'10夏 フィリピンへの旅 その02 - マニラ

8月8日(日)
日暮里6:58 スカイライナー3号 7:34空港第二ビル
東京(成田)9:30 JL741 13:05マニラ(ニノイ・アキノ)
マニラ(エルミタ地区)
THE PEARL MANILA HOTEL

バスで行くのが気楽だが、この7月開業したばかりの京成スカイアクセス線経由のスカイライナーに乗ってみたい。乗り換え案内では渋谷からN'EXに乗るようになるが、そんなの無視無視。スカイライナーは、個人情報を登録しなくてもオンラインで予約が取れる。もちろん登録すれば、チケットレスで乗車可能だ。その予約番号を持って窓口に並べば良いのだが、朝早い時間とあって、当日でも残席はまだまだあった。

スカイライナー

山本寛斎デザインの新スカイライナーは、成田新幹線で途中まで工事された高架橋を使い、日暮里からなんと34分で成田空港まで到着する。あっという間に到着するが、運賃は2400円と今までの二割増。バスよりも高額になるので、何度も使うことにはならないだろう。このスカイライナーに対向して、貨物列車の悪名高いN'EXもリニューアル車両が走っているが、こちらは時間を短縮したわけではないので、やはり成田空港の不便さは変わらずである。

夏休みが始まったところでもあるので、カウンターの列は少し長くなっていたが、グローバル会員のカウンターはほとんどいない。チェックインして荷物チェックも専用だから、あっという間である。自動出国機がお目見えし、簡単な手続きで使えるようになると言う。だが、スタンプを押してくれないようなので、やっぱりいつもの列に並ぶ。

いつものラウンジに速攻で向かうが、いつもよりもかなり早い時間の飛行機なので、いつになくガラガラ。しかし、朝食を食べ終わる頃にはだんだん騒々しくなってきて、食事が終わった人は下のフロアに移動して欲しいというアナウンスが。この時間だとマッサージ機もがらがらだったので、マッサージをしてから搭乗ゲートへ。すぐ隣にフィリピン航空のマニラ行きが全く同じ時間に出発する。コードシェアにして一緒にすれば良いと思うのだけれど。

JAL

チェックインしたけどいつまでも来ない人がいて出発が遅れる。結局40分くらい遅れて出発した。飛んでしまえばフライト時間は4時間で、ほとんど国内線かのように思える。機内食が早めの昼食で、一眠りしたらフライトに飽きる前にもうマニラに到着である。出発が大幅に遅れたものの、到着自体は5分だけの遅れだった。

まずは空港の両替所で最低限のお金を替えると、一万円が4,700フィリピンペソ(PHP)。まぁ、おおむね半分の額面になるから大きくずれてはいないようだ。しかし、ホテルでは4,900、町中の両替所では5,300なのだから、随分損したものだ。

歩き方にはクーポンタクシーがあると書かれていたが、そんなものはなくてエアポートタクシーだった。料金は珍しく、歩き方通りエルミタまで530PHP(996円)だった。日曜日のせいか道路は空いていて、20分くらいで到着した。高架鉄道の駅前のホテルで、レセプションは9階なので、エレベータで上がれというのも驚きだが、エレベータガールが乗っていて、わざわざボタンを押してくれる。当然のごとく、ボーイさんが荷物は持っていってしまうし、高々三千円ごときのホテルでこのサービスとは。

一時間ほど休憩して、16時に町に繰り出す。しかし、外は土砂降りの大雨。台風かと思うくらい風も強く、町中では停電になってしまったようで、ほとんどの店で人が入り口に立って電気が復旧するのを待っていた。そんな中、エルミタ地区はマニラ一の繁華街である。というか、町全体が日本人向けの歓楽街と言って良い。日本語看板も多くて、男一人で歩いていれば、次から次から声をかけられる。

見るだけタダなんて日本語は、日本から帰国したフィリピーナが教えたのだろうか。中にはアガッシ(お姉さん)と韓国語で声をかけられることも。町の感じからするとそれほど貧困にあえぐような国には見えない。どうやら貧富の差がかなり激しく、貧困にあえぐ人はこういったところで働くか、外国へ外貨を稼ぎに行くしかないようだ。あちこちで日本から来たと言うと、日本人はフィリピーナと結婚する人が多いなと言われた。まぁ、殺伐とした日本に比べれば、まだまだ情に厚い国の人になびいてしまうのもわからなくはないが、韓国人のように国際問題にならないようにして欲しいところである。

ジプニー

物価と言えば、日本出発前はカンボジア並みかと思ったものの、実際はチェーン店があちらこちらに乱立し、コンビニはセブンイレブンにミニストップ、走っている車も新しい日本車ばかりできれいなもの。どう考えても物価はタイやマレーシアと同じくらいだ。今までの国では、1Euroなら100円、1バーツなら10円といったような、基本的に0の増減で現地の感覚と合うはずだったが、今回はその感覚がどうしてもあわない。

タイでは、屋台の食事は日本の物価の1/3くらいだったが、外資系の物価は1/2くらいと差があった。俗に言うビックマック指数は、実は実態に合っていない。それがここマニラでは地元の人が行くようなところが皆無で、小金持ちの人が行くような店しかない。なんと言っても、おやつ程度の屋台があっても、食事を出すような店が無い。物価が1/3であれば6倍して考えなければならないので、100PHPなら600円と考えて、高い安いを判断しなければならない。しかし、最後までこの計算式に当てはめられず、チップが50あげれば100円でいいかと思っていたが、実際には現地物価で300円もあげていたことになる。20PHP(38円)で十分だった。

マラテ教会

マビニ通りを南下し、マラテ教会で折り返す。地図で見ると2kmくらいの距離に見えるが、雨の中歩いたせいもあるが、もっとあったように感じた。帰り道でマニラの最大のモールであるロビンソン・コンプレックスへ。中が吹き抜けで、入り口には警備員が荷物チェックをしているし、広さもすさまじい。電化製品からレストランからなんでもある。レストランはやっぱり地元の食事のような物はなくて、中華をはじめとする海外の食事ばかり。電化製品の値段はさすがにほとんど日本と変わらないが、消えゆく三洋の名がここでは幅をきかせていた。

ロビンソン・コンプレックスの中にスーパーを見つけたので見てみると、すごい安いしなんでも揃っている。ドリアンをはじめとするフルーツに、ビールは27PHP(51円)だったり、ドライフルーツが120PHP(226円)だったり。このあたりを見ていると、物価はやはり1/3かそれ以下くらい。しかし、地元の人が1,000PHP(2,000円)札をほいほい使っているのには、金持ち層は違うと思った。

コンプレックスの形が少し変なので、出たところで道に迷った。あっちこっち歩いているとぽん引きのおっちゃんにつきまとわれるし、なかなか大変だったが、無事UN通りを見つけて、ホテルの近くまできたので夕食にする。店はチェーン店であきらめて、中華料理の店に入る。一プレートで飲み物が付いて123PHP(231円)とはすさまじく安いが、量もそんなに多くないので、日本人にはちょうど良いくらい。ちなみに、マクドナルドもたくさんあって、100円マックならぬ25PHP(47円)マックをやっていた。ビッグマックが130PHP(244円)なので、外資の物価はやっぱり高い。


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【目次】
出発準備編
マニラ
マニラ
セブ
セブ
帰国