'98GW 初夏先どり八重山の旅 その5 - 西表島

5月4日(月)
西表島(ヒナイサーラの滝)
みどり荘YH

今日はどこへいこうかなぁ・・・と、相変わらず朝起きてから考えている状態。天気がぱっとしないのもいまいち。朝飯を食べてぐだぐだしていたら、何だかゆらゆら揺れている。地震だ!関東に住むものにとって、地震なんて日常茶飯事。これは震度3くらいかなぁ、大したことないなぁといつものごとく考えていたら、ラジオの深夜放送の最後に聞くポロロロロロロロという音が聞こえてきた。これはもしかして緊急警報用の音か? TVをつけると何ということか、沖縄全域に津波警報(注意報ではなく、被害が出る恐れがある警報)が発令されていた。しかも西表島は津波到達時間8時50分。ちなみに、現在8時45分である。

予想される津波は2mということなら、どんなもんかみてやろうなんて思ってしまうYH宿泊者一同であった。しかし、地元の人は高台に逃げているし、船は沖合へどんどん出港していくし、わたしらなんてばかなのだろう、なんて思ってしまったが、今更どうにもならない。一応、YHの屋上に登っておく。防波堤もあり、海岸までの間に港もあり、海面から4mくらいの高さはあるので何とかなろう。

さて、かたずをのんでみまもる津波第一波は、海が引いた感じはあったが、何も影響はなかった。しばらく待ったが、やはり何もない。ニュースを見ても、石垣島でも影響は無いようだ。結局何事もなく津波騒ぎは終了した。そのしばらく後、おじいの車が戻ってきた。何でも、車に載せきらんから、民宿の人と子供たちだけ避難させたそうな。そりゃねぇよなぁ。でも、YHの人達は津波見物をしていたのだから、もっとしょうがないけど。

そんなこんなで、今日のスタートを切ったわけではあるが、相変わらず予定はたてていない。そこで、カヌーでもやってみるか。ということで、急遽YHの同宿の方とともに、カヌーでヒナイサーラの滝を目指すことにする。この滝は西表島にくるたびに、毎回訪れている所であるが、カヌーで行くのは初めて。というか、カヌー体験の場として、目的に選んだだけなのだ。

ロビンソン小屋

西表島で遊ぶなら何はともあれ、ここロビンソン小屋へ。西表島のロビンソンと呼ばれる人が経営する喫茶店であるが、カヌーや釣りなど遊びのことなら何でもござれ。様々なものを借りられる。カヌー自体は船浦湾においてあるので、そこまで車で送迎もしてくれる。ついつい、いつもの調子でビーチサンダルを履いてきてしまっていたが、ロビンソンが「山道はそれじゃ滑るから、そこのブーツを履いていくといいよ」と言うので、借りることにした。しかし、何のことはない長靴であった。これからは、長靴のことをロビンソンブーツと呼ぼう。(^^)

カヌーと言ってもいろいろ種類があるわけで、今回のはボートのようなオープンデッキとよばれるもの。下手するとこける可能性もあるが、そんなに難しくない。女の子だけの組も、全く問題なく進んでいた。右を漕げば左に、左を漕げば右に、流れをとめればそこを軸にくるりと回り、面白い。さらに、ジャングルの中を進んでいくとあれば、面白さ倍増である。

脇を最近できた観光船が抜き去っていったりもしたが、滝を見に行くだけではここまできた意味がないだろうにと思う。やはり泥だらけになったり、水に浸かってみたりしながら行ってこそのヒナイサーラの滝といえる。カヌーで進めなくなった所が上陸点。カヌーを止めて、山道を進むこと10分で滝壺に到着した。最近、雨が多いことから水量はかなりのもの。遠く離れていても、水しぶきがふりかかり、それはそれは相当なものだった。今回は、滝にうたれるのは危険そうだ。さらに途中から毎日定番となっているお昼のスコール。服なんてびょびしょになっているものだから、すっかり寒くなってしまう。

滝上

雨がやんだ所で、滝の上へ向かう。坂がきつくなっているなと思うのは、ここまで歩いてこないでカヌーできてしまったせいか、はたまた年のせいか!?30分ほどで滝の上に到着。雄大な景色は相変わらず。マイ風景ベスト1は譲れない。スーパーでパンしか売っていなかったため、ここでパンの昼食としたが、やはりこの風景にはおにぎりの方が合う。

のんびりしたかったが、カヌー返却時間があったので、30分もいないで戻る。なんとももったいない気もする。元来た道を戻り、カヌーに乗って出発地点へ。くる時よりも満潮に近くて、こぎやすい。随分前に降りていった女の子達のカヌーにも追いついて、最後は女の子達も力つきていたようだったので、そのカヌーをひっぱってゴールイン。時間は、予定到着時刻の15時ぴったりだった。

到着した途端に強烈なスコール。もはや台風が上陸したのではないかと思えるくらいすごい雨。乾き始めていた服も、そのまま水の中に入ったくらいの、またもやびしょびしょ。しかし、ロビンソン小屋に到着する頃には、すっかり雨はやんでいた。今回のスコールはすごすぎた。

YHでしばしくつろいだのち、ロビンソン小屋へお茶を飲みに行く。西表島ではそう数はない自家焙煎のコーヒーを飲ませてくれる。だけど、疲れたし腹も減ったしで、ビールとカレーを頼む。しかし、ご飯はないということで、スパゲティに。時間がかかるけどいい?と言われ、しばらく待っていると、スパゲティの麺を隣のスーパーで買ってくる姿が。材料からそろえているから時間がかかるのか、というわけで、ビールも飲み終わって、すっかり帰ろうかと思う頃に、ロビンソンがスパゲティ忘れてないよね?などと念押しされる。確かに忘れかけていたぞ。(^^;)

家庭でも楽しめる味のスパゲティをたいらげ、帰ろうかというところで今度はロビンソンが本を売っている。離島情報の編集長が書いた「サマータイム」という小説で、ロビンソンも出てくるそうだ。ロビンソンの口車に載せられて本を購入してしまうが、けっこう楽しく読めた。八重山の宿や食堂など実名で登場し、出会いや別れなど、現実でもありそうな話でうまくまとめられている。八重山の旅をしたことのある人も、これからしようとする人にも楽しく読める一冊。

今までのんびりごろごろの日が続いたが、今日はカヌーに、ロビンソンとのしゃべりに、結構充実した一日だった。やっとエンジンがかかってきたところで、明日は西表島を離れなければならず、残念無念。これでは、今年の夏も西表島決定だな。


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