'01GW アメリカ・カナダ東海岸の旅'02冬 アラスカオーロラの旅'07冬 カナダオーロラの旅'08冬 カナダオーロラの旅'09冬 カナダオーロラの旅'13冬 三回目のイエローナイフ




1月3日(水)
ホワイトホース -12度
Yellowknife11:45 AC8224 15:15Whitehorse
Inn on the Lake
オーロラ観測
Inn on the Lake

本日深夜のオーロラ予報 ACTIVE (Level4/Max10)

今日日本へ直で帰る人達は朝一の便に乗る必要があり、5:40のお迎えだそうだ。こちらはのんびり出発とはいえ、お迎えが10:15なので8:30に起きようと思うと、5時間そこそこしか眠れない。ちなみに、この朝一フライトはエアカナダが今年から運行を開始したもので、これに乗れば途中で一泊入れなくても日本まで帰ることができる。JTBなどの強い要望によって作られたものなのだろう。これにより、ホワイトホースと同じくイエローナイフでも5連休の休みで3回オーロラチャレンジができるようになった。

ここへ来て感じたのは、同じカナダとは言え南の州と北の準州では国が違うのではないかと思うくらい人種が違っていたこと。特に日本人と全く同じ顔を持つイヌイットの人達の地域だったものを、強引にカナダに編入したような感じがする。同じく、日本も北海道のアイヌ民族を日本に融合している訳だが。ちなみに、イヌイットは昔はエスキモーと呼ばれていて、現地語で生肉を食べる人という意味だそうだから、イヌイットと変えたそうだ。

予定時刻にお迎えが来て、空港まで送迎してくれる。大きな荷物は預ける時にX線チェックをしないで後で行うことはままあるが、手荷物まで何もチェックなし。どうやら、極北地域内の移動の場合、何もチェックをしないそうだ。これなら、大量に買って余っていた水をスーツケースにいれずに手荷物で持っていても良かったじゃないか。荷物だけではなく、人のX線チェックも無い。ますます八重山のだらけた雰囲気にそっくりだ。

カナディアンEXのスタッフが最後の搭乗のところまでお見送りをしてくれる。本当に至れり尽くせりのイエローナイフ滞在だった。アラスカの時もそうだったが、ほとんど日本語だけで通せてしまうので、海外に来たことが感じられないほど、まったりとした時間を過ごすことができた。素晴らしいオーロラも見られたことだし、今回のイエローナイフの滞在は全く文句なしだった。

ファーストエアこれから乗る飛行機は予想どおり小さな40人乗りのプロペラ機。乗客はたったの10名である。飛行機が飛び立つと、雲の中に突入。雲を抜けたと思ったらまた雲があって、あちらこちらで見てきたオーロラが見えなかった時の雲の状況に似ている。こりゃ今日もだめだなと思うと、今年の年末年始はたまたま運が良かっただけと思わざるをえない。防寒着を着ているので、空港スタッフかと思ったらスチュワーデスで、こんな短い路線でもお食事サービスがあった。搭乗者数は少ないし、こんな乗客数でやっていけるのだろうか。

飛行機は1時間ほどでフォートシンプソンという小さな空港に到着した。ここまでくると雲が無くなり、早くも夕日がさしている。どこに町があるかも分からない。ある意味、宮古島〜多良間島〜石垣島の飛行機のようだ。8名が降りて、ホワイトホースまで行く人は自分ともう一人だけ。ここで3名搭乗し、乗客は計5名。雲がたまっているところもありながら、山を越えると雲も晴れ、ホワイトホースに到着した。たった10分遅れで出発したのに、なんで1時間遅れで到着するのだろうかと思ったら、イエローナイフとホワイトホースは-1時間の時差がある。だから実は定刻到着だったのだ。

ホワイトホース空港ちょうど同じくらいの時間でバンクーバーからの便が到着しており、5名で郊外のコテージを目指す。その前に、あまりにも隔離された場所なので、スーパーで買い物を済ませる。と言っても、カップラーメンはしこたまもって来たし、買う物といえばお酒くらい。キッチンがついている別館の人達は料理ができるとあっていろいろ買い込んでいた。ここだけ一点集中するなら、キッチンで料理をする方がお勧めだ。

次に防寒具のサイズを確認すると、宿に向かって行く。毎日ツアーに乗ることを考えると、少々高くてもいつでも自分の時間で外に出られる方が良い。町から50分くらいとかなり遠めの宿で、湖に面した絶好のロケーションである。しかし、なんと南に面しているではないか。オーロラの出る方向は北であるから、建物から湖をみても見えず、逆に湖に降りて建物を見なければならない。写真としては建物が入って良い写真になるが、寒い中外でじっと待機しなければならないことになる。

ホワイトホース到着証荷物を置いてぐだぐだしているとすぐに19時の夕食の時間となった。滞在人数は10人越えくらいだろうか。やはり日本人の旅行会社が手配しているとはいえ、宿は英語しか通じないし、かなり料金が高めなので、それなりの覚悟が必要だろう。確かに、バンクーバーにワーキングホリデーで住んでいる人たちが多く、全く英語ができませんなんて言っているグループは無かったようにも感じる。ちなみに、右のような到着証明が、ホワイトホース市長から全員頂ける。

夕食は全員同じ物ではなく、二種類の中から選べるという驚くような状態。さすが小人数で家族経営が生きている。サラダのデザートの後は、ポークカツレツかチャーで、迷わずチャーを選択する。イエローナイフからこればかり。メインディッシュもおいしいし、デザートもついて、さすが料理はうまいと定評があるだけはある。ユースホステルと同じく、夕食は皆で一緒に食事をするのであるが、半分くらいはキッチンで料理をしているようで、夜中になると現れる人たちも多かった

さて、22時を過ぎると、そろそろ準備にとりかかる。基本は北の空の状況を見ながらであるが、昨日は0時と2時に出たそうである。個人的な研究の成果はホワイトホースは2時に一番オーロラベルトに近づくのであるが、太陽と全く反対の位置となる0時過ぎがもっとも活動が活発になるところと推測。つまり、ここホワイトホースでは0時〜2時頃が一番良い状況という判断とし、雲が切れたり晴れたりするので、23時半頃から湖に出て様子を伺うことにした。

オーロラすると、待ちくたびれる間もなく横一線にオーロラが現れた。最初は雲といまいち見極めがつかなかったのだが、デジカメの捕らえた写真はまさにオーロラだった。ここから急に明るくなってきて、かなり動きが見えてきた。一直線のオーロラに見えたが、写真には東よりに弧を描く見事なオーロラが写っていた。つまりそこがオーロラの最南点であり、イエローナイフではあまり見られないオーロラでもある。

10分くらいであっと言う間に消えてしまい、その後はちらちら緑色になるだけで大きくなることは無かった。それでも今日のオーロラはまずまずといったところだ。もう少し粘って見るが、12時半になると雪が降り出し、オーロラどころではなく一時撤収。だがしかし、2時を前にまたしても雲が晴れてきた。これならばとまた湖に降りて見るが、今回は残念ながら見ることはできなかった。カメラは外に出しっぱなしにしていたが、雪がレンズに付いて凍っていた。暖気でなくても少しの湿気があるだけでも凍ってしまうことがよくわかった。気をつけよう。

3時を過ぎてもオーロラが現れる気配はなし。これにて今日の活動は終わりとした。ここホワイトホースでは、明け方までオーロラを見られるチャンスがあるにはあり、昨日は5時に見られたという話もあるのだが、3時を過ぎて12時以上のものが見えるはずも無く、まさに登山家と同じでどこで引き返すか、どこで寝るかがいつでも見に行ける状況の危ういところでもある。寝る前に夜食として日本から持って来たカップラーメンを食べて、今日の一日が終了した。

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