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11月21日(日)
Mt.Maunakea Kona

4000mを越えるマウナケアの山頂は、非常に寒い。さらに、気圧も気温もかなり低くなっており、腕時計の気圧表示は600HPa、13度であった。実に通常の気圧の2/3となっているものだから、ちょっと歩いただけでも息切れする。走ろうものなら大変なことになるだろう。

天文台そして、赤い山肌にいくつもの天文台。案内板があるわけでもなく、入り口にも何も書かれていないものが多い。どれがどこの国のものだかわからなかったが、ちょうどアメリカ人のツアー客にガイドが説明していたので、盗み聞き。あれが世界最大のすばるで、あれがコントロールセンターで、というのが聞き取れ、変な形をした天文台がすばるであることが確認された。

山頂あっち行き、こっち行き、山頂付近ででうろちょろしていた。地球上の風景とは思えないすごい風景が広がっている。日没までは、まだまだ時間があるが、日没後にこんな車で山下りをするのはつらすぎる。日没はさぞかしきれいだろうなと思いながら、山下りに入る。

さて、何につけても登るより降りる方が大変なものである。特に、普通の乗用車、しかもオートマではエンジンブレーキにあまり期待がもてない。そして、予想通りローギアに入れても加速する車。登るときよりもさらに遅い10km/h程度の速度で、ポンピングブレーキでなんとか下ってゆく。それでも、かなりブレーキを多用しているものだから、途中で三回の休憩を入れ、のんびり時間をかけて下ってきた。なんとか最後の急坂をクリアして、オニヅカビジターセンターに戻ってきて無事生還! 実に、たった6マイル(10km)の距離を、1時間もかかって降りてきたのだった。

急坂ビジターセンターに到着したとき、ちょうどコナからの太公望日本語ツアーの一行が到着していた。まだ16時とかなり早い時間であるが、気圧変化に慣らすため、夕食のお弁当を食べて1時間の休憩をするそうだ。このツアーでは、さすがに大型の4WDを使用しているから、こんなに苦労して頂上へ行く事はないだろうが、半日15,000円もするツアー料金は、ちょっと高い気がする。

ビデオを見たりして、少しの間休憩し、コナへと下ってゆく。登るときにも苦労したビジターセンターを出てすぐのあたりは、下るのにも苦労したが、程なく勾配も緩やかになり、サドルロードに戻ってくれば、とりあえず勾配の心配はなくなる。コナ側のサドルロードは、ヒロ側に比べてコナ側の舗装はボロボロだったが、さほど変ではなかった。ただ、とにかくコナまでの道のりが遠く長かった。

ビジターセンターから2時間くらいかかって、コナに戻ってきた。マウナケア山ですっかりガソリンを使い果たし、エンプティーランプもついてしまったので、明日車を返すときにガソリンを入れる予定だったが、ここで少し入れておく。ここのガソリンスタンドは、完全にセルフサービスで、クレジットカードを機械に読み込ませれば使えるはずだったのに、なぜか使えない。しょうがないので、売店も兼ねて店番をしていたおばちゃんに言って、あそこの車に$10分入れたいというと、今時転写でカードを読みとって、ガソリンが入れられるようになった。$10分としておくと、$9あたりからガソリンを入れる速度が遅くなり、きっちり$10で止まった。しっかりできているものだなぁと感心した。

その後、カイルア桟橋近辺で夕食を食べようと、適当に駐車場に入れたところ、なんと無料。桟橋まで歩いてすぐというところに、無料の駐車場があるとは驚きだった。今日の夕食では、チップが含まれていることはなかったが、しっかりチップは含まれていませんと書いてあるNOTのところに丸印が付けられていた。やはり、日本人はチップを出さない人が多いのだろう。

すっかり時間も遅くなったが、ABCマートはまだやっている。夜10時までやっているというのだから驚きだ。明日は寄っている時間もないだろうから、おみやげを買い、ホテルへと戻る。すると、なんということか雨が降り出した。しかも、局地的に土砂降りとなり、前の車も見えないほど。どうなっているんだ、と思ったら急に雨がやみ、また急に降ってくる。南国特有のスコールといった感じであった。何とか無事にホテルに到着すると、マウナケア山で砂埃で真っ茶色になってた車が、スコールのおかげできれいになっていた。こうして、あっという間に三日間のハワイ島滞在は終了し、明日は帰るだけとなった。

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