'07GW 奄美大島への旅 その6 - 喜界島

5月2日(水)
名瀬8:45 9:45奄美空港10:25 JAC3831 10:45喜界空港
喜界島(スギナビーチ, トンビ崎海岸, 百之台公園)
喜界空港17:00 JAC3834 17:20奄美空港18:55 JAL1958 20:55羽田空港

いよいよ最終日となった。朝から日差しがまぶしく、今日は良い天気になりそうだ。奄美大島自体にそれほど未練はないが、のんびりまったりムード、通い詰めた鳥しんに行けなくなるのが残念だ。今日も毎度のごとく、朝の5時頃のフェリーの到着便で起こされて、あげくに出発時にでかい汽笛を鳴らされた。まったくもって、船に乗る人向けのホテルだった。

8時過ぎにホテルをチェックアウトして、バイクで町中へ。荷物を全部持って10分歩かないで良かったが、平日朝ということもあって大渋滞していて、歩いていくのと余り変わらない時間かかってしまった。店の前でガソリンを入れると、ガソリンはたったの2リットルだった。8時15分には店の前で待つことになったが、8時20分には店の人が出勤して来て、無事に返すことができた。家から制服のまま出勤ですかぁ〜という感じだが、それも田舎チックだ。

最初に降り立ったバス停からバスに乗り込み、数名の客を乗せて奄美空港へ。このバスに接続するのは喜界島と沖永良部島だけだから、乗客が少なくて当たり前。大きな荷物だけコインロッカーに預け、一応シュノーケルセットを持って飛行機に乗り込む。すでに窓側の席が満席になっていたが、乗ってみると後ろ半分に乗客が集められていた。たぶんバランスの関係で、前の方には乗せたくなかったのだろう。

飛行機

飛行機はYS11よりも小さなプロペラ機で、なんと定員は33名。小さいながらも思ったより客が乗れる。乗客は半分の15名といったところか。定刻に出発し、離陸したと思ったらシートベルト着用のランプが消える間もなく、着陸体勢に入りましたとのアナウンス。えぇ、もうですか?って感じ。実際、飛んでいる時間はたった10分。そしてこの区間はJAL路線なのでマイルが貯まり、日本最低のマイル数16マイルである。たかだか26kmしかない距離で、東京から横浜にも満たない。ちなみに、宮古島〜多良間島も近かったが、RACで9人乗り飛行機だった。

スギナビーチ

到着は5分早まって10時15分。空港の目の前のレンタカーでレンタカーを借りると、軽で一日3千円だった。安けりゃなんでも良い。まずは空港近くのスギナビーチへ。これがまた日差しを受けてバスクリン色のきれいな色になっていた。シュノーケルをやるほどのところでもないが、シャワーも完備しているので、泳ぐだけならすばらしいところである。反対側には空港が見えて、先程乗って来た飛行機が鹿児島へ出発するところだった。

奄美のどの島も、奄美大島との間で飛行機が飛んでいるのだが、逆にどこの島も鹿児島との直行便を持っている。つまり、奄美群島というよりは、鹿児島との関係を保っているという感じがする。逆に言えば、奄美の島々はばらばらで、それぞれの島が独自に観光客を独自に誘致しているから、東京ではあまり伝わってこないのではないかという感じがした。現に、鹿児島から来た旅行者は結構見かけたが、東京、大阪からはあまりいなかったように思える。奄美は東京からみた伊豆七島みたいな感じなのかもしれない。

時計回りにレンタカーを走らせて、まずは北端を目指す。奄美大島と同じく、これといった見所のない島であるが、一応マップルではいくつかに見所マークが付いている。最初のポイントのムチャ加那公園は、本当に何もない公園で、その公園名でもある悲劇の話を刻んだ碑があるのみ。観光客をこれで呼ぼうっていうのか?近くにある雁股の泉はスルーして、最北のトンビ崎海岸へ。

トンビ崎海岸

珊瑚の浅瀬が広がっており、これで太平洋のど真ん中に島があるのに、荒波から島が守られている。八重山と違うところは、この珊瑚の浅瀬が完全に干上がっていて、シュノーケルなんかできないってとこ。黒島なんかだと、このリーフでシュノーケルを楽しめたりできるのだが。志戸桶海水浴場をちょっと眺めて、昼食を取りに鳥の山公園まで戻る。この島で捕れた山羊の肉を食べられるということだったが、まぁわざわざ食べるほどでもなく、普通に臭みのある山羊だった。

百之台公園

昼食後は東海岸へ向かい、山上にある百之台公園へ。なんだかあっちにもこっちにも公園があるのだが、交付金とかそんな理由で公園を次々に作っているのだろうなぁと思ってしまう。ただ、ここは展望台があって、今も年に2mmずつ隆起しているそうである。これは世界一のスピードだとか。そんなことから、世界遺産の候補地に上げられているが、それだけではさすがに世界遺産にはむりだろう。

阿伝

丘を下りていって、先ほど眼下に見えていた所を走り、珊瑚の石垣が残る阿伝集落へ。ハブがいる島はこういった石垣に潜んでいることが多いので、ほとんど石垣は無くなってしまったそうだ。しかし、ここ喜界島にはハブがいないので、こういった石垣を残せるとのこと。ちなみに、ハブがいないのは隆起珊瑚礁の島だからとも言われる。

これにて一通り島を一周してきた。これといった見所無く、公園という箱物ばかりが目についた島だった。最後に空港近くのおみやげセンターで喜界島らしい物を探してみるが、これまた何もなくて、あまり観光には力を入れていないのだろうか。ケラちゃんというキャラクターを喜界島名物にしているようだが・・・。そして、車を返して予定通りの時間に空港へ。八重山の波照間空港とか多良間空港などと同じような、小さな小屋の空港であるが、X線チェックなどちゃんとやっているところが、沖縄エリアのJTAと全国エリアのJACとの違いだろうか。

行きよりもさらに少なく、10人も乗っていない飛行機で奄美大島に戻ってきた。いつものごとく、トイレで短パンから長ズボンに着替えて、荷物を整理して、今回ばかりは大きな荷物を預けておいた。グローバル会員で荷物は最初に出てくるだろうし、さらに手荷物を二つも持っていてはちょっと荷物が多すぎだ。最後の最後で空港のレストランで黒糖焼酎と鶏飯を食べて、お土産にまで鶏飯を買って、最後の最後まで鶏飯三昧を満喫した。

八重山には何度も何度も行きながら、奄美大島は今回が初となった。食べものや黒糖焼酎など、独特の物がありながら、これといった観光資源を開拓できないまま、観光客が来ないという悪循環が進んでいる気がする。2009年のトカラ列島での皆既日食を起爆剤に、もうちょっと海とか山とかの自然を生かした島になれば良いのだが。航空券が高いのも難点で、マイルを利用するくらいでないと行けないのも何とかして欲しいところである。


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【目次】
出発準備編
鹿児島
シュノーケル
島内一周
島北部
喜界島