カメラの準備

フィンランド・レヴィのオーロラ 最近のコンパクトカメラは出来が良くて、カメラを固定して花火(夜景)モードで撮影すると、満月に近ければそれっぽい物が撮影できてしまう。三脚がなければ紙コップなどを切って固定できる様にして、レリーズがなければセルフタイマーを利用する。2秒のセルフタイマーを何に使うかわからなかったあなた、こういうときに使うんですよ。しかし、ちゃんとしたオーロラを捕らえたいなら、一眼レフを準備したい。

ピントはマニュアル設定にして無限大を選択。フィルム感度は個人の好みにもよるが、満月の時にはISO400、新月の時にはISO800を利用すると良さそうである。あとはカメラのオートフォーカスに任せて大丈夫。レンズはなるべく広角レンズでかつ明るいレンズを使用したい。

-20度以下の極寒の地では、カメラが完全に凍りついてしまう。カメラをタオルや帽子で覆い、カイロを入れて保温する。白金カイロがベストであるが、-10度台ならホカロンでも十分役に立つ。一度外に出したカメラは室内に入れると一瞬で結露してしまうため、撮影の合間にも部屋に入れることはやめ、外に置いておく。あまりの冷たさに動作不具合が発生する可能性もあるが、大概暖めれば直るし、結露してその後撮れなくなったり、水分でショートして完全に壊れてしまうよりは幾分ましと思う。また、デジカメで電源を入れっぱなしにしていると、電池が切れてもいないのに電池切れになってしまうことが多い。電池の特性で仕方がない。

最後に持ち帰るときは、暖かい空気に触れないようにジップロックなどに入れて、部屋の涼しいところで一晩放置する。これは、冷たい湿度の低い空気を一緒に密封しておいて、カメラ自体の温度が上がるのを待って、結露を防ぐ役割がある。完璧に極めなくても、かばんにつめてそのまま朝まで放置しても良い。帰って直ぐに鞄をあけてしまっては元も子もないので、同じく朝まで鞄を開けることの無いように。

さらに、非常に危険なのが三脚などの金属に素手で触ること。冷えきった金属は、指先のわずかな水分を一瞬で凍らせて、くっついてしまう。そこまでいかなくても、指先が急激に冷やされて凍傷の恐れがある。肌が直接触れないように十分注意しよう。

 

以下はカメラの詳しい話なので、一眼レフを使わない人は、読まなくてもいいです。

ズームレンズには"28mm-100mm 1:2.8-4.5"などと書かれていて、mmの数値が小さいほど広い範囲が写るので、なるべく小さな値の物を選ぶ。もちろん、数mm小さくなるだけで数万円UPするので、お財布との相談だ。最近のカメラなら28mmが一般的であるが、デジタル一眼用は17mmとなっている。それより小さい数値の物を使えば使うほど大きく映る。究極は14mmくらいの魚眼レンズと呼ばれるもの。ここまでくると広いエリアが映る反面、地平線が曲線を描いてしまう。

レンズの明るさは1:と書かれているf値によって示されていて、数字が小さくなると絞りを開く方向になり、小さければ小さいほど光を入れる範囲が広く、明るいレンズと言うことになる。先の例では28mmならf2.8が最小値、100mmならf4.5が最小値という意味で、オーロラ撮影ではまず広角を利用するので、一番小さな値がそのレンズのf値となる。この場合28mmf2.8となる。

オートフォーカスのカメラであれば、f値が決まった時点でシャッタースピードが確定するが、月夜の明るい中では明るいレンズではシャッタースピードが5秒程度になってしまうかもしれない。この場合、できればf値に縛られず10秒〜20秒程度に設定するとよいだろう。つまり、5sf1.7を選択するよりも、10sf2.8の方が良いということだ。滝の写真がスローシャッターで撮られることが多いのと同じ感覚だと思う。

さらに、このあたりは個人的にもまだ試行錯誤の段階であるが、露出補正で満月の時には-1.0EV、新月の時には+1.0EVが良さそうである。推測なのは、これはデジタルカメラとフィルムカメラでも差があるし、カメラの特性によっても一概には言えないところがあるためだ。無難には補正をかけないでやってみて欲しい。


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