'22夏 再び小笠原 その5 - 母島

8月8日(月)
父島二見港7:30 ははじま丸 9:30母島沖港
脇浜海水浴
クラフト・イン・ラメーフ

7時に港まで送ってくれるということで、朝食は少し早めてもらって、6時半に朝食を食べる。港までは車で行けばものの一分で着くから、余裕で到着。ははじま丸は予約無しで乗れるので、乗るときになってからチケットを購入する。二時間の船旅で、運賃は片道で5千円超える、高い。

ははじま丸 ははじま丸船客待合所

ははじま丸もおがさわら丸と同じ小笠原海運かと思ったら、ははじま丸は伊豆諸島開発が運行している。伊豆諸島開発は、青ヶ島と母島という本当に人が乗らなさそうなところだけ運行しており、この会社の船に乗るだけでもかなりレアケースかもしれない。朝早いこともあるが、おがさわら丸の見送りとは異なり、数名のお見送りで出発。おがさわら丸に接続していないので、コンテナも少ない。ほとんど客もいないかと思ったが、月曜日のせいか、そこそこ客は乗っていた。

母島四本岩 母島四本岩

今日も相変わらずべた凪の海。たまに揺れることがあっても、快適な船旅。ケータと違って、父島と母島は50kmしか離れていないので、中間地点まで来ると両方の島を見ることができる。母島は縦長の島で、ははじま丸が到着する沖港は、島の中央よりも南の方にあるので、進行方向左にずっと母島を見て進む。母島のシンボルでもある四本岩を過ぎると、いよいよ母島に到着である。

港に到着すると、宿の人が迎えに来てくれて、コロナのせいか荷物は運ぶけど、人は歩いてきてほしいとのこと。まぁ、歩いて5分のところにあるから問題ないが、初めての町で地図もなしに向かわないといけないのはなんとも。宿自体は今回ロフトもある広い部屋だったので快適。

やどかり注意 ロース記念館

少し休憩したら、町を探索に出かける。港から左側に向かって来たが、町の中心街は右側にある。やどかり注意の看板に驚きつつ、母島唯一の前田商店で買い物し、母島唯一の観光施設であるロース記念館へ。ロース記念館自体は大したことないので、秒殺で見て回り終えるが、しまぽのポイント集めにわざわざ来たようなもの。しかし、なんと電波が入らないので、母島観光協会で押してもらってほしいとのこと。観光協会は港にある。ちなみに、しまぽの利用スタンプは凝った作りになっていて、スマホの画面にスタンプを押す画面を出して、実際にスタンプを置くと、スタンプが押される仕組み。これって、スタンプ側が通信できていないと、認識するわけないよなと思ったらやはりそうだった。

母島も御多分に漏れず、目星をつけた良さそうな店は、コロナでやっていなくて、昼食場所を探すのも一苦労。たまたま見かけたお食事処めぐろが11時半から開くとの看板が出ていたので、郵便局で旅行貯金をしてから昼食とする。母島の郵便局は役場の一角を間借りしている。昔はそれでも良かったのだろうが、民営化したのにそれで良いのかという感じもする。

島唐辛子カレー 小笠原ラムソーダフロート

お食事処めぐろに戻る。店の名前は、母島にはハハジマメグロという固有種がいることからだろう。メグロは一瞬だけ前を横切っていったが、見られたのはその一回だけだった。これと言って島らしい食事が無いので、島唐辛子カレーを頼んでみる。が、いたって普通だった。それよりスペシャルメニューの小笠原ラムソーダフロートの方が目を引くので、頼んでみた。小笠原の酒と言ったらラムだが、カクテルにするとなかなかおいしくいただける。

今回の母島一日半の計画を立てる中では、今日半日で南崎へ自力で行って、明日は一日ツアーに参加するのが良いかと思ったが、母島のツアーは自力で行けるようなものばかりで、唯一のガイド付きでないと行けないのは、石門ツアーくらい。と言って、健脚向けだし植物を観に行くだけのようだし、あまり食指が動かない。ということで、明日自力で南崎に行くことにして、今日は近くの海水浴場で遊ぶことにした。本当は、ナイトツアーを申し込んだのだが、天気が悪そう&グリーンペペも最近見つからないということで、申込できなかった。

南崎に行くには、自転車などを借りないとさすがに無理。レンタサイクルをやっている店は今や全然無くて、ダイブリゾート母島くらいなので、海水浴に行く途中で寄ってみる。南崎に行くと5時間くらいかかるから、その時間で自転車を借りると、4時間以上は24時間レンタルしかなかった。それなら、今から借りて明日の同じ時間に返せば良い、ということで今借りていく。アシスト付き自転車とはいえ一日5千円もするんだ、と思ったら、なんと原付も同じ値段だった。それなら原付にすれば良かった。

自転車の鍵はかけなくてよい、というか、むしろかけないでと言われる。自転車が盗まれても逃げるところないし、そもそも盗む意味がない。それどころか、村から一歩出たら携帯電話も使えないので、鍵をなくしたら助けも呼べない。

脇浜 脇浜

一旦自転車を宿において、ダイブリゾート母島の少し先にある脇浜へ。誰もいない。こんなきれいなビーチが貸し切りとは恐れ入る。たまに人が来ても一人や二人。そして海はすさまじくきれい。珊瑚も一応見られるし魚もいるが、シュノーケルをやるにはいまいちで、石垣周辺と比べるとたいしたことがない。そんな中、2mくらいありそうなサメが潜んでいた。びっくりしたが、ちょっかい出さなければ襲われることもない。悠然と泳いでは、海底に潜んでいた。

夕食

母島は当初から夕食難民になる恐れを気にしていたので、宿で二食付きにしておいた。母島らしい物が食べられないのが難点だが仕方がない。食堂で皆一緒に食べるスタイルだが、二部屋の人は食事を運んでいた。どうやらコロナ隔離部屋になっているようだ。


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【目次】
出発準備編
出航
父島
聟島
母島
南崎
帰航