西積丹に泊まったにはわけがある。今年、国道229号線が開通し、東積丹とついにつながるのであるが、その道ができる前にどうしても行っておきたいところがあった。知る人ぞ知る西ノ河原である。YHから車で5Kmほど走り、山を2つ越えれば素晴らしく青い海が見えるはずであった。

が、道路工事が急ピッチで進められており、ダイナマイトがあるから危険とかで途中にゲートが作られ、その先へ進ませてくれない。しかも、その西ノ河原まで行く山越えの道は、20年くらい前にYHのホステラーが18日かかって開通させたという手作りの適当な道で、最近では風化が進み、道がなくなって崖になっているところもあるらしい。

これではどうしようもない。YHに泊まって西ノ河原の写真を見れただけでもよしとしよう。というわけで、連泊の予定をキャンセルして、洞爺湖へ向かうことにした。

途中、岩内線幌似駅跡の鉄道記念館や、中山峠に寄る。倶知安の街からは羊蹄山がくっきりと見えていたのだが、中山峠に着いたときには何も見えず。結局、揚げじゃがを食べにきたようだった。(北海道揚げじゃが発祥の地　とにかくイモがでかい)

洞爺湖は西側の道は通る人も多いが、東側の道を選択する。義経伝説の洞窟や、小さな滝があったりして道は狭いが見るところはある。義経洞窟へ行くのには、かなり傾斜のきつい坂道をのぼらなくてはならず、しかもわだちがすごくてローギアでも大変な道だった。(レンタカーじゃなきゃこんなところ行かないぞ)

結局、今日はだらだらと移動で終わってしまった。道南で急に行くところを探すというのはなかなか難しい。今日のお宿は昭和新山YH。リニューアルして部屋がきれいになったのは良いが、料金がべらぼうに高い。値段を聞きにきた外人さんは泊まらなかったし。

翌7日は、車を函館まで回送して、レンタカー5日間の旅は無事終了した。長いようで短く、鉄道では巡ることのできない地域に足を踏み入れることができた。最後は、はつかりと新幹線で帰宅した。