'08夏 インドへの旅 その08 - 帰国

8月8日(金)
Delhi(Indira Gandhi)19:35 JL4720
8月9日(土)
7:25東京(成田)

やっとというべきか、帰国する日になった。飛行機の出発は夜だが、ホテルのチェックアウト時間が12時なので、それまでに出なければいけない。レイトチェックアウトをしたとしても、もうどこかへ行くところもないし、早々と空港に向かうことにする。12時にチェックアウトとはいえ、それまでなら時間があるといえばある。それならばと、毎日食べていた食堂まで歩いていって、朝食を食べる。コンノートプレイス周辺ではまったく安飯屋がないので、高い食事をするくらいなら、わざわざ歩いていっても良いくらいだ。どうせ暇だし。

メインバザールの牛

食事を終えると、メインバザールを歩いてみることにする。今までホテルと駅前との往復しかしていなかったので、とりあえず歩いてみたかった。朝早いこともあって、店が開いているのはまばら。道行く人も少ない。途中たまに牛がいたりするのは、インドらしいといえばインドらしい。

メインバザールは途中からパハールガンジと名を変えるが、道は何も変わらない。そのまま歩き通すと、メトロの駅にたどり着く。いつものように荷物チェックがあるのだが、若い兄ちゃんは外国人がめずらしいのか、質問というより会話を楽しむような感じで、いつまで経っても進ませてもらえなかった。

地下鉄

地下鉄は一駅だけでコンノートプレイスで降りる。あとはホテルに戻るだけなのだが、行くべきブロック名を間違えて、完全に反対側に出てしまった。円形の道なので間違いになかなか気づかない。なんだかおかしいなぁと思いながら、行ったり来たりしていた。そうした中、雨が降り始め、ついには大雨に。傘を持ってきていて良かったが、その傘も役に立たないくらいすごい豪雨だ。後でニュースを見て、インドでも記録的な豪雨だったことがわかった。道路があちらこちら冠水し、道が川のようになっていた。

なんとかチェックアウト時間よりも前にホテルに戻ることができ、急いでシャワーを浴びて出発準備を整える。そして、12時数分前にホテルをチェックアウトした。飛行機の出発までまでたっぷり時間があるので、エアポートバスで行こうかと思ったのだが、バス停まで行くだけでも攻防があるし、この豪雨ではあまり外に出歩きたくない。

ホテルでタクシーを呼んでもらうことにしたのだが、この豪雨のためだろうかなかなかタクシーが呼べない。10分くらい電話をトライしていて、20分くらいしてやっとタクシーが現れた。頼みもしないのに、ボーイさんが荷物を勝手にタクシーまで運び、ほんの目の前のタクシーまで持って行くだけで、予想通りチップを要求された。まったくもって困った人たちだ。

ホテルで呼んだタクシーだから大丈夫と安心してはいけない。一応料金を確認してみると、Rp350(875円)だという。予想通り高い。Rp300(750円)って本に書いてあったけど、と言ったらあっさりRp300になった。まぁ、これでも高い額なのだろう。まったく、最後の最後まで気が抜けない。

豪雨で空港にたどり着けなかったらどうしようかと思ったが、これだけ早く出ていれば大丈夫だろう。少し時間がかかったようだが、14時前には到着した。さて、飛行機の出発まで5時間以上あるので、こんなに早く行って大丈夫だろうかと思っていたが、予想通り入ることが出来ず、前の建物で待てと言われる。前の建物ってなんだよと思ったら、なんと有料の待合室があった。Rp30(45円)を払えば、うるさい人々から隔離され、安心して待っていられるということだ。

中に入ってみると椅子が並ぶだけで何もない。レストランとか売店とか期待したのに、なんだこりゃ。一度外に出て、売店でサンドイッチなどを購入して昼食とする。この待合室には、お土産屋が一件だけあるのだが、これがまたべらぼうに高い。値札通りに買えるのだが、これならそこらの店でぼったくられた方がまだ安い。

さんざん待ちくたびれて、2時間前くらいになったらやっと空港に入る。インドなら水を持って入っても大丈夫かと思ったが、やっぱり引っかかってしまって、捨てざるを得なかった。そして、いつものようにラウンジに行こうとするが、なぜかなかなか見あたらない。よくよく見てみると、出国審査とX線検査の間に階段があって、その上にあるようだ。なんてこったい、ラウンジに行くにはまたX線チェックを通らないといけないのか。

バックパックで荷物は全て持っているので、今回は何もチェック無くスルーだったが、次に荷物を開けろと言われたら、二度と詰め込めないくらいパンパンに荷物が入っている。ラウンジは諦め、最後に余ったお金でサンドイッチとチャイを買う。昼もパンだし、最後の最後もインドらしからぬ展開になってしまったが、飛行機に乗ってやっと戦いが終わったという安堵感が漂った。予想通りではあったが、久々に大変な国だった。


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【目次】
出発準備編
出発
デリー
アーグラ
デリー
ヴァーラーナシー
ヴァーラーナシー
帰国