'04夏 中国への旅 その1 - 出発

8月1日(日)
成田空港19:05 JAL795 21:05上海(浦東)
金門大酒店

今回はちょうど2万マイル貯まったので、中国への旅を計画した。中国といえば、万里の長城、それくらいしか思いつかないが、あとは上海くらいには行ってみたいところだ。2泊ずつで夜行でつなげれば、まずまずの日程となるだろう。ということで、北京と上海へ行くことにしたが、北京IN上海OUTではどうも飛行機が取れない。しばらく待っていると、逆回りで飛行機が取れたので、それで決定した。

だらだら日曜日の昼過ぎに出発し、成田エクスプレスで空港第2ビルへ。京成に乗り継いだ方が遙かに安くて早く到着するということに後で気づいた。成田空港は大混雑で、そういえばこの時間はハワイ方面へのフライトが多い。チェックインカウンターから並んでいたので、ゴールドカードの特典を生かし、ビジネスクラスでチェックインしたが、特典航空券は扱いがYで、カードなしでも大丈夫だった。

中国元は日本で両替できないところだが、今やできるようになっていた。前回のベトナムを考えると三万円くらいを両替しておけば良いだろうか。しかし、今は知る由もないが、すさまじくレートが悪い。1万円=745元くらいのレートだが、650元しかもらえなかった。なんと手数料15%で、五千円近くも手数料を取られてしまった。今回の旅最大のぼったくりは、日本の銀行だった。

飛行機はいつもならDC10のところ、747に変更されていた。そして上海だけでも日に3本も飛んでいるのだから、最終の夜の便はガラガラである。しかし、なぜか隣では中国人が中央席でふんぞり返っている。暑苦しいやら汗くさいやら。中国人のステレオタイプはまったく誇張ではなく予想通りだ。ガラガラなのだから、航空会社ももう少し座席の割り当てを考えて欲しい。

毎度の事ながら出発に遅れる人がいて、なぜ時間通りにたどり着けないのか理解に苦しむ。早くから来て待っている正直者が馬鹿を見る。結局、定刻よりかなり遅れて出発し、しかも成田名物の滑走路渋滞にもはまって、30分くらいは遅れただろうか。それでも上海には定刻に到着するらしい。最初から遅れることを見込んでいるようだ。

韓国線ほどフライト時間は短くないが、機内サービスを一通りをこなすにはちょうど良い時間である。ドリンクサービスと機内食を食べたら、早くもあと30分くらいで到着である。しかし、上海空港には定刻に到着したものの、なぜか検疫官が機内の検査をするそうである。何が行われているのかわからないが、結局30分近くも待たされてしまった。

上海空港は立派なもので、関西空港のような横長の空港である。この時間に到着するのは東京と大阪だけで、一晩機体が海外で明かすのもめずらしい。ビザもなくなったので入国審査も税関も何もなく、あっさり入国を完了した。空港を出るとすぐ目の前にバス乗り場があった。思ったほどタクシーの客引きもなく、案外治安は良いのかもしれない。どこの国でも客引きの数と治安、物価は反比例している。

市内までタクシーなら150元(2,000円)くらいのところ、バスなら16元(220円)である。人民公園までと言って乗り込むと、バスが出発してから女性車掌がお金を集めてまわっていた。ワンマンバスでないなんて、いつの時代なのだろうか。ちなみに、中国の物価からすると日本の1/4くらいの感覚で、バス1時間で千円なら安い方と言えるだろう。

People's squareだよと言って降ろされたところは、どこだか全くわからない。バスの走ってきたルートからすると、人民公園の南側のようだ。予約してあるホテルは公園の北側である。一口に公園といっても一周したら1時間くらいかかるほど広い公園なので、15分くらいかけてやっとホテルに到着した。その間はコンビニだらけで、買い物には困らない町のようだ。夜も更けているがまだ暑く、東京と同じく熱帯夜。

ホテルは予想通り23時過ぎの到着だったが、無事にチェックインできた。このホテルは便利な場所と料金から選んだだけのホテルだったが、図らずも歴史ある建物のホテルで、レトロな部屋が素晴らしい。しかし、ディポジットに200元(2,800円)も取られるし、料金の高いfront viewで取ったはずの部屋が裏側の部屋だったり、まぁ中国だからこんなものだろう。中国らしい洗礼ともいえるだろうか。


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出発
上海
上海
北京
万里の長城
北京