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11月21日(日)
VolcanoTown Kilauea Volcano Hiro

いくら常夏のハワイといっても、海抜1000mのVolcanoの町は朝方冷え込む。ちょうど、夏場に軽井沢へ避暑に行っているようなものである。昨日の夜は慌ただしかったので、今日の朝食を買う暇がなかった。すると、今日は日曜日ということで、マーケットが開いているという。それならばと、そこで朝食を調達することにした。小さなスペースに、どこにこんな人たちがいたのかと思うくらいたくさんの人々。パン、果物、野菜、様々な物がたくさん売られている。総菜類やパンを調達し、食べてみるとこれまた昨日のタイ料理と同じような味付け。ここの町は、そこのタイ料理店ですべて仕切られているのかもしれない。

サーストン溶岩洞窟キラウェアの入り口がオープンする8時半ちょっとすぎに国立公園へ。昨日のレシートを持っていれば、一週間先まで何度でも入ることが可能である。確かにvalid for 26th Novの文字が書かれてあった。今日はキラウェア火口を回ることなく、一直線に Chain of Craters road をめざす。その途中に溶岩が流れてできた洞窟があったので寄ってみる。数10mのちょっとした洞窟であるが、鍾乳洞とは違う洞窟が感じられた。

チェーンオブクレーターズロードさて、メインイベントへと向かってゆく。現在の腕時計(気圧から高度が測れるPROTREK)の高度は1000m。森の中の一本道を徐々に下ってゆくと、急に視界が開けた。周り一面溶岩である。大草原もとい大溶岩の中を走る一本の道で、周りには本当に何もない。ただ、ここの場所は溶岩が流れ出てからかなりの年月がたっているので、草が生え始めていた。しばらくすれば、また森ができるのだろうか。

大溶岩の平原を抜けると、急に勾配がきつくなる。現在の高度は700m。最大35%の傾斜は急なんてものではない位に急だ。日本では7%の勾配で注意の標識が出るくらいである。耳がキーンとするので、一気に高度が下がっていることがわかる。数分で海抜0mにまで達した。そこは、海に溶岩が流れ出てできた新しい土地で、500m以上ある崖を溶岩が流れ落ちた跡がよくわかる。Sea Arch と名付けられた、冷え固まった溶岩が橋のようにになっているところも、黒い溶岩と青い海のコントラストがすばらしかった。

チェーンオブクレーターズロード終点そして、Chain of Craters roadの終着点に到着した。1989年の大噴火によって、海岸沿いの道に溶岩が流れ込み、ビジターセンターをものみこんでしまったところである。現在は、道の先を溶岩が覆っている。Don't take everything, take photographs. Don't leave everything, but leave footprints.(取っていいのは写真だけ、残していいのは足跡だけ)の標語が書かれてあった。誰が最初に言い始めた言葉なのだろうか?

Ready? or Not?(準備は良い?それともまだ?)の看板に注意事項が書かれており、その先の溶岩で覆われた道を歩いて行くことができる。1997年に流れ出たばかりの溶岩もあり、いまだに流れ続けている場所もある。そんな危険なところにも、柵があるわけでもなく、立入禁止にすることもなく、過保護すぎる日本とはさすがに違う国だと感じられた。

溶岩ただ、時間が迫っているため、あまり長い距離は歩けなかった。タールが固まったような一面真っ黒の溶岩の上に立つことができたのは、何ともいえない自然の脅威を感じさせられる。ただ、現在では歩いて流れ出ている溶岩を見に行くのは大変なようなので、ヒロの町から出ているヘリコプターツアーで行くのが良いらしい。

もときた道を一気に駆け上がり、またしても標高1100mまであがってゆく。そして、海抜0mのヒロの町へとまた下ってゆく。ヒロはハワイ島の行政の町。リゾート気分のコナに比べて、さすがにしっかり町ができあがっている。一年中晴れているコナと比べて、ヒロは雨が多い町だという。しかし、今日は運良く快晴だった。空港を右手に見ると、ハイウェイをはずれて、本日のもう一つのメインイベント、マウナケア山へと登ってゆく。

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