'95冬 香港とマカオへの旅 その04 - 新界地区

1月7日(土)
九龍 KCR 上水 元朗 LRT 屯門 MTR 香港島

やっと香港で丸一日取れる日ができたので、めざすは新界地区である。地下鉄に乗って尖沙咀駅まで向かい、そこから歩いて九龍駅まで行く。ちなみに、九広鉄道に乗るには、地下鉄の九龍塘駅から本来は乗り換えた方が便利。九広鉄道は、香港の九龍と中国の広東を結ぶ鉄道で、香港内の羅湖駅までは電車がひっきりなしに走っている。

九広鉄道

電車は海沿い山沿いを走りながら30分程で上水駅に到着した。この先の羅湖駅へはパスポートがなければ入れないClosed Areaとなっているので、香港内では最北地の駅である。駅前には相変わらずマンションらしきビルが立ち並んでおり、30分で中心街に出られるのだから十分通勤圏内なのだろう。駅前からバスに乗り換えて、北部の大きな町である元朗をめざす。

バスの車窓からは、人も住んでいないような山や、一面畑の風景が見渡せ、超高層ビルばかりを見慣れた目には新鮮だった。しかし、元朗に近づくと景色は一変して、いつものように高層ビルが立ち並びだした。元朗は新界西部地区きっての商業の街であり、活気にあふれている。九龍地区とはなにか違う雰囲気を持った街であった。

元朗

ここで昼食にした。相変わらずメニューは読めないし、何がでてくるかわからない状況であるが、店の人は片言の英語で、いろいろ教えてくれた。値段も安いし、飯もうまいし言うことない。ここから屯門までは、3年前にできたばかりの軽便鉄道(路面電車)で向かう。新しいだけあって、揺れも少ないしきれいである。車窓にはずっと街が続いており、さすがに鉄道が引かれただけはある。

屯門について驚いた。まったく香港とは思えないほどのきれいな街並み。建物もきれいだし、道もきれいに舗装されてるし、本当にここは香港か?と思ってしまった。屯門公路と呼ばれる高速道路真っ青の素晴らしい道路ができたおかげで、地下鉄の終着全湾駅とつながり、ベッドタウン化に拍車がかかったようである。フェリー一本で中環へ出られるし、住む場所としては申し分ないところだろう。

MTR

屯門からはバスに揺られて、地下鉄の駅がある全湾へ。買っていた旅行者用の地下鉄チケットも残りわずか。一回乗るたびに10cの割引があるものの、HK$25でHK$20の使用しかできないチケットになっている。最後の使用時には料金が足りなくても使用できるので、残りHK$5しかなかったのに、HK$10の最大料金区間を乗って香港島南端の柴湾へ向かうことにした。

柴湾は高層マンションが乱立しているにもかかわらず、5分おきに飛行機がすぐ上を飛び立って行く。日本だったらまずお目にかかれない光景であった。そこで、あるマンションの最上階の31階まで行ってみた。周りになにもないせいか高い気がしないが、マンション自体に驚いた。3方向にのびた通路の両側にドアがあり、全て鉄格子が付いている。中国料理系の独特な香りも漂っていた。

香港島の夜景

まだ時間があったので、鯉魚門の方をまわる地下鉄に乗って尖沙咀駅へ。これで地下鉄は完乗した。九龍半島から見る香港島の夜景は美しく、日没直後が特に良い。あまり遅く行くと、オフィスの電気が消えてしまう。そして帰りは、スターフェリーで湾仔までと思っていたのだが、2等乗り場を入ると、そこは中環行きだった。1等と2等の差はあまりないが、30c(4円)の差だから当然と言えば当然。

その後、市電で銅羅湾まで行って、そごうを見てまわったり、お土産のチョコを買うためスーパーへ行ったり、HK$10均一(100円均一のようなもの)の店でおみやげを買った。夜になっても人が減る気配がないのは、繁華街だからか。夕食はいつぞやの店で食べたが、1人で行った、スーパーの袋を抱えていた、あっさりメニューを決めたので、表示料金で食事できた。ちなみに、英語メニューがHK$5ずつ高くなっていた。


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