'01夏 タイとマレーシアへの旅 その02 - バンコク

8月5日(日)
バンコク(ワット・トライミット, ワット・ポー, ワット・プラケオ, サヤーム・スクウェア)

今日は一日市内観光。昨日の夜も遅かったので、ゆっくり起きるつもりが、2時間の時差そのままに、5時ごろには一度起きてしまう。うつらうつらしながら、なんとか7時になり、ホテル料金込みの朝食を食べる。カナダのパンだけとは異なり、日本と同じバイキング形式で、いろいろ朝から選べる状態である。やはりタイでは、二千円出すだけでかなり良いホテルになるようだ。

朝食を食べ、まずはすぐ近くのファランポーン駅へ行って、マレーシアへの列車の予約を行う。駅に入って正面の窓口は、当日の切符だけの販売で、Advanced Office(事前予約事務所)と掲げられた脇にある一室で予約を行う。タイは他のアジア諸国と同じように、ほとんど英語が通じない国であるが、さすがにここの駅員には英語が通じる。

希望の日の列車は、終点バタワースまでの席は満席。翌日なら空いていると言われたが、予定していたペナン島へ行けなくなってしまう。途中タイ南部の大きな町、ハジャイで多くの車両を切り離すと聞ていたので、そこまではどうかと聞いてみると、そちらは100席単位で空席だらけ。やはり、国境を越える席数は少ないため、すぐに予約が一杯になってしまうのだろう。前から予約がとりにくいと言われており、今回も例外に漏れずといったところだ。ハジャイには8時前に到着するので、寝台から座席車に移れば大丈夫とのこと。しかし、ハジャイからバタワースまでの切符は発券してくれなかった。

ワット・トライミット

駅を出てすぐのところにあるのがワット・トライミット。純金製の仏像があるお寺で、入場料を20B(60円)払う窓口はあるが、半券をもぎるところはない。いつの間にか入場しており、お金を払わなくても大丈夫だったみたい。日本人も多くいるが、外国人観光客も多く、中はごった返していた。仏像は、確かに素晴らしい輝きを放っている。

ワット・ポー

ぶらぶら散策を行いながら、寝姿の金の仏像があるところで有名なワット・ポーに到着した。悟りを開いた後の横になっている様を作っているそうである。建物ぎりぎりに入っていて、なんだか窮屈そう。現在修復作業中なのか、足場が作られていて、さらに狭い感じだった。ちなみに、ワットとはタイ語で寺と言う意味である。

そこから数分歩けばワット・プラケオとタイの王宮である。この界隈にはオート三輪(トゥクトゥク)による客引き合戦が繰り広げられており、声をかけまくってうるさくて仕方がない。10分そこそこの距離くらい、歩けるだろうに。さらに、宝石詐欺やらなんやら怪しい商売の方が多い場所でもあるので要注意。タイでは、この王宮に限らず、肌の露出度の高い服装は入場禁止になる場合が多い。そのため、ここでは服装チェックに引っかかる人のために、入り口脇で服を無料で貸してくれる。日本人は、事前に通達させられているためか、ここで借りている人はいないようであったが、多くの外国人が服を借りるのに列をなしていた。Tシャツに長ズボンならセーフである。

Jプラ・シー・ラタナー・チェディ

プラ・シー・ラタナー・チェディや、本堂のエメラルド仏など見て回る。なんとなく、バンコクランドマーク巡りといった感じになってしまっていた。日本の寺院と雰囲気が違って、どうも神聖な場所という気がしない。日本とタイで同じ仏教でも、宗派の違いが影響しているのだろう。日本の仏像には目の玉がないが、タイの仏像には目の玉がある。そんなところがちょっとした違いを感じてしまう要因とも言える。外国人が、日本のお寺でわいわいやっているのと同じなのかもしれない。ちなみに、ここのワットは、王宮が併設されており、警備の門兵が微動だにせずに立っていた。

近くの屋台のような食堂で昼食とし、水上バスに乗って一気に南下する予定であったが、ぶらぶら歩いているうちに一つ先の船乗り場に着いてしまった。入り口が二つ、どちらに乗れば目的地に着けるか聞くと、おばちゃんは英語がわからず。あっちと言って乗った船は、対岸と行き来している船。図らずも、トンブリ地区の小さな駅にたどり着いてしまった。カンチャナブリーなどへ向かうローカル線の出発駅であるが駅のホームにまで屋台が進出している状況で、ほとんど列車の発着もない駅だった。

やっとのことで、目的の船に乗船。距離に応じて6B,8B,10Bと値段が上がってゆくが、船乗り場で地図を見せて、ここまでと言ったら8Bだった。かなり距離があるらしい。船は結構高速で、すごい勢いで接岸し、乗り降りが済むとすぐさま出発。さすが、船でバスをやっているだけはある。

BTS

そして20分くらい乗船し、高架鉄道であるBTSの駅近くに到着した。ここからBTSに乗り、バンコクの中心街へ向かう。バンコクとは思えないほど近代的な列車で、当然冷房付き。その分、とにかく料金は高い。初乗り10Bが数駅で20Bに、さらに行けば30Bにと、すごい勢いで運賃が上がってゆく。ちなみに、バスなら5B程度でかなり遠くにまで行ける。

3駅ほど乗車して、噂に名高いパッポン通りへ。まだ陽が高くて閑散としていたが、こんな早くから客引きが寄ってくる。日本人はお金をばんばん落とすから、良いカモなのだろう。なんとか通り抜け、電波少年で有名になったとんかつ屋「とん清」を見つけるが、少々値段が高い上、ここまできて日本料理もあるまいということでそのまま通過。豚カツ定食が100B(300円)くらいだったが、屋台の料理が5杯食べられる値段である。そのままホテルへ戻ろうと思って途中まで歩くが、小金持ちの若者が集まる町、サヤーム・スクウェアに行ってみることにした。ここまで来てしまうとBTSにも乗れない。結局、歩き通してしまった。

さすが、歩いているのは小ぎれいな若者が多い。日本の渋谷といった感じ。そんな中に、歩き方でも紹介されていたタイ料理のレストランがある。気楽に入れるレストランとして紹介されていたので行ってみると、確かに一人でも気楽に入れる店だった。ここでトムヤンクンなど食べた。トムヤンクン120B(360円)に対して、ビール大瓶が110B(330円)。タイでは、とにかくビールが高い。帰る頃になって、土砂降りの大雨になってしまった。タクシーで帰ろうかとも考えたが、少しすると雨もやんできたので、ファランポーン駅へ向かうバスに乗り、ホテルへと戻った。ちなみに、バスの料金は3.5B(10円)。


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