'08夏 インドへの旅 その02 - 出発

8月2日(土)
東京(成田)12:40 JL471 17:35Delhi(Indira Gandhi)
Star Palace

準備が直前だったこともあり、あっという間に出発となった。お昼過ぎの出発とあって、会社に行く時とほとんど同じくらいに家を出る。いつものように貨物列車の成田エクスプレスではなく、快速グリーン車で向かう。しかし、その列車の停まる駅でないと自動券売機でグリーン券が買えず、しかも品川駅ではsuicaでないと買えず、毎度のごとく不便を強いるJR東日本である。わざわざ帰省客で列ができている窓口に並んで、出発のギリギリでグリーン券を購入する。窓口の人もめんどうだろうに、さっさと駅の中でも自販機で買えるようにしてほしい。

JAL

空港第二ビルには定刻に到着。今回は荷物を極力少なくしたバックパックであるから、荷物預けはしない。そのため、液体の薬類を別途袋にいれてX線チェックをしなければならなかった。夏休みには一週早いとはいえ、土曜日なのにガラガラ。しかし、ラウンジは家族連れなどでかなり混んでいる。子供のころからこういうところを使わせるものではないと思うし、金さえ払えば使っても良いという航空会社の姿勢にも問題があると思うのだが。

インドにはJALとエアインディアが直行便を飛ばしており、JALは最近になって毎日運行となった。マイルの交換状況を見ても、がらがらっぷりは推測できたが、ビジネス席は前の方はボチボチ埋まっていたものの、後ろの方は30席くらいで二人だけだった。エコノミーもあまりうまっていないようだし、毎日運行の必要あるのか?

機内食

基本的なサービスはヨーロッパ方面と同じで、ウェルカムドリンクにおつまみ、そして豪勢な昼食にデザートである。そして、到着前に軽い夕食が出る。食べてばかりでおなか一杯だ。インド上空に入ると、ガンガー(ガンジス川)を左に右に見ながら、天気が良ければ右手にエベレストを見ながら進むが、本日は完全に雲の中。定刻より少し早めでインディラー・ガンディー国際空港に到着した。

入国審査の後にトーマスクックの両替所があったので早速両替をしたのだが、最低2万円からでレートも悪く、Rp7,200を手にした。本日のレートからするとRp7,800くらいもらえそうなところだ。歩き方のどこで交換しても同じという情報は嘘。それでも、貨幣価値としては72,000円持っているようなもので、物価は日本の1/4といったところだろうか。タイとエジプトの間くらいといえる。

税関を出るとお迎えの人々が並んでいるのだが、自分の迎えが見当たらない。何度もいったり来たりして探して見るが、いっこうに見当たらない。ほかの迎えに来ているおっちゃんたちに聞いて見るがらちがあかない。そんな中、外に出てみたらどうかとある人が。ありゃ、ここは外じゃないのか。ここまでお迎えにくるには入場料が必要らしい。出口は二つあるので、右側に出て見ると、なんといきなり見つけられた。安宿の出迎えだからそんなものか。

乗せられた車は小さな軽自動車のタクシーだ。運ちゃんが待っていたので、こういうことかと気づいた。ホテルの人が町中からタクシーを拾って空港に向かい、ピックアップして帰ってくれば、倍のタクシー料金は客が払ってくれるし、幾分ホテル側にもお金が入る。そして、わかりにくい場所にあるホテルに連れてこれるので、お客にもホテルにも良いサービスだ。ただ、歩き方の脅しにのってプリペイドタクシーRp210(525円)のところ、一泊分にほぼ相当するRp500(1,250円)を払うのだから、痛い出費とも言える。

三車線なのに車は4台並んで走っていたり、アジアチックでむちゃくちゃだ。バイクもかなり見かけるが、スズキの軽自動車もよく見かける。そして、インドの国産車タタも多い。ヒュンダイが多いのにも驚く。メインバザールの北の方でタクシーを降ろされて、徒歩で宿に向かう。セキュリティゲートが作られていて、警官が立っている。どうやら夕方から夜にかけて人で混雑する時間帯は、車は入れないらしい。最後は10分くらい歩いた。ホテルがあるところは路地を入ったところの複雑な場所で、これではなかなか客が入ってくるのは難しい。迎えに来てくれたあんちゃんには、しっかりチップも請求されたが、無事ホテルに入れた。

この値段だからぼろ部屋は覚悟していたものの、お湯のシャワーはフロントに電話をしないと出してもらえないようだし、トイレはウォシュレット。と書くと聞こえは良いが、洋式便座でありながら、トイレットペーパーの備付けはないので、手で洗えというインド式のスタイルだ。そして、鍵は単に溝にひっかけてしめるだけの簡単な物で、外出時にはごっつい南京錠のような鍵を取り付けて外出する。すなわち、現在宿泊者が中にいるかどうかが一目瞭然。通路が外に面しているので、エアコンの水もたれ流せる。

ニューデリー駅

機内食でお腹一杯なので、夕食を食べるつもりはないが、ニューデリー駅にも近いので、列車の予約に向かう。駅前では早速声をかけてくる輩がいるが、そんなの無視無視。声をかけてくる人は100%疑って間違いない。駅の二階にツーリストオフィスがあり、あさってのアーグラ往復、その後のヴァーラーナシー往復を予約する。日本で確認した限りでは、アーグラは楽勝だが、ヴァーラーナシーは残数が無い状態だった。

案の定、ヴァーラーナシーへの計画どおりの列車は取れず、行きは一本後の列車で、帰りはRp300(750円)上乗せで特別割り当て席を確保できるという。上乗せしても取れるのなら、まぁしかたあるまい。しかし、最後の切符を取る段階でシステムダウンしてしまった。回線が切れたまま繋がらなくなったのだ。その間にここまでの切符の発行処理を済ませ、10分くらい待ったがだめだった。また明日出直すということで、最後の切符だけ取れなかった。

が、ホテルに戻ってから再考する。飛行機で帰って来てホテルに泊まった方が良いのではないかと。最終日でどうせどこも行くところはないだろうし、荷物を持って歩き回るよりは、ホテルでゴロゴロできるし、タクシーも呼んでもらえる。明日は日曜日でカウンターが休みだから、あさってのアーグラ観光後に飛行機を予約してみることにする。


| 戻る |

【目次】
出発準備編
出発
デリー
アーグラ
デリー
ヴァーラーナシー
ヴァーラーナシー
帰国