'13GW 長崎LCCの旅 その6 - 神戸

5月2日(木)
神戸異人館
関西空港20:20 GK208 20:20成田空港

メリケンパーク

最終日、コンビニで買ってきた朝食を食べて、車はホテルに置きっぱなしで神戸散策に出かける。ちょうどホテルの目の前がメリケンパークで、市内観光バスの発着所もある。乗り放題切符はバスの中でも購入できるが、今日はGWで混雑しており、時間通りに来ない、バスに乗れないかもしれない、それでも良いかと念を押されて、乗り放題券を購入した。

バスに乗って異人館エリアへ。昔ながらの洋館を残しているエリアで、神戸といったらまずはここに来るだろう。相変わらずどこでも入れるパスポートみたいなものをよく見かけるが、はっきりいって買わない方が良い。だいたい風見鶏の館に入れば十分で、よくてうろこの館、それ以上どこを見る必要があるのか。割引率高くてお勧めですよと言われるが、もちろんこの二館に行くだけなら高くつく。

風見鶏

まずは風見鶏の館。修学旅行生だらけでとにかく人が多い。基本、建物の外見がいろいろあって見事なだけなので、中に入ってもそれほど面白い物はない。維持費のために寄付金を募っているといった感じだが、それならもう少し安くした方が良いのではないかと思うのだが。

うろこの館

うろこの館は外から完全に見えないようにしてあるので、入場券を買って入らないとその外見すら見ることができない。皆同じ考えの人が多いようで、ここから写真を撮らないでくださいとか書いてある。なんだか、至る所に関西人ちっくな全て金金金という印象を受けなくもない。うろこの館は、見たくもない美術館併設で入場料が高くなっているが、展望台と思えば3階からの長めはなかなか良い。とりあえず一通り見た後は、暑さのためかき氷など食べて少し休憩してから、バス停に戻る。

乗り放題切符を買っているが、あちらこちらに乗り切れないこともりますと書かれている。なんだか関西っていつからアメリカみたいな訴訟社会になってしまったのだろうか。なんだか楽しく観光できない感じがするのがいまいち。

バスに乗って、中心街に戻ってきた。中華街をぶらぶら歩くが、修学旅行生だらけでとにかく人の多さに辟易する。せっかく神戸に来たのだから、ここは明石焼きでしょ、ということで入った店はお好み焼き屋で、明石焼きには×印が。おぃおぃ、こんなところでもだまされたよ。しかもなんだか創作風で、大阪に来た感じもない。まったくもって、神戸の町は観光客に優しくない町になってしまっている。

ここまでくると、ホテルまでは歩いてすぐのところ。バスに乗るまでもなく、歩いてホテルに戻り、ロビーで少し休憩した後、車で関西空港へ向かう。来るとき、最後にちょっとだけ有料道路に乗ったものだから、時間もあることだし帰りはその分を避けて、下道を走っていたら、間違って高速に入ってしまった。あぁ、この道では空港に向かえない。すぐに下りざるをえず、結局高くついてしまった。東京以上に関西の道は難しい。空港に戻ってきて、ガソリンはどこで入れるのかと思ったら、やはりガソリンスタンドはないので、走行距離精算だった。

最後のLCCはJetStarである。オーストラリアの格安航空会社で、関空からオーストラリアを格安で結ぶと評判になっていて、いよいよ日本国内線にも上陸した。メイン空港を成田空港にしていることから、夜中に離発着できず、一時期はなんども欠航が相次いだ。過去マレーシアで6時間遅れというのを経験した身からすると、LCCは遅れて当たり前、なのに夜中開いていない空港を使うのは欠航の恐れがあってきわめて危険。

JetStar

今日の飛行機はまだ夜遅くないので、大丈夫だと思っていたが、ゲートまで到着したら、一時間前だというのにもう駐まっていた。JALとのコードウェア便のためだろうか、LCCにしてはありえない状態。LCCは空港に駐まる時間を極力短くして、機体の回転率を上げ、さらに空港使用料を減らすというビジネスモデルの会社のはずだからだ。

まぁ、これなら欠航になることもあるまい。ここでやっと今日家に帰れることを確信した。普通だったら、天候が晴れていればまず問題なく帰れると判断できるところだが、LCCに限ってはそうもいかない。仮に3時間遅れて無事に到着したとしても、そこから帰れる足がないから、ホテルに泊まったりして余計に高く付くことも考えておかなければならない。LCCはなにかとリスク含みだ。定刻に出発し、なんとか無事成田空港に到着した。すでに最終のバスは終わっており、電車を乗り継いで帰宅した。

今回のテーマはLCC乗り比べで、どこも始めたばかり感があったが、ピーチは予約システムを始め、よく考えられていると思った。今後那覇を追加ハブ空港として順調に拡大していくだろう。それに対して、JetStartはJALとの提携でなんとか生き残りをかけるかどうか、AirASIAのマレーシア感覚をそのまま日本に持ってきたのはどうだろうか。最終的には、なんだかんだいってピーチを残して数年で淘汰されそうな感じがする。数年前のオープンスカイと言って、今やすっかり淘汰されてしまった状況に似ている。


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【目次】
出発準備編
博多
長崎
長崎
雲仙
神戸