'10夏 フィリピンへの旅 その04 - セブ

8月10日(火)
マニラ9:30 PR853 10:55セブ
Tambuli Beach Club East

今回は超ゆとりな日程で9時半の飛行機なので、タクシーに時間がかかるとして7時半くらいに出れば良いだろう。朝食は6時からだから問題ないが、今日もオムレツを作ってくれる人がいなくて食べられじまい。げげげの朝の連ドラを見てから出発。ミニバーのチェックに手間取り、結局予定通り7時半にエレベータを降りていく。タクシーを呼ぶには、入り口にいるドアボーイに頼むのだが、何のことはない、目の前を走っている流しのタクシーを停めるだけだった。その間に普通の車のおっちゃんが空港まで行くのか?なんて話しかけてくるし、白タクなんか乗るか。

しかし、停めたタクシーもメーターを動かさないし、まぁまだまだそんな国である。黄色のタクシーがメータータクシーと呼ばれ確実にメーターを動かしてくれるが、白いタクシーはほとんどメーターを動かさない。初乗りもメータータクシーは70PHP(140円)だが、普通のタクシーは45PHP(90円)だ。しかし、途中でメータが動き出した。なんだと思ったら、空港に入る前の荷物チェックだ。ここでメータを動かしていないのが見つかるとまずいのだろう。それにしても、こういう荷物チェックを成田もいつまでも続けているのだから、こういう国々と変わらないということか。

料金はメータ通りだよといいつつすぐに消してしまったが、50そこそこの表示しかない。なら、100で良いか?って言ったらさすがにばつ悪そうで、200PHP(376円)くれと。500札を渡したら200だけおつりを渡して、あ、やっぱ気がついた?みたいにあとから100を追加してくる。

まぁ、くだらない攻防があるのだが、エアポートタクシーよりも劇的に安い。半額どころかチップも取られたことを考えると1/3だ。毎度歩き方にはだまされるが、メータータクシーなら200くらいとか書いて欲しいものだ。この料金差なら、倍でぼったくれても安いじゃないか。さて、国内空港ターミナルじゃなくて、ターミナル2についてしまったのだが、フィリピン航空は国内線でもターミナル2のようだ。まったく歩き方の情報だけでは危ない。

いきなりドアを入ると荷物チェックで、男と女に別れている。金属類を慌てて鞄にしまうが、鳴って無くてもボディチェックするなら意味がない。すっかり忘れていたが、水などがっつり飲み物を入れたままだったが、普通にスルーされた。本当に荷物チェックしているのか。無事チェックインすると、今時珍しい空港使用料200PHP(376円)を取られ、さらにまたX線チェックが。気にせずそのまま荷物を通すと、今回も飲み物スルー。ぜんぜんチェックする気はないらしい。

フィリピン航空

途中でゲートが変更されたと思ったら、A330の予定がA340の機体になっていた。こんな巨大な飛行機を国内線で使うなんて、日本くらいしか無いと思っていたので、びっくりである。安い席でしかも早めのチェックインだったから、席は一番最後列だった。それでも窓側が取れたので良かった。少し遅れて出発したが、到着はほぼ時間通り。簡単なお菓子とコーヒーのサービスがあり、元々激安なのに、ここまでされると申し訳ない。

国内線だからなにもなくそのまま外へ。右端にメータータクシーとクーポンタクシーがある。どうせクーポンタクシーの方が高いに決まってる。メータータクシーに乗ると、初乗りが70PHP(132円)で、がんがん車を追い越して20分で到着した。地図で見ると大した距離なさそうだが、毎度のごとく地図が間違っているようだ。

タンブリビーチ

まだ11時半だがチェックインできた。長屋の部屋が海に沿って建っているが、海は少ししか見えない。雨の天気予報はどこへやら。素晴らしい快晴の天気で海が青い。ぶらぶら歩いていると早速声がかかった。日本語ばりばりだ。スキューバやらないかと言われるが、免許もないのにする気もない。ならシュノーケルは?一艘3,500PHP(6,580円)とさっきボーイさんが言っていたのと同じ額だ。

そんな高いの無理というとおきまりのじゃぁいくらなら良いのだとくる。たぶん1000PHPもだせば十分なんだろうなぁと思うが、2000というと、2500(4,700円)だという。まぁ、いいか。お昼を食べてから行きたいので一時からというと、ディポジットで1000払えと言う。燃料買わないといけないとか、わけわからん理由を付けるが、単に逃げられないようにしたいだけだろう。

ナシゴレン

完全に隔離された場所にあるので、お昼はホテルで食べるしかない。ナシゴレンにココナッツジュースでサービス料まで取られるから280PHP(526円)とはびっくり高額だ。ただ、その分欧米人向けなのか、量がかなり多かった。着替えて荷物を準備すると、すでに船は待っていた。アウトリガーと呼ばれる船で、基本的には貸し切りで、何人乗っても同じ値段だ。二カ所行くかと聞かれるが、高くなるならいいよというと追加料金無しでよいと。珍しく良心的だ。

魚

すぐ目の前に見える島だが、原付バイクと同じエンジンだからなかなか着かない。30分くらいかかったのではないだろうか。アイランドホッピングと言いながら、実際島には上陸せず、船からそのまま海へ。餌をまいているので魚が寄ってくるのだが、単にそれだけ。珊瑚はまったく見られない。島に入っていないけど、入島料50PHP(94円)取られる。

船にあがると物売りの船が近づいてきて、ココナッツやはまぐりを買えという。そして、最初から一緒に乗ってきたおばちゃんがネックレスなどのお土産を買えという。仕方がないからご期待通りにいくつか買ってあげる。もう一カ所に移動しても、また入島料を取られて、状況は変わらず。高い金出してきたわりにはたいしたことなかった。

結局2時間かけて二つの島を周遊してきただけだった。終わったら終わったで、さっきのおばちゃんが寄ってきて、うちに来てバーベキューやらないかって、典型的な睡眠薬強盗じゃないか。そうか、どこで知り合いになるのかと思ったらこういうところなのか。しかも、何十年も前の同じ手口をやっていることにびっくりする。

ビールを飲んでればおっちゃんが寄ってきて、ジェットスキーだのパラセーリングだと何度もしつこい。一番安いリゾートホテルというのもあるが、なんとなくひなびた感じで人が少なくて閑散としている。スタッフの方が多いんじゃないかってくらいで、人がいれば誰でもかれでもちょいちょいちょっかいだしている。

雨期と言うこともあるが、それにしても閑散としすぎだ。しかも、日本人を見かけると、ほとんどがちょっと年配の日本人男+フィリピーナという組み合わせで、かなり違和感を覚える。昭和末期、当時若者だった人たちが未だに通い続けているといった感じを受ける。外にいるとなんだかんだと声をかけられてうるさいので、16時を前に活動終了。ごろごろして19時を過ぎたら夕食に行く。予想通りの激高で800PHP(1,504円)近い値段だったが、あまりの人の少なさに、生演奏をする人たちが各テーブルを巡って日本の歌などを歌っていた。


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マニラ
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