'22夏 再び小笠原 その2 - 出航

8月5日(金)
竹芝桟橋11:00 おがさわら丸

PCR検査の結果は前日20時までに何も連絡がなければ陰性との話。特に連絡もなかったので、予定通り出発する。前回行ったときは出発が10時だったから、かなり余裕な出発。それでも、若干ラッシュが残る中だった。猛暑だったら、新橋周りのユリカモメで行こうと思っていたが、それほど暑くもなかったので浜松町から竹芝桟橋まで歩いて行く。

指定席なので早く行く必要もないが、9時半よりも前に到着。PCR検査で陰性だった人は、手首に付けるリストバンドがもらえる。これがあると飲食店などでPCR陰性証明を見せる必要がないのだが、実際誰も見ていなかった。出航日によりバンドの色が違い、今回は青色。単にいつの船で来たかがわかるだけの印になっていた。

9時半から窓口でチケット交換開始。案の定行きと帰りの予約が違うから、探すのに手間取った。昼食はコンビニのおにぎりを買っておいたのだが、船弁なるものが売っていた。それならそちらを買ってみるのも良かろうと、船弁も購入しておく。10時を過ぎると、上層階の1等から順番に改札が始まる。船に乗る前のコロナチェックは万全かと思いきや、PCRの結果チェックは無いし、体温チェックも誰も見ていない。コロナで大変になるから来るな来るなと事前に脅されていながら、実際はこんなものである。沖縄のアバウトさと変わらない。

おがさわら丸 おがじろう

2等寝台はほぼ最後の乗船。寝台に荷物を置いたら、甲板に出て出航を見守る。10時40分までに乗船してくださいと書いてあるのに、11時ギリギリになっても次々に乗ってくる。それでも11時にはドラが鳴り、おがじろうの見送りを受けながら、予定通りに出航した。ちなみに、おがじろうとは、小笠原海運のキャラクター。

3代目おがさわら丸は、二代目よりも一時間半速くなって、24時間で父島に到着する。それでも相変わらず、小笠原は東京から日本一遠い村だ。夏休みなどの多客期は、三日ごとに船は行き来を繰り返しているが、夏休みも終われば一週間に一往復になる。それこそ、一航海三泊で戻ってこなければ、一週間帰ってこれなくなってしまう。

羽田空港 船弁

レインボーブリッジをくぐり、羽田空港、横浜と進んでいくが、どんよりとした曇り空ではなんだかいまいち。早速船弁のはらこ飯を食べる。まぁ、いたって普通の弁当だ。わざわざ高い金出して食べるほどでもなかったが、これも旅の一興。

横浜を過ぎると、これといって面白い風景もなく、海の色が変わり始めて東京湾を出たのだなと思う。船内探索もすぐに終わってしまうので、だらだらスマホをいじるだけ。前回はまだスマホを持っていなかったし、PCも充電を気にして寝るか本を読むしかなかったが、今や手軽な暇つぶしがあって、意外と長い船旅も苦にならなくなった。

夕食

前回は台風の後で大変な状況だったが、今回はほぼ揺れがない。八丈島付近で少し揺れがあったが大したことなくて、今回は快適な船旅だ。日の入りの時間に合わせて甲板に出てみるが、夕日は雲の中。待っていても仕方がないので、そのままレストランへ向かう。18時過ぎで良い時間帯なのか、待っている列が長い。席が空いていないわけではないので、レンチンなのに調理時間がかかっているようだ。ほとんど選択肢はないが、値段が高くて学食のようなチーズカツレツ定食を食べる。ちなみに、これで1,300円。夕食を食べたらそれこそやることが無いので、早々に就寝した。


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【目次】
出発準備編
出航
父島
聟島
母島
南崎
帰航