昨日と同じく8時に出発なので、6時半頃朝食を食べて、荷物を整理して出発を待つ。今日はフエの観光をしてから、ホーチミンシティへ飛行機で移動する。ホイアンからフエまでは車で3時間。一気に移動するには、なかなかに遠い。
一時間くらい車で走ると、一昨日飛行機で到着したダナンの町である。手狭になったホイアンの港をダナンに移して国際港として発展した。今では、ベトナムを代表するリゾート地としても名高い。海沿いの道を走っていくと、右側にビーチが広がり、左側はホテルが建ち並んでいる。ダナンを代表する龍の橋も渡り、一度ダナンにも着てみたいなと思った。
さらに一時間半くらい車は走って、やっと最初の目的地に到着。この長い距離を一度も休憩を取らないのもめずらしい。普通だったら、トイレ休憩と称してお土産屋に連れて行きそうなところだろうに。前回はフエ市街に近い北側から見所を巡っていったが、今回はダナン側の南側から見所を巡って行く。
最初に向かうのはカイディン帝廟。15年前も来たなぁと思う懐かしのポイント。阮(グエン)朝第12代で最後の皇帝の廟で、第二次世界大戦直前の1931年に完成した遺跡と言うには新しめである。中国とフランスの影響を受け、陶磁器やガラスを用いたモザイクが素晴らしい。皇帝の写真も残っていたりするので、こんなところも新しめといえる。
昔来た周り方と逆に回っていくので、次に向かうのはトゥドゥック帝廟。ここは前回来たときもそうだが、蓮の池がきれいで、建物がどうだったかあまり記憶にない。廟と言ったらお墓のはずだが、どちらかといったら庭園といった感じだ。実際の墓がある建物は、工事中で近くまで行けず。前回は一人で回ったから、ぜんぜん見て回った記憶が無かったが、今回はガイド付きなので、隅々まで回ってくれた。
これにて午前中の観光は終わりで、昼食は宮廷料理。フエに入ったので、ビールはこの地域特有のHudaビールだった。本当に地域ごとにビールが違う。どのあたりが宮廷料理なのかわからないが、にんじんで作った鳳凰とか亀とか八宝菜で蝶の形を作ったりとか、どちらかと言ったら見栄えを面白くしているだけ。おまけで、食後に王様の衣装を着て写真撮影ができるのが特徴か。
午後はいよいよフエの町に到着し、中心にある阮朝王宮へ。ここまで見てきたところは帝廟、いわゆるお墓であるが、ここは実際の王宮である。ここもベトナム戦争でかなりの建物が壊されてしまったが、徐々に復旧がされている。中はあまりにも広いので、電気自動車も走り回っているが、歩いて回れないほどでもない。昔来たときは、赤い回廊など無かったが、きれいに復旧されて見所となっていた。
一通り見て回ると、次はフォーン川沿いすぐのところにあるティエンムー寺。川に面して、船で乗り入れるようになっているが、もちろん車でもアクセスできる。中国の影響を受けた八角形の七層の塔が特徴的で、仏教の弾圧を抗議して焼身自殺した住職の車が置いてある。
最後に、またしてもこなすだけのイベント、シクロの体験乗車だ。ハノイでやってきたばかりだが、それぞれの地域でコースが組まれているので、他の都市の状況なんて知ったこっちゃ無い。川沿いをのんびり走り、途中で路地裏に入ったりしてくれるが、ハノイの方が面白かった。
シクロ体験が終わったら、空港まで送ってもらい、これにて二日間のベトナム中部の旅は終了。フエ空港は15年前にも訪れたところだが、こんなにきれいだったかなぁと思うほどイメージが違っていた。
ホーチミンシティ空港に到着すると、車にて夕食へ。ハノイに比べると、ホーチミンシティの方が空港は町に近い。レストランに到着すると、ちょうどハノイで分かれたカンボジアへ向かった組と合流した。カンボジア組は、ベトナム中部に行かずにカンボジアのアンコールワットを組み合わせている。
夕食はおしゃれな店でフランス料理風ベトナム料理。ベトナム中部は独自料理が多かったが、ホーチミンシティに来て、またよくあるベトナム料理のフルコースに戻った。ベトナムパンケーキのバインセオ、生春巻きゴイクン、モロヘイヤのようなラウデイ入り蟹スープなど。
夕食後はホテルへ。ホテルが中心街のドンコイ通りから一本入ったところ、ということもあるが、これまでで部屋が一番狭い。スーツケースを広げるスペースもない。★★のいわゆるビジネスホテルだ。annexでは無い同じ名のホテルは、ドンコイ通りに面しているが、こちらは明らかにきれいで★★★になっている。ツアーで★★に泊めるとは、間違えたのではなかろうか。
【目次】 出発準備編 出発 ハロン湾 ハノイ ミーソン聖域・ホイアン フエ ホーチミンシティ メコンクルーズ |