'01夏 タイとマレーシアへの旅 その07 - ペナン島

8月10日(金)
ペナン島(極楽寺, ペナンヒル, バトゥ・フェリンギ)
Butterworth21:55 ExpressLangkawi(EL7)

昨日は至る所で荷物預かりの場所を探していたが、どこにも見つけることができなかった。バタワースのバスターミナルには荷物預かり所があるらしいが、船で1時間近くもかけて往復するのがばからしい。結局、全ての荷物を持って歩くことにした。最初から予期していたことで、極力荷物を減らし、いらない物は途中で捨ててくるなどしていたので、5kgもないほどだったろう。

まずはマレーシア一の大きな寺院である極楽寺(ケッ・ロク・シ)へ向かう。コムタからバスということであったが、通りをちょうどそのバスが通っていたので、飛び乗ることができた。ペナン島は、マレー系の人が極端に少ない土地柄で、モスクが少ない代わりに、寺院が結構数存在する。また、植民地時代の名残もあり、英国風の建物も多く、そういえばホテルも一階はグランドフロアで、二階を一階と呼んでいた。

極楽寺

アイルイタムでバスを降りると、参道の案内があり、商店街が連なっている。そしてその参道は土産物屋がずらりと並んでいたが、まだ9時と時間が早いせいか、開店準備中といった感じだった。極楽寺は広い敷地内に、たくさんの建物が建っており、入場料を取るわけでもないので、何がなにやらよくわからない状態。寺の中でお土産も売っていたりするし、どこまでが境内で、どこからが外なのかわからない。しかし、最終目的地として立派なパゴダがある。ここだけ入場料を取るようになっている。7層からなる仏塔で、まさにタケノコのような形をしている。最上階からの展望も素晴らしい。

バスを降りた地点に戻ってきて、次に目指すのはペナンヒル。ちょうどそのとき乗るべきバスが目の前を過ぎ去っていった。すぐ来るだろうと思っていたら、30分くらい待ってもバスはこない。あまりにも待ちくたびれたので、ケーブルカー乗り場まで歩いていくことにした。道がわからなかったが、20分以上はかかるだろうという歩き方の情報からしても、2km程度と推測、途中で分岐する大きな通りを山の方へ向かうと、ケーブルカー乗り場へ到着できた。20分などぜんぜんかからなかった。1km強といったとこだろう。バスを待つだけバカらしかった。

しかし、このケーブルカーがまたくせ者で、今日は金曜日で公休日にあたるため、乗り場はかなり混雑していた。30分に一度乗車できるケーブルカーに乗るために3回くらい待つことになり、結局、極楽寺から2時間以上たってからやっとケーブルカーに乗車できた。大混雑のケーブルカーは、途中で乗り換えがある。同じ大きさの車両なのに、なぜか乗り残しが出てしまう状況で、大混雑のまま30分かけてやっとペナンヒルに到着した。

ペナンヒル

700mに近い高所なので、暑いペナン島にあってもここは涼しげだった。ジョージタウンの赤い屋根の風景が眼下に広がっており、遠くにペナン大橋も望める。若干曇っている感じであるが、良い眺めである。ちょうどお昼ということもあり、屋台で昼食にすることにした。いろいろマレー料理を食べてみたいところでもあるので、違う料理を二杯食食べたが、一杯で腹八分目といっても、やはり量が多かった。

また大混雑の中ケーブルカーを降りて、分岐路まで歩いてバスでコムタに戻ってくる。ここでお昼くらいだと思っていたのだが、あまりにも待ち時間が長くてすでに15時を過ぎていた。午後はビーチリゾート地で有名なところへ行こうと思っていたのであるが、すっかり見に行くだけになってしまった。

バトゥ・フェリンギ

ペナンを代表する広いビーチがあるバトゥ・フェリンギへ向かう。バスで50分乗ってもRM2(65円)とは安い。適当なところでバスを降り、海へ出てみると、海は汚く、どこがビーチリゾートだろうかと思うほど。この夏場は、マレーシアでは北西からモンスーンが吹くため、海が汚く濁ってしまう。ペナン島のベストシーズンは冬なのである。それでもパラセイリングなどで遊んでいる人たちはいた。外国人も多いが、ほとんどイスの上で本を読んでいたり、ホテル併設プールで泳いでいる。海が目の前にあるのにプールとは。ジョージタウンではあまり日本人を見かけなかったが、ここではかなりの日本人を見ることができた。日本から直通便でここに来て、そのまま直通便で帰るのであろう。

帰りのバスも長時間待つことになり、今日はほとんどを待ち時間に費やしてしまった。コムタでバスを降り、昨日のホーカーセンターで夕食にすると、バタワースへフェリーで戻る。ペナン島からバタワースへのフェリーは片道だけ無料になっている。夜行列車出発時刻の1時間前には駅に到着。結構日本人がいるようだ。ホームには数両の車両が止まっているが、電気はついていない。切符に記載された車両ではないので、これから乗る車両はタイ・ハジャイからくる車両なのだろう。

夜行列車

昨日の2時間半の遅れを考えると、また遅れるかもしれないなと思ったが、出発時刻の数分前には列車は到着した。一度客を降ろすと客を乗せたまま入れ替えを行い、一度電気を消して先ほどの車両に連結。しかし、なかなか電気がつかず、20分くらいかかってしまった。電気がついたら、ほぼすぐに出発した。マレー鉄道の寝台は、タイ国鉄の車両と同じく通路の両側に寝台があるタイプであるが、昼間利用時に4人ボックス席になるタイ国鉄の車両と違って、2人だけのお見合い席になるので、通路が非常に広い感じがする。さらに、トイレはタイ国鉄の車両と同じく、シャワーが設置されていた。


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バンコク
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