朝起きると、八丈島が見えてきた。東京から300km、2/3の距離を進んできたことになる。朝食は昨日買っておいたおにぎりで。日の出は5時18分で、甲板に出られないから起きるのはあきらめていた。冬の時期なら日の出を甲板で拝めるのかもしれない。
9時まで相変わらずぐだぐだして、船上での一大イベント船内見学が始まる。サンダル履きが多いのを知っているので、ちゃんと靴で来るようにと言われている。海が穏やかで自動操縦なので、他に船がいないかを気にするくらいで、航海士二名で見張りに付いていた。一通り計器類の説明をしてくれて、船長の帽子をかぶって撮影などもできた。
房総半島が見えてくると、いよいよ帰ってきたかという思いになる。海の色もすっかり変わり、青い海はどこへやら。藻の緑色と泥の茶色が混じったようなどんよりした色。東京湾内は船が整然と並んで走っている。
そして、帰りは予定通りに竹芝桟橋に到着。往きはどんよりした雲の中だったが、到着は快晴の空の元。今帰ってきたばかりというのに小笠原のお土産を見て回ってから、帰宅した。また来年行こうと決意した。
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