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11月21日(日)
Mt.Maunakea

ハイウェイから分かれてすぐのところに、レインボー滝というのがあるはずだった。しかし、道がわからず、かなり来てしまった。引き返してまでも行くことはあるまい、ということでそのまま進む。またしても課題を残してしまった。それよりなにより、マウナケア山へ向かっていることで、ハワイ島の北端、カメハメハ大王像やワイピオ渓谷なども行くことができなくなった。やはりビッグアイランドだ。

マウナケアへの道マウナケア山は、富士山よりも高い、標高4200mの山。そしてこの山は、世界的に見ても、天体観測をする土地として、かなり好条件の場所にある。そのため、世界各国がマウナケア山の山頂に天文台を建設している。もちろん、日本も例外ではなく、世界最大の直径8mをもつ反射鏡を装備した天文台”すばる”を1998年に完成させ、今年は試験運用中である。そんな環境にあるため、4000mの高地に車で行けるのだ。

ヒロからは、コナとを結ぶサドルロードと呼ばれる道を進む。道路状態が劣悪なため、レンタカーの保険外ともいわれる道であるが、とりあえず舗装はされているし、日本の細い道でカーブが続く道に比べれば、なんてことはない。マウナケアに登る道も、しっかり舗装されており、なんだか拍子抜け。そして、急に勾配がきつくなり、セカンドギアでもつらくなってきたところで、オニヅカビジターセンターに到着した。このビジターセンターは、ハワイ出身でスペースシャトル事故でなくなった日系二世のオニヅカ氏の名が付けられている。標高2800mのところに、ビジターセンターとは名ばかりの小さな小屋と、天文台の人たちの宿泊施設だろうか、建物がたくさん建っている。

オニヅカビジターセンター車を降りると、ちょっと頭がぼーっとしてきた。それもそのはず、海岸から一気に富士山の七合目まで行ってしまったようなものである。遅めの昼食をとって、ビジターセンターの中でビデオを見たり、天文台の資料を見たりしているうちに、だんだん慣れてきた。ツアーの車は、ほとんどがここで休憩するというのもうなずける。さて、今回借りた車は普通の1500ccの乗用車。しかもオートマ。ここから頂上を目指すには、4WDの車で行かなければならない。なぜなら、あまりにも急な勾配が続いているうえ、ダートである。ビジターセンターにも、事故を起こした車の写真が貼ってあり、無理に行かないように警告をしている。

近くにいた外人(向こうから見ればこっちが外人だ)に、山頂に行って来たか聞いてみると、わざわざこのために高いお金出して4WD借りたんだもの、もう行って来たよ、と言っていた。やはりここから上は4WDが基本なのか。天気も良いだけに、ここで引き返すのはもったいない。すると、全速力で山頂へと駆け抜けるファミリーカーが。自分の車と同型式だ。しかも、エンジンをうならせながら一気にあがっていった。あんな車で、あんな運転でも行っているなら、こちらも行くしかあるまい。急遽山頂を目指すことにした。山頂までの距離は6マイル(10km)である。安全運転で、のんびりゆっくり登って行くことにしよう。

頂上前少し登ったところから、坂が急になりダートになった。いろは坂状態で山を登ってゆくと、あっという間にビジターセンターが遙か下方に見えるようになった。すっかり雲の上に出てしまい、空はだんだん濃い青になってきた。ところどころにある山が真っ赤で、まるで地球上ではないような風景である。ローギアでもかなり厳しい勾配だ。エンジンが焼けないように、10〜20km/hくらいの速度でのんびりあがってゆく。

かれこれ30分以上走っているだろうか。もういい加減この遅い速度で走るのにも飽きた。いつになったら山頂に到着するのだろうか、と思い始めた頃に、目の前に天文台がたくさん現れた。やっと山頂に到着したようだ。山頂付近だけ道路が舗装されており、さらに勾配がきつくなっていた。

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