'95冬 香港とマカオへの旅 その1 - 香港島

1月4日(水)
東京(成田)10:00 JL731 香港(啓徳)
香港(ビクトリアピーク夜景)

ちまたでは今日から仕事始めであるというのに、いまごろからのこのこと4人で旅行へ出発である。出発は10時ちょうどのJL731便であるので、8時には成田第2ターミナルに着かなければならない。しかし、列車が1時間に1本では選びようがなく、結局、我孫子駅を6時半に出発する。空港に着いて、搭乗手続きをするとやることがない。いつものことであるが、2時間前到着というのはやっぱり早すぎる。

とりあえずのお金を香港ドルに替えようと東京銀行へ向かうが、なんと閉まっているではないか。東京銀行は成田空港の中では変な場所にあるせいか一番レートが良くて、いつも利用している。東海銀行で替えると、為替レートはHK$1が13.3円なのに、ここでは16.7円。しかも一万円分替えてしまい、一万円弱がHK$600になった。実は、現地でガイドさんに替えてもらうと、一万円がHK$740にもなった。

飛行機は定刻に出発し、成田名物気流の乱れが若干あったが、すぐに雲を突き抜け1万mの上空へ。日本全国的に曇りの天気なので地上は見えない。結局、台湾上空で若干地上が見えた程度だった。香港に近づくと、香港島がそのまま見えてきた。なんなんだこの高層ビル群は。あまりにも密集しているし、あまりにも高すぎる。しかも、こんな低空を飛行機が飛ぶなんて。日本だったら絶対許さないだろう。

香港到着は、若干遅れて現地時刻14:10(日本時間15:10)。今回は(今回も?)JTBのパックツアーにしたため、空港までお迎えが来ているのでらくらく15時にはホテルにチェックインした。ホテルは湾仔駅近くのセンチュリーホテル。良くもなく、悪くもなくといったところ。ただ、目の前にセブンイレブン(24時間営業)があったため、便利このうえなかった。

路面電車

荷物を置いたらすぐさま出発する。最初にめざすのは地下鉄の駅であるが、ぐるぐる回っていたせいで、5分の距離を30分もかかってしまった。通りに掲げられた広告の数々が、香港らしさをかきたてる。地下鉄の料金はHK$3〜HK$10(40円〜130円)。自動券売機で目的地までの料金のボタンを押して、お金を投入するのだが、おつりは出ない。小銭が無くてお金があまった場合は、次の人が使用できる。ちなみに、香港では子供・大人料金の他に60歳以上の老人料金がある。たまたま老人用の切符を知らずに買ってしまい、そのまま乗ってしまった。自動改札機であるから、何事もなく通ってしまったが、後から気づいて冷や汗ものであった。

地下鉄で西の端上環まで行って、地下鉄で折り返してピークトラム乗り場まで行こうと思っていたのであるが、中環から上環はビジネス街であり、ちょうど大手町のようなところである。17時をすぎたところだったので、帰宅ラッシュのまっただ中となってしまった。行きはよいけど帰りはラッシュに巻き込まれてしまう。それならば、ピークトラム乗り場まで歩いていくことにした。

一駅まるまる歩いて中環へ。いろいろなビルがそびえ立っているが、ひときわ目につく異様な建物が香港上海銀行である。風水を取り入れて造られたこの建物は、床が波うっているし、変な飾りがたくさん付いているし、世界一銀行らしくない銀行というのもうなずける。昼間訪れれば、中を見学することができるらしいが、今の時間ではもうすでに遅い。

夜景

ピークトラム乗り場に到着した時は、すでに周りは暗闇になっていた。このピークトラムは最大40度の傾斜を持つケーブルカーで、何もつかまらずに立っているのは至難の業である。座っているのでさえ、背中に体重がかかってきてつらい。往復運賃はHK$19(220円)。すでにこの料金が高いと思えるのは、はやくも香港ドルに慣れてしまったか。山頂駅から左に曲がったところが展望台である。

100万ドルの夜景と言われているが、白色が少なく、黄色の明かりが目立っていたので、ちょっとがっかりした。函館山の夜景の方がきれいだった。それでも、すこし暗がりを探して写真を撮りまくる。暗がりといっても、街灯があるので危険もなく、写真もまずまず。1時間ぐらいいたら、すっかり寒くなってしまった。沖縄よりも南のはずなのに寒い。東京はあまり寒くなかったから、気温差がないことは良いのだが。

山を降りたら、次は路面電車である。全てが2階建てで、運賃はHK$1.2(15円)。これも例のごとく釣り銭が出なくて、バスのように料金は降りるときに支払う。土地勘が全然無いので、降りる場所がわからないが、外を見ていると、先ほど歩いた通りを見つけた。しかし、あまりの混雑でなかなか降りられない。降りようとしても、ある程度の人数を降ろすと進んでしまう。結局4つぐらい先の停留所まで行ってしまった。

ホテルに戻る途中で、適当な食堂で夕食とする。メニューは全て広東語。牛肉や猪肉、牛丸なんてのはなんとなくわかるが、発音がわからないので、指で指して注文するしかなかった。何が出てくるかわからず適当に頼んだが、タイ米の上に肉を載せた飯がでてきた。シンガポールの屋台を思わせる料理と味に、またシンガポールへ行きたくなってしまった。タイ米も使いようによってはこんなにうまくなるのだ。

料理の値段はHK$22(280円)だった。香港の物価からしてみれば、ちょっと高いかなと思うくらいだが、繁華街であるため仕方ないところだろうか。4人とも同じ料金の物を頼んだはずなのに、なぜか払った金額は4人でHK$100を越えていた。場所代?サービス料?勝手に考えていたが、あとでただ単にぼられていただけだったことが判明する。


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