'95冬 香港とマカオへの旅 その02 - 香港市内観光

1月5日(木)
香港(浅水湾, 黄大仙朝, 香港仔)

今日はマイクロバスによるガイド付きの観光である。香港は初めてだし、香港の人の暮らしぶりなどが聞けるため、一応参加することにした。ガイドの人がなかなかおもしろい人で笑わせてもらったが、なんと言っても話し方がおもしろい。中国人が日本語をしゃべるとき、「〜あるよ」というのは漫画の中の世界だけだと思っていたが、この人も同じようにしゃべるのである。これは結構驚きであった。

浅水湾

まずは香港島南の浅水湾(リパルズベイ)へ向かう。その途中で、ジャッキー・チェンのお屋敷のそばを通りかかった。日本と同じく香港は土地が狭いので、住宅の値段は高くなっており、お金持ちは山の麓の広大な土地に家を建てるのだそうだ。一般人は高層マンションで、上に行くほど日当たりが良くなるので、家賃が高くなるそうである。浅水湾に着いたとたんに驚いた。周り一面「日・本・人」。三方を山に囲まれ、残る一方は海に浮かぶ島々で、景色は非常に良いものの、日本人のあまりの多さにすっかり幻滅してしまった。中国人の団体も若干はいたが、日本人パワーといったら、もう何も言えない・・・。

山の上の展望台を経由して、香港島から九龍半島へと入って行く。ツアーおきまりのショッピングにつきあわされ、何を買うわけでもないので、すぐさま外に出て周りの街並みを見てまわっていた。どこの通りも、看板がところせましとかかげられているところは、これぞまさに香港のイメージ通り。のんびり街並み観察が、あちらこちらでできたのだった。

黄大仙朝

次に訪れたのは黄大仙朝。病気が治ったり、競馬が当たるようになるといわれる寺院であるが、そんなことより驚いたのは人の多さと線香。周りに高層ビルが立ち並ぶ中にあること自体も変であるが、花火に火をつけるときに使うような黄色くて太い線香と果物を供えて、人々が座り込んでいる。日本にはない独特な祈り方で、祈るよりも、祈る人を見入ってしまった。

飲茶の昼食を食べ、免税店で降ろされた時には、早くも15時をまわっていた。こんなに時間がかかるとは思わなかった。九龍から見る香港島の景色も良く、海沿いを歩きながら尖沙咀のスターフェリー乗り場へ。香港島の中環と湾仔へ向けて船が出ており、どちらも1等がHK$1.7(22円)で2階、2等がHK$1.4(18円)で1階となっている。何も考えずに入ったら2階だった。2等へはどうやったら乗れるのだろうか?

香港仔

中環からバスに初乗車する。バスは路線によって値段がまちまちで、途中で値段が変わったりしてわけがわからないが、とにかくバスの料金表示分だけ乗るときに払えば良い。バスはほとんど2階建てで、当然2階の先頭に陣取る。香港仔までHK$4.0(52円)。海上レストランの電飾で有名であるが、ガイドブックにさえうまくないと書かれているところで食べるはずもなく、写真を撮って即座に退散した。

帰りはタクシーで銅羅湾まで。タクシー代はHK$35(トンネル代HK$5含む460円)もとられてしまい、いまいち割安感がない。バスなら4人でもHK$16なのに。そして夕食を食べるが、「げてもの」だった。お粥には管そのままのブタの腸が入っていた。食べればいわゆる「もつ」だけど。中国式お粥はご飯粒がなくなるまで煮込むので、スープを飲んでいるかのようだが、お腹にたまっていく。ホテルへ戻ると22時を過ぎていた。


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