければ乗れなくなってしまうので、こうなってしまうのは仕方がない。それでも、自分の後ろにまだ列ができていくので、本当に一時間前に来ると危険な気がする。

チェックインは機械で行い、荷物を預けるのにまた並ぶ。出国審査はすぐに終わったが、結局、ゲートに着くまでに一時間くらいかかってしまった。第二ターミナルの免税店は質素で、それでもそこそこ店は並んでいる。水だけ買って、飛行機に搭乗する。席の後ろから乗せていくのではなく、窓側の席から乗せていくのは、シートピッチが狭いからだろうか。出たり入ったりをするくらいなら、奥の人から先に入ってもらった方が良い。なのに、隣の窓際の人は後からやって来た。

Peach

二日間歩き通したこともあり爆睡。短い距離で機内食とか飲み物サービスさえないから、起こされずに済む。二時間のフライトはあっという間で、上海浦東空港に到着した。上海の入国審査はすごく進んでいる。まずは機械で顔写真、両手の指紋を各々取ってから、入国審査に向かわないといけない。機械で取った後やっと入国審査だが、ここでも顔と指紋を確認する。おそらく、二回目以降の入国でのチェックも入っているのだろう。特に質問事項は無く、やっと上海の地にたどり着いた。

白タクの客引きは無く、タクシー乗り場から案内の人に促されるままに乗車。目的地を告げると、空港を出るゲートでいったん止まり、外にいる人に目的地を告げると、タクシーメーターが21元(367円)に一気に上がる。目的地ごとに最初に料金を、しかも第三者が入れるシステムはすごいとしか言いようがない。日本ではあまり導入されそうにないが、他人を信用しない国としては、こういった仕組みが必要となるのだろう。目的地は空港ホテルというくらいだから、初乗りくらいの料金で、物価は半分くらいか。しかし、明らかに道を間違えて、空港にまた戻ってきて、一周半してしまった。途中でさっさとメータを止めてしまったが、ちゃんと覚えているぞ。お釣りをちょろまかされることもなく、何とかホテルに到着した。


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【目次】
出発準備編
大阪
大阪
上海
蘇州
周荘
上海
帰国