網走管内は連日穏やかなお天気で、最高気温はプラスの日が多い。先日は雨まで降った始末で、クロスカントリースキーで斜里岳登山を考えていたのだが、その雨で雪道はアイスバーンになってしまったそうだ。行った人の話では、スキーで行くより、かついで歩いた方が速いというほど。当然、帰りは大変であり、青あざを何個も見せてくれた。景色もあまり期待できそうになかったので、結局山登りはやめて、明日帰る予定を1日繰り上げて今日帰ることにした。時間つぶしとなれば、定番の駅喫茶店めぐりである。釧網本線の藻琴、北浜、浜小清水、止別の連続4駅内に喫茶店が営業しており、どれも独特の雰囲気を出している。

網走に荷物をおき、浜小清水へ。汽車ポッポという喫茶店内は、昔鉄道模型があったのだが、すっかりなくなっていた。ここへきたらやはりポッポパフェ。量が多くてとにかく安いのが売りである。昔よりは少しボリュームがなくなった感はあるが、それでもなお多い。浜小清水では時間があったので、海へ行ってみることに。丘をこえるとすぐ海であるが、寒さのせいか波のしぶきがいつまでもなくならず、綿のような状態になって飛んでいっていた。不思議な現象を見たもんだ。これは北浜ではみられなかったのに。

浜小清水を後にして、次は網走方面の列車に乗って藻琴へ。ちょうどお昼となったので、酪農ラーメンなるものを食べてみる。普通の塩ラーメンに牛乳を入れただけなのであるが、塩辛いようで甘さがあり、何とも言えない味であった。これはお勧め。藻琴の次は、また斜里方面へ向かい、北浜へ。相変わらず切符やら名刺やらたくさん貼ってある。喫茶店でコーヒーをいただき、今回は3店を制覇して再び網走へと戻った。

網走駅を越えてさらに進み網走監獄博物館へ。映画網走番外地で有名になった網走刑務所ではあるが、老朽化のため立て替えることとなり、天都山の中腹に移設された。放射状の刑務所は全国的にも珍しく、刑法、北海道開拓資料館としてもかなり見応えがある。

実は、ここには以前来たことがあるのだが、軽く見てまわっただけだったので、今回はじっくり見てまわった。通常1時間で見てまわれるところを、2時間かけた。それだけ資料が充実しているので、ゆっくり説明を読んでまわったのだ。ちなみに、観光案内所や喫茶店、おみやげ屋いたるところに割引券が置いてあるので、それを持っていくと入場料が安くなる。

さて、バスで帰ろうと思ったら1時間もバスがない。仕方がないので歩いて駅まで帰ることにした。駅までは3km程度で、途中網走刑務所(実際に使用中)にも寄ってこれるので、行きはバスで帰りは歩きというのがお勧め。今回はすでに暗くなっており、何も見えなかったけど。こうして網走駅まで戻ってきて、女満別空港へバスで向かい、羽田へ戻ったのだった。