'01GW アメリカ・カナダ東海岸の旅'02冬 アラスカオーロラの旅'07冬 カナダオーロラの旅'08冬 カナダオーロラの旅'09冬 カナダオーロラの旅'13冬 三回目のイエローナイフ




12月29日(土)
フォートマクマレ -16度
東京(成田)17:50 JL018 9:20Vancouver14:35 AC240 17:04Edmonton19:25 AC8455 20:33Fort Mcmurray
アルタキャンオーロラツアー
The Sawridge

本日深夜のオーロラ予報 LOW (Level2/Max10)

北米方面は出発が夕方になるので、のんびりゆっくりの出発になる。今回も14時に出ればいいので、荷物の準備も午前中に行う。いつもの海外お出掛けセットにオーロラセットを組み合わせるだけ。オーロラ用の防寒着等はふだん使わずに一箱にまとめてあるので、スーツケースに積め替えるだけだ。あまり良いオーロラが期待できないこともあって、今回の事前準備は気合が入らず、三脚を買い替えただけだった。今回も満月に近いことから、フィルムはISO400を基本に考える。

ゆっくり出の時は快速列車でグリーン車利用が定番であるが、なんと品川駅の窓口は帰省の新幹線のチケットを求める人達で長蛇の列。JR東日本はグリーン車に乗るためにはsuicaを使わせたいので、自販機はsuicaでしか購入できないひどいシステムになっている。そのくせ、窓口でも買えないとはどういうことか。海外へ行く時は、suicaなどいらないものは持って行かないのに。

係の人に聞いたら、車内で買ったら250円高くなりますって、分かってることを言われて余計に腹が立つ。5分以内に買えないのかって言っているのに。久しぶりにグリーン車にも乗らずに普通車に乗ってしまった。利用者のことを考えない勝手な方針策定は、収入の機会損失を生むという典型だろう。

第二ターミナルは11月末にリニューアルされ、すっかり様変わりした。最近はマイル乱発でグローバル会員が増え過ぎたので、ビジネスクラスとは別にグローバル会員用カウンターを用意してある。今回はビジネスなので、ビジネスカウンターに向かう。チェックインを自動で行い、荷物預けにだけ人がいるという構造になっているが、アップグレード券利用なので、直接窓口に行く。

普通なら最終目的地まで一気にチェックインができるところだが、今回はバンクーバーの先がeチケットだし、ANA系のスターアライアンスだし、バンクーバーで一度切れることになる。どっちにしても、バンクーバーで一度荷物をピックアップしなければいけないので、大きな違いはないのだが。

グローバル会員用のファーストセキュリティレーンを通り、出国審査もあまり並ばずに、ラウンジへ向かう。大改修を経てできた広々したラウンジだが、すさまじく人だらけ。おつまみくらいしか無い下の階もかなり満席状態だが、食事のある上の階は歩き回ることもできないし、すさまじくうるさい。若者が列をなし、その殺伐とした雰囲気は、さながらファミレスのサラダバーに列を作っているかのようだった。ラウンジって、出発前にゆっくりするところじゃないのか。ワンワールド会員が増えたことも拍車をかけているのだろうか。自分もグローバル会員で使うからなんだが、せっかくビジネスを取った時は別のところにして欲しいと思った。

10分遅れで搭乗を開始したが、ほぼ予定通りに出発した。シェルフラットシートではない、昔のビジネスシート。やはりヨーロッパ路線が重要視されているのだろう。相変わらずの滑走路渋滞で、離陸するまでに30分もかかった。いつまでたってもこの渋滞は改善されない。滑走路を追加できないのなら、羽田を利用させるべきだ。離陸しても気流が悪くて、しばらくはガタガタ揺れていた。

機内食シャンパンのウェルカムドリンクの後はお食事で、ステーキ、シーフード、和食から選べる。相変らず豪勢な食事である。最後にデザートにリキュールのサービスまであって、久々にレミーマルタンを飲んだ。この一通りで既に4時間くらいたっていて、2時間くらい寝たらもう到着前の朝食の時間。ヨーロッパ方面と違うところは、時間が短いこともあるので朝食は決まった時間に出るらしい。朝食は時間が近いこともあって量が少なめの和食か洋食から選ぶ。

最近はもっぱらジェット気流に乗って最短距離でなくて赤道に平行に飛ぶ航路が選ばれているようで、30分も早くバンクーバーに到着した。昨年も来たなぁと思いながら入国審査へ。他に便が無いようだし、ビジネスで真っ先に降りて来たこともあるので、ほとんど並ばずに審査へ。どこから来たのか?ってあまり聞かない質問をされて英語をうまく聞き取れなかったのかと思ったが、本当にそうだった。鳥インフルエンザとかそういう話で聞かれたのだろうか。後は定番にどこへ行くのか、目的は?ってことで、ノーザンライトと言うとオーロラ!と言われるほど、スキーに加えて冬のカナダの目的となっているのだろう。

荷物も真っ先に出て来て、税関を出たところでチケットを入手する。去年はここで荷物を預けただけだったが、今回はチケットが無いので列が違っていてチケットから入手する。フォートマクマレーと言ったら北の方ね・・・というから、オーロラを見に行くというと本当に?みたいな顔で聞いてくる。地元の人でもなかなか見ることも無いのだろう。チケットを受け取り、荷物を預けると、無事バンクーバーに降り立てた。

前回の現金のあまりが1万円分くらいいあるので、2万円をとりあえず両替した。$3手数料を取られてレートは$1が125円。とてつもなく高い!一時は80円くらいの感覚だったが、今ではUS$よりも高くなり、去年の$1=105円をはるかに越える額。ヨーロッパ方面もかなり高くなっており、アメリカ以外はすべて高くなっていると言える。つまり、世界の中で日本とアメリカだけが沈んでいるのだ。そろそろ簡単には海外旅行にいけない時代が近づいているなぁとひしひしと感じた。

ここで乗り換え時間が5時間くらいある。入国審査等で時間がかかったとは言え、早く到着したのでまだ4時間半もある。と言っても、バンクーバーも昨年のエドモントン並にこれと言った見所の無い町。わざわざ一時間かけてダウンタウンまで行って、2時間くらい何をするというのか。ということで、またしても空港でぐだぐだ待つことにした。

お昼のサンドイッチが700円もする。案外すぐお金が無くなりそうだ。すっかり待ちくたびれたところで、やっと出発のお知らせが。JTBの添乗員だろうか、構内アナウンスを使って日本語で呼び出している。みんなちゃんと団体行動を守って早めに集まりましょう。なぜか年配の人ほどまともに時間通りに集まらない。

エアカナダ隣のゲートが同じ入り口を使っていて、しかもほとんど同じ時間に搭乗となって、搭乗口はかなり混乱していた。昼間の客が少ない時間だろうか、100人くらいしか乗れない2x2席の飛行機だった。折り返し便の到着が遅れたためか、出発が30分遅れた。雲が立ち込める中飛んで行き、ロッキーを越えると雲が無くなってきた。バンクーバーは+3度だったが、エドモントンは-19度だそうだ。

一時間半飛び、最初の遅れを引きずったままエドモントンには30分遅れで到着した。飛行機が遅れても、またここで2時間待ちだ。ゲートを出たところには毎度定番のお乗り換えサービスの人が待ち構えているが、ディスプレイで次のゲートを確認して、そのゲートに向かうだけだ。飛行機が遅れたりして乗り継げなかった時の保険だろうが、それにしてはあまりにももったいない費用。聞いた話では、昔はターミナルが違って乗り継ぎがかなりやっかいだったそうだが、今ではほぼ隣のゲートだ。

ちなみに、今年からバンクーバーからイエローナイフへ直行便が飛ぶようになったので、どうしても乗り継ぎは無理って人はそちらを選択した方がいい。だが、そんな日本人ばかりですぐに一杯になる。フォートマクマレーにはこのうちのどれくらいの人が向かうのか分からないが、日本から来た人はみんなこの便でしか到着できないはずだ。

エアカナダイエローナイフと同じく小さな飛行機用のゲートで、定刻になってやっと搭乗になった。50人乗りのプロペラ機。すんなり搭乗が完了したと思ったが、人数が合わないとかですったもんだ。子供の分で人数を間違ってカウントしていたのか、遅れて一人乗って来てなんとか出発した。

30分遅れで出発して、到着も30分遅れだった。フォートマクマレーは、雪がちらつくオーロラには最悪な天候だった。晴れの天気予報はどこへ行った?飛行機はほぼ満席だったが、空港から一緒にツアーに参加したのはオーストラリア人一人だけだった。ということは、日本から一気に来た人は誰もいないって事か。最近は日本人のオーロラ観光客が減ったとかで、外国人相手にシフトしているそうだ。というか、最近日本ではあまりパンフレットを見ないし。だから日本人でもカナダとかアメリカに住んで入る人が多い。

ホテルにチェックインしたら、荷物もそこそこに防寒着をあわせ、すぐさまロビーへ向かう。22時に出発することになっている。総勢30人くらいだろうか。2/3は日本人だが外国人も多い。今までのツアーといったら、オーナーは日本人で日本人の客しか取らないが、ここはオーナーがカナダ人なので、ガイドは英語がベースで日本語の通訳が付く。そして2/3の日本人のうち、半分はジオスの留学コースの人達だった。カルガリーにホームステイして、遠路はるばる10時間かけてバスで遠足に来たのだ。だから日本人なのに、日本語禁止。ジオスの現地校のお目付役というか、お手伝い係も一緒に来ていた。

観測ポイントは、バイアスロンのコースとして使われている森の脇に建つ小屋がベースになる。気温は-16度、あまり寒くないのは確かだ。これなら防寒着を借りなくても十分耐えられそう。しかし、やっぱりいつまでたっても曇り空。これではオーロラは期待できない。ということで、カメラマンのビルによるオーロラ講座になった。すばらしい写真の数々に、オーロラの仕組みや写真の撮り方など。コンパクトカメラなら、夜景モードよりも花火モードの方が良いとのこと。

スノーエンジェルそのあとはオーナーであるヨハンの森林観光。第一グループは英語で、第二グループは日本語訳付きで向かう。ちなみに、今回のツアーでは日本人ガイドは二名ついている。ボレアルフォレストと呼ばれる北方森林帯も重要な酸素の供給地である。ムースやうさぎの足跡を見たり、新雪の中に倒れ込んで作るスノーエンジェルなど、オーロラが見られないながら、楽しい一時だった。

すでに一時半になっており、この曇り空は晴れそうにない。今日は早々に撤収することになった。ホテルに戻ったのは2時過ぎくらい。日本時間18時ではなかなか眠くならない。エドモントンで18時にパスタを食べていらいでお腹がすいたので、夜食にカップラーメンを食べて、明け方やっと眠りに付いた。

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