'04夏 中国への旅 その06 - 北京8月6日(金)
鉄道博物館
北京14:50 JL782
19:10東京(成田)やっとというかついに帰国の日となった。15時の飛行機なので、12時発のシャトルバスを予約しておいた。空港まで30分ほどの距離で、リムジンバスなら16元、タクシーなら150元という中で50元(700円)ならまずまずといった料金であるが、昨日のツアー料金と同じとはなんともやるせない。チェックアウトは12時までなので、それなら午前中はぶらぶらできる。
郊外の鉄道博物館に行って、時間があれば毛主席記念館にでも行ってみることにした。今日の時間ならマクドナルドは開いており、おおむね日本の半額くらいだろうか。雑な作りは世界標準。歩き方によれば、地下鉄駅の前からバスがあるはずだが、もはや重りでしかない歩き方は何もあてにならない。隣のバス停まで歩いて行ってバスを待つ。
15分くらいバスを待ち、もうこれ以上遅くなると帰れなくなるおそれがあるというところでやっと来た。北京のバスはまだワンマン化していなくて、女性車掌から切符を買い求める。バスの運賃は市内なら1元のところ、距離があるので1.5元(30円)とのこと。それでもべらぼう安い。特に渋滞にはまったわけでもないのだが、なぜか10kmくらいの距離に見えるのに、1時間もかかってしまった。
歩き方の地図は縮尺さえ間違っているのではないかと疑ってしまう。30分もあれば着くと思っていた距離を1時間もかかってしまうのだから、帰りのバスは10時半には乗りたいところ。現在の時間は9時45分。絶妙な時間である。バス停から東北方面に10分と書いてあったが、早歩きで歩いても15分くらいかかってしまうほど遠かった。ほんとに実際に歩いた時間なのかと、またしても問いつめたくなった。
博物館自体はたいしたことなく、昔の車庫の建物だろうか、そのまま利用して機関車や客車が並べてあるだけ。それ以上はなにもない。これだけで20元(280円)とは高額なのだが、時間のない身にとってはこれくらいでよかった。わざわざ時間をかけてまで来るほどのものではなかった。すぐ隣にある立派な建物は、2004年にオープンする本館とのことであるが、中はがらんどうで本当にオープンするのか。
バス停に戻ってきたのは予定通り10時半。かなりぎりぎりの時間といったところ。他のバスに乗って、地下鉄に接続できないか探ってみたがだめらしい。結局10分くらい待って、同じバスで戻ることにした。しかし、帰路は困ったことに大渋滞にはまってしまった。少なくとも11時45分にはつきたいところであるが、こんな渋滞していてはそれも厳しい気がする。
ポルトガルと同じように、またしてもどきどきしながらバスの到着を待つしかない。やっとのことでホテル近くのバス停に到着したのは11時50分だった。なんとか首の皮一枚つながった。ホテルまで少し走って5分ほど。荷物を取ってチェックアウトするが、機械が一つしかないので処理ができないとのたまう。何のために何人もカウンターに立っているのか。
チェックアウト処理をしてくれないまま時が過ぎ、リムジンバスの係りの親父にはtoo lateと怒られる。おまえのホテルの処理が遅いのだろ。自分のことしか考えない中国人気質がこんなところにも現れる。最初から最後まで、嫌な気分にさせてくれる。やっとチェックアウトも終わり、乗り込んだのは普通の車だった。利用者二人では、マイクロバスも無駄なのだろう。もう一人は仕事で何度も中国を訪れている方だった。
最後に90元(1,260円)の空港使用料を払っても、まだお金は余っていた。おみやげを買って、最後にカフェテリアで昼食にするが、中華料理は当然のこと、日本料理と韓国料理も並んでいた。炒飯と麻婆豆腐に青島ビールを頼んだだけで、軽く100元を越えてしまった。日本の空港よりも高いのではないかというくらいびっくりする値段だ。しかも、相変わらずの油っこい麻婆豆腐に味のない炒飯で、がっくりだった。
今日は仕事が終わって帰る人が多いのか、747の機体で満席だった。成田でしか発生しないと思っていた滑走路渋滞がここでも発生し、またしても30分くらい遅れて飛び立った。成田に着くと、残金3,000円なので成田エクスプレスに乗れない。リムジンバスでも横浜から帰れなさそうだ。京成スカイライナーで日暮里まで乗って、飲み帰りの人たちと一緒に普通電車で帰宅したのだった。
サッカーのアジアカップでさんざん騒がれた日中関係であるが、たまたま反日感情の高い重慶で試合をしたのが原因で、町中の中国人が皆反日かというとそんなことはなかった。しかし、マナーやサービスはなっていない。というか、そんな精神がないのだから、当たり前と思っていると面食らう。そんなところから、オリンピックを開くにはまだまだといった感じは受けとれた。
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