'22夏 再び小笠原 その3 - 父島

8月6日(土)
おがさわら丸 11:00父島二見港
シュノーケル
マルベリーナイトツアー
漁師宿なぎ屋

朝食

日の出を見に行ったが、予想通り雲の中。こんな朝早くから甲板に出ている人が多い。7時過ぎたら朝食に行くが、和食か洋食の選択しかない。これで千円か。

カツオドリ 海の色

食後に甲板に出てみると、たくさんの鳥が並走している。後で調べたところでは、カツオドリのようだ。一番近くの聟島まで、まだ二時間くらいありそうだが、この鳥たちはそんな遠くから来ているのだろうか。船にびっくりして浮かんできた魚を捕えているようだ。海の色は八丈島あたりとはまた違った青さになっていて、いわゆるボニンブルーになっていた。(写真は東京湾、八丈島、小笠原の海の色)

父島二見港 父島二見港

聟島が見えてくると、いよいよ残り一時間。早くも1等から下船準備を行うようにとのアナウンスが出る。24時間の船旅からしたら一時間なんて大した時間ではないが、お金を出した1等の人こそ一時間も並んで待たないといけない状況になっていた。こちら2等寝台は、港に着いてもまだ席で待機するようにとのことで、接岸ぎりぎりまで甲板で着岸風景を眺めることができた。

船を降りたら、お迎え車で宿まで向かう。今回の宿は、前回宿泊したグリーンヴィラの目の前だった。一階は居酒屋になっていて、二階に数室部屋がある。ふろトイレは共同で、いちいち一階まで降りて行く必要があるのが面倒だが、まぁよくある昔ながらの民宿といったところ。船の中でTシャツ短パンになっていたので、荷物を置いたら、まずはお昼を食べにいく。

サメバーガー

どこに行くにも歩いて行ける範囲なので、店を物色しながら歩いてみるが、あっちもこっちもコロナのせいで休業中。前回食べたポキ丼の店もやっていない。テイクアウトのみという店も多く、仕方がないので長い列ができていたハートロックカフェに並ぶ。前回食べ損ねたサメバーガーのお店。30分くらいかかりますけど良いですか?と言われるが、ここしかないから仕方がない。ビールのコロナを飲んで待っていると、言われた通り30分くらいかかった。名物サメバーガーは、いわゆる白身魚なので、フィレオフィッシュそのもの。まずくはないけど、これといって特色あるものでもなかった。

今日の午後はツアーを入れていない。どこかでシュノーケルでもやろうと思うのだが、歩いて行けるところに良いところは無くて、少し離れた海岸へ行くにはバスの時刻が合わない。仕方がないので、宿から一番近い大村海岸で海水浴にする。大村海岸は、宿や店が立ち並ぶ大村地区にあるので、歩いて行けてすごく便利。

大村海岸 大村海岸

一回宿に戻って着替えたら、歩いて大村海岸へ。まさにすぐそこの海岸なので、多くの人でにぎわっていた。海はきれいだし、一応珊瑚もあるし魚も見える。のんびりするにはうってつけ。太陽がじりじり照り付け、沖縄と同じ日差し。これでは10分で日焼けしてしまう。

ははじま丸 おがさわら丸

14時には、おがさわら丸に接続したははじま丸を見送る。ははじま丸は母島との間を一日に二往復もしておがさわら丸に接続している。そんなに需要があるのかとも思うが、東京と荷物が行き来することを考えると、この運行も仕方がないのだろう。その後15時半には盛大なお見送りのおがさわら丸が出航する。岸壁からのお見送りに加えて、名物の小型船が追走していく。あらためて外から見ると、おがさわら丸の大きさが感じられて迫力がある。

今日の夜はツアーを申し込んでいて、少し早めに夕食を食べないといけない。しかし、昼食難民になったように、夕食も限られた店しかやっていない。電話をしてみても、どの店も予約でいっぱいだった。最後の手段、なぎ屋の居酒屋はどうか聞いてみたら、今は居酒屋はやっていなくて、宿で夕食を頼んだ人だけとのこと。見事に夕食難民になってしまった。

最後の手段は突撃あるのみ。お土産を買いに出かけた帰り道で開いている店で尋ねてみると、ちょうど17時から開始という店があって大丈夫だという。さすがにこの時間なら開いているということか。どうせ18時半までには終わらせないといけないから、17時の夕食でもそんなに悪い時間でもない。

島寿司 亀刺

入った店は、洋風居酒屋CHARA。父島ではかなりの大規模店で、帰るまで人がいっぱいになることはなかった。普通によくある居酒屋メニューだが、父島の名物料理といったら、島寿司と青海亀料理として刺身と煮込みがあったので、迷わず注文する。島寿司は、芝桟橋で買ったものより断然うまいし、亀刺しは黙って食べれば馬刺しだ。煮込みは相変わらずグロいが、もつ煮込みと思えばまぁ普通に食べられる。なんとか夕食にありつくことができたし、父島名物も食べられて良かった。

前回のナイトツアーは星空メインだったが、今回はよくあるマルベリーのナイトツアーで、動植物がメイン。特に目指すのはグリーンペペだ。前回も一応は探してみたが見つからなかった。シーズンは夏の間とはいえ、常にみられるというものでもないのだ。19時少し前に宿まで迎えに来てくれて、3組で出発。だいたい、船の入港日は混雑するのだよねと言うが、まぁそういうものでしょ。天候が悪かったら、明日とかリベンジできるから。

オガサワラオオコウモリ

最初に探しに行くのはオガサワラオオコウモリ。最初のポイントでは見つけられず、二か所目の小笠原亜熱帯農業センターに向かうと、なにやら動いている。ただ、真っ暗闇の中ではよくわからないので、ガイドさんがオレンジの明かりを当ててくれる。それでやっと何かいるなという程度で、コウモリなのかぜんぜんわからない。まぁ、一応見たという状況だった。

グリーンペペ

次はグリーンペペを探しに行く。これは一回目の場所で見つけることができた。緑色に光るキノコで、もっとわんさか出ている様をイメージしていたのだが、たまたま古木に3つ出ていただけ。どうやら、年々少なくなってきたとの話。沖縄でも見られるそうだが、ぜんぜん聞いたことがないので、観光に使えるほどではないのだろう。

電波望遠鏡

動植物ではないが、父島最大の建造物である電波望遠鏡のライトアップを見てから、最後のポイント宮之浜へ。ここでは、ヤドカリと蟹を見る。まぁ、これは夜だから活発に動いているのだが、昼でも見られるしどこにでもいる。ツアーでないとみられない物でもないので、なんだかやはりグリーンペペだけのツアーだった。


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【目次】
出発準備編
出航
父島
聟島
母島
南崎
帰航