'01GW アメリカ・カナダ東海岸の旅'02冬 アラスカオーロラの旅'07冬 カナダオーロラの旅'08冬 カナダオーロラの旅'09冬 カナダオーロラの旅'13冬 三回目のイエローナイフ




12月27日(土)
イエローナイフ -27度
東京(成田)18:25 JL018 9:55Vancouver11:25 AC8227 14:53Yellowknife
オーロラビレッジオーロラツアー (20:30〜2:30)
Discovery Inn

本日深夜のオーロラ予報 LOW (Level1/Max10)
実績 Level0

北米方面は出発が遅いとあって、いつもの英会話に行ってから出発するといういつもにないパターン。終わってすぐに成田エクスプレスに乗っていけば間に合うのだ。景気が悪くなって海外旅行客が減ったと言われているが、あまりいつもと代わり映えのない混雑ぶりと思えた。

カナダ国内はエアカナダでスターアライアンス系だから、ここでチェックインできるのはバンクーバーまで。荷物チェックも出国もすんなり終わり、いつものごとく30分もかからずにラウンジまで到着した。昨年のお子様大騒ぎな状態は無くなったのは、マイレージ大盤振る舞いキャンペーンが無くなったからか、家族連れの旅行者が減ったからか。ハワイ行きの飛行機は、オアフ島停電のため出発が遅れているという。かわいそうだが、たぶん無理だろう。成田空港は22時までしか使えないから、それ以上遅れたら明日しかないからだ。

いつものように優先搭乗に間に合うように出発の30分前にゲートに到着するも、機体の到着遅れで出発が遅れるという。なんということか、この飛行機は日本始発ではなく、ミラノからの飛行機がそのままバンクーバーまで飛んでいくのだ。バンクーバーでの乗り継ぎが、いきなり厳しい状況になってしまった。搭乗時間からして50分の遅れ。そしていつもの滑走路渋滞で成田を飛び立ったのは1時間半遅れだった。

テレビが見られるようになると予想到着時刻が出るので見てみると、10時45分だった。空港内のランディングを考えるとぴったり一時間遅れ。国際線からの乗り換え時間が30分しかないとは、非常にまずい。今回のイエローナイフ直行便は、日本人のオーロラ鑑賞のために作られたようなもの。日本からの乗り継ぎ客をちょっとは待つだろうと淡い期待をしておく。ただ、東京発のエアカナダはJALよりも先に到着しているので、JALからの乗り継ぎ客がどれだけいるかが鍵だろう。乗り継ぎに失敗したときのエドモントン経由も覚悟しないといけなさそうだ。

機内食到着するまではかごの中の鳥。気にしても仕方がないので、とりあえず寝ておく。東に向かうときはすぐに寝るのが時差ぼけ解消の鉄則だ。しかし、食事などで2時間くらい取られてしまうから、実質3時間くらいしか眠れない。目が覚めて、ちょっとがんばってくれたかと思ったけれど、何も時間が変わっていないことにがっくりくる。スッチーに乗り継げるかどうか聞いてみるも、わからないという。まぁ、グループ違いで聞くだけ野暮だが、飛行機遅れで何もしてくれないことがわかった。

到着はほとんど変わらず、10時50分。扉が開くと真っ先に入国審査場へ走っていく。毎年来ている勝手知ったる空港だ。入国審査場が見えると、誰も並んでいない。これはラッキー。速攻で入国を済ませ、荷物引き取り場へ。なんと飛行機を降りて荷物引き取り場まで、5分で到着した。あまりにも早すぎて荷物が出てこない。10分ほど待って、やっと荷物が出てきた。ビジネス席だから5個目くらいで出てきた。ただいまの時刻11時10分、出発の15分前。

荷物を受け取り、税関を駆け抜け、チェックインカウンターへ・・・と思ったら税関を出てすぐのエアカナダのチェックインカウンターはなくなっていた。普通の国内線ターミナルまで荷物を引きずっていかなければならないらしい。もしかしたら、エアカナダ同士だったら荷物をピックアップ必要なくなったのかも。荷物を引きずり二階に上がり、国内線のカウンターへ。うわ、人が並んでる。少し並んでみるが、どうみても間に合いそうにない。

ふと横を見ると、オンラインで自動チェックインもできるようだ。係のおっちゃんがちょうど立っていたので、捕まえてやってもらう。この時点で出発の10分前だ。こんなぎりぎりに日本でもチェックインしたことない。eチケットを紙に印刷していたので、二次元バーコードを読み込ませれば、チケットが発券される。すると、チケットには12:25の文字が。おぉ、奇跡の出発ディレイだ。間に合った。

次のカウンターで荷物のタグを発券してもらい、自分でつけて荷物のターンテーブルへ。いくらかカナダドルをキャッシングする時間の余裕もあった。ちなみに、日本円を交換しないで、ATMキャッシングするのが一番レートが良い。昨年は1ドルが120円を超えていたのに、今年は75円。正常な料金に戻っただけだが、なんでも4割引は嬉しい。X線チェックを超えてゲートにたどり着いたのは11時40分だった。やはり、どんなに早くても国際線からの乗り継ぎは一時間必要だ。

エアカナダしかし、いくら50人乗りの小さな飛行機とはいえ、ほとんど人がいない。みんなツアーでどこか別の場所で待っているのか・・・?すると、なんと驚くことに、さらに35分出発遅れとなった。東京からの飛行機が遅れているとのアナウンス。なんとびっくり、AC002便はJALの先に出発していたはずがJALの30分後に出発していて、バンクーバー到着が11時39分だった。ゲートにたどり着いた時間じゃないかよ。

人々が集まりだしたのは12時50分を過ぎてから。予想通り、日本人だらけだ。まさに日本人貸し切り状態といえよう。この待っている時間暇だったので、PCをつなげてみると、なんと良心的なのか、無縁LANが無料だった。イエローナイフの天気予報は出発前はずっと晴れだったのに、今日見たらずっと雪。あぁ、またしても去年の悪夢が再現されそうな予感。去年も週間予報ではずっと晴れだったのに、現地入りしてからはずっと曇っていた。オーロラ予報としては、イエローナイフでは今日が一番良いオーロラのはずなのだが。

さて、12時50分になってからやっと人が集まりだしたのだから、当然のごとく13時の出発も遅れる。空港内をダッシュしていたのがばからしい。結局、丸々2時間遅れの13時30分に出発した。50人乗りの飛行機が満席で、地元の方もちらほら乗っているが、日本人が90%を超えているだろう。なんせこのイエローナイフ直行便は、冬の間しか運行しないのだから、日本からのオーロラ専用便といえよう。東京からの便に接続しなかったら、たぶん10人くらいしか乗っていなかったと思う。

イエローナイフ空港2時間30分かかってやっとイエローナイフに到着した。ほぼ2時間遅れの17時に到着した。今回は明るいうちに着けると思っていたのだが、2時間も遅れて辺りはすっかり真っ暗だ。なんと、オーロラビレッジの人たちだけでも、この飛行機で28人も到着していた。同じ飛行機で来た人にロストバゲージがあり、毎度のごとく荷物が無くなることが多い航空会社だ。

ホテル5つを順番に回っていく。エクスプローラホテルは高級ホテルなので、いつでも降りるときは最初に、乗るときは最後にみごとな送迎ぶりだった。今回泊まるホテルはモーテルレベルのディスカバリーイン。エレベータもない3階建てのホテルだが、別にホテルなんてどこでもいい。荷物の整理をして、出発準備をしているだけであっという間に時間がたっていく。出発は8時20分とのことで夕食を食べに行く間もないだろうから、持参したカップラーメンで済ませる。

集合時間になると、同じ服装の人たちがぞろぞろ集まってくる。同じホテルの人だけで、20人近くいる。で、なぜか定番通り、年配の方が遅刻する。さぁ、出発しますよというときに、のんびり食事を終えて出てくるのだからびっくりする。ツアーに参加すると毎度のごとく、旅の恥はかきすてじゃないけれど、やりたい放題な年配客が多い気がする。

バスで30分ほどで、オーロラテーマパークに到着する。原住民が生活していたというティーピーというテント小屋を再現している。湖に沿って大小7つのティーピーがあり、今日利用するのは一番はじの7番ティーピー。ホテルごとで適当なサイズのティーピーに押し込むようだ。薪ストーブでティーピー内は暖められているのだが、外気温が-30度ともなると、ティーピー内はけっこう寒い。たぶん0度くらいなのではないかと思う。

今日からの人だけ施設案内となり、オーロラこたつやギフトショップ、ダイニングの建物などを確認する。オーロラを見に来たのに、なんでこんな施設観光してるんだ?とかなり不思議に感じる。たまたまオーロラが出ていなかったから良かったが、出ていたらすぐにでもカメラの準備をしたいところだ。こんなところからも、お客第一と考えていない気がありありと感じた。

カメラの準備をしておくが、オーロラが出る気配なし。星も見えたり見えなかったりとあまり条件は良くない。そんな状態なので、22時から極寒実験が行われる。すっかり定番となっているバナナで釘が打てるか。今時の若者にはもう、このCMを知っている人は少ないと思うが、かちかちになったバナナで釘が打てるのはやっぱり実際に見てみるとすごい。また、シャボン玉を吹いたそばから凍っていき、ぼとぼと落ちていく。そして、初めての体験だったが、お湯を投げると投げたそばから凍っていくので、きれいなシャワーのようなものができる。これはきれいなので是非おすすめ。

オーロラ星が見えてきたので、カメラを持って湖に出る。いつものデジタルカメラ、フィルムカメラ、ビデオカメラの3台体制であるが、雲が多いことだし、まずはデジタルカメラを準備する。22時半ごろ、もや〜と白い雲が見えだした。これはまさしくオーロラだ。デジタルカメラをスタートさせる。

オーロラデジタルカメラは一点集中で連写モードだ。今回のために8GBのメモリを準備してきたから、ほぼ無限に撮影ができる。今日は新月に近いので、シャッタースピードは20秒くらい。そして、フィルムカメラも準備する。デジカメは便利に撮影できるが、オーロラではまだまだフィルム写真にはかなわない。見た目は白っぽい雲で動きのないオーロラであるが、写真にとっては新月でシャッタースピードが長くなるので、ぼやっとしたオーロラが写っていた。

オーロラビレッジは困ったことに、ツアーの出発時間が0時半になっている。オーロラピークの1時頃にはホテルに戻ってしまうというとんでもない状況で、延長したければ$36.75(2,720円)も払わないといけない。料金が高くなってしまうが、これでは延長するのが基本だろう。その延長をするのも面倒くさくて、11時半に延長を申し込み、0時半の出発時に集合場所を確認、1時50分にその集合場所へ向かうという、時間管理が厳しく、およそ自然現象を相手にしているツアーとは思えない。しかし、これくらい金儲け主義で行かなければオーロラツアーは生き残れないのかも。カナディアンEXの復活を願うばかりだ。

オーロラ予想通り、0時半に帰る人たちの元で、今日一番のオーロラが見えていた。しかし、この寒さが尋常でない。デジカメは電池を取り替えてもすぐに消耗し、全く動かなくなってしまった。もらったミニライトは全く付かないし、時計のバックライトも使えないので時間がわからない。寒さ対策がまだまだ足りなかった。フィルムカメラはなんとかまだ動いていたので、フィルムカメラだけでフィルム二本を撮りきった。見た目にはまったくたいしたことのないオーロラだったが、写真にとってはぼちぼちの写真になっていた。

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