'22夏 再び小笠原 その6 - 南崎

8月9日(火)
小富士、南崎(9:00〜14:30)
脇浜海水浴
クラフト・イン・ラメーフ

朝食

宿でお昼のおにぎりを用意してくれるということで、昨日のうちにお願いしておいた。商店で菓子パンさえ買える保証は無いので、買えるときに買っておくのが田舎の鉄則である。朝食を食べたら早速南崎に向けて出発する。その前に観光協会に寄って、小富士登頂記念証を申し込む。行く前に申し込んでおかないといけないとは何なのだ?と思ったのだが、小富士山頂にある印をトレーシングペーパーに写し取ってくることで、登頂したことが証明されるそうだ。なるほど、うまい仕組みである。

そこで、夏の暑い盛りだし、自動販売機など無いので、飲み物を2リットル持って行くように言われる。確かに食べ物以上に飲み物がないと大変なことになる。500mlペットボトルで5本購入して持っていく。

母島の中心地である沖村から都道241号線の南進線終点まで3.8km。歩いたって一時間くらいで行ける距離だが、なんといってもアップダウンが激しい。丘を登ったり下ったり、6回はあったと思う。スタート地点は海抜0mで、一番高いところでは80mくらいあるようだから、ビルにして15階くらい。アシスト付自転車でもかなり大変だった。そもそもコロナで通勤さえしていないのだから、ちょっとのことで疲れてしまう。

都道最南端

港から約30分かけて、やっとのことで都道最南端のロータリーに到着。自動販売機くらい置いてあってもよさそうだが、使うのは観光客だけだし、電気さえ来ていない。バイオトイレがあるだけで、ここから先は当然トイレはないので済ませておく。ちなみに、母島の北には昔は港があったくらいなので公衆電話があるそうだが、衛星電話だという。当然携帯電話は使えないので、本当の緊急時用だ。

すり鉢

階段を下りて南崎遊歩道に入っていく。南崎まで2kmの距離で、一時間くらいとの話。森の中を黙々と歩いて行くので、景色を楽しむこともない。40分くらい歩いて、やっと視界が開けたところがすり鉢展望台。噴火口のような赤茶色の斜面が広がっていて、昔は子供が滑って遊んでいたというから恐れ入る。

運動不足が体にこたえるので、ベンチがあるたびに休み休み進む。飲み物もたくさん持ってきているが、シュノーケルをやるためにフィンなど持ってきているから荷物がかさばっているのだ。小富士と南崎の分岐点にあるベンチに大きめの荷物は置いて、まずは小富士登山を目指す。最後に梯子なんかあったりして、遊歩道というにはなかなか難儀な道のりだったが、ロータリーから一時間少しで小富士山頂に到着した。

母島 南崎

何はなくとも登頂記念の記録を行う。よく写真に出てくる風景ではないよなぁと思っていたら、山頂よりも少し先に行ったところだった。南崎の青い海が見事で、なるほどこれは見事な景色。日刊ゲンダイで、「行かずに死ねない景勝地」のベスト1位だそうで。確かに、今まで日本中いろいろ巡ってきたが、これ以上にきれいな景色はあっただろうか。

南崎 南崎

元来た道を戻り、分岐路のベンチから南崎へ向かう。浜に向かうので下りだが、同じ道を戻るのかと思うとつらくなる。南崎に着くと、早速シュノーケル開始。波が高く、砂浜というより石がごろごろしている石の浜。南崎は母島のシュノーケルポイントNo.1と言われ、日本でも一番という人も多い。さすがにそこまで言うほどでもないと思うが、歩いて行けるサンゴ礁という意味では一番かもしれない。

ワイビーチ ワイビーチ

事前情報で吹き込まれすぎたかもしれない。波が高いのとそんなに珊瑚もすごくないので、ちょっとシュノーケルをやったら退散し、帰り道にあるもう一つのワイビーチに向かう。こちらは南崎と違って波も穏やかで、白い砂浜が広がっている。シュノーケルを楽しむことができ、のんびり楽しむなら、こちらの方が良い。お昼を食べて、十分休憩をとる。

帰り道は、飲み食いした分荷物も減って、行きよりも時間が短かったと思う。もう一つ、蓬莱根というシュノーケリングポイントがあったが、もう疲れもピークなので、そのままロータリーまで直行する。自転車の帰り道は、行きと同じくアップダウンが多いものの、どちらかといえば下りが多いから帰りは楽だった。

小富士登頂記念証

観光協会に立ち寄って、証明書をいただく。認定番号は3千番台。いつから始めたのかわからないが、まだまだ少ない。ラミネート加工するか、風景印で郵送かどちらか選べるので、風景印にして送ってもらうことにした。

脇浜 脇浜

15時前に無事帰ってこれたので、自転車を返して残り時間はまた脇浜で海水浴をする。やや曇っていたせいもあるが、先ほどと海の中の写真を比べてみれば、その差歴然。最初はこれでもきれいだと思っていたが、上には上がある。

帰り道途中で歩いて南崎に行っていた人を追い抜いたのだが、30分遅れ位で同じく脇浜に来ていた。行くところないから、皆ここにきてしまう。

アイス シカクマメ

一回宿に帰って落ち着いたら、前田商店に行ってお土産などを買い求める。基本お土産はここにしか売っていないが、船が出る前にターミナルで少しだけ売っている。母島産パッションフルーツジュース太陽の雫を使ったアイスとシカクマメ。太陽の雫は、母島五大お土産の一つらしい。シカクマメはてんぷらにするととてもうまい。もう明日は帰るだけだから、買っておく。ドラゴンフルーツもカットして食べやすくして売っていた。

夕食

今日も夕食は宿の食事で、母島滞在も終わる。


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【目次】
出発準備編
出航
父島
聟島
母島
南崎
帰航