'17GW ミャンマーへの旅 その02 - 出発

4月30日(日)
東京(成田)13:50 NH813 18:30ヤンゴン
Sedona Hotel Yangon

スカイライナー

ヤンゴンへ直行便を飛ばしているのは全日空だけ。おのずと全日空を使う事になるが、関西や福岡発のツアーも用意されていて、その人たちは、成田経由ではなく、タイ航空でバンコク経由でヤンゴン入りすることになっている。いつもは朝早く起きて成田空港へ向かうことが多いが、今回はかなりゆっくりした出発で、列車を乗り継ぎ、スカイライナーで成田空港へ向かうことにした。

全日空

空港第一ターミナルの南ウイング。JTBカウンターは端にあって、eチケットをもらいに行くだけに一往復。二時間前集合となっているが、この時間で混雑するわけもなく、すんなり出国手続きまで進んだ。飛行機はGWにしては満席ではないものの、787でもあるので、ガラガラと言うこともなく、まずまずの搭乗率。東京とヤンゴンの時差は2.5時間。フライト時間は7時間半で、タイのバンコクに行くよりは遠いが、シンガポールと同じくらいといえる。

近くもなく、遠くもなく、いい加減映画にも飽きてきたところでヤンゴンに到着。東南アジアのもわっとした感じを受ける。東京はまだ春の陽気だが、ヤンゴンは真夏である。ラオスくらいのチープな空港をイメージしていたのだが、かなりきれいな建物だった。話によると、昨年建て替えられたばかりとのこと。席が後ろの方だったということもあって、入国審査の外国人列は長蛇の列。ミャンマー人もASEAN窓口もすぐにはけて、次々に誘導されるが、後ろに並んだ人たちが次々に移動し、結局ほぼ最後の入国審査となった。アメリカのようにカメラチェックがあったが、特に何も質問されることはなく、事務作業を淡々とこなすだけ。到着から30分以上かかって、やっと外に出られた。

出口ではガイドさんが待っていた。最後に出たのに他のツアー客はいないようで、完全貸し切りツアーかと思ったがそうでも無いらしいことが翌日わかることになる。まずは両替を行うが、ここも長蛇の列。日本円から直接は変えられないので、US$を持ってきた。なんと、$100札と$50札では換金額が微妙に違う。それなら、$100札持っていたのにと思ったが、すぐには出せる状態でなかったので、渋々US$50も使う。$1で5チャット違うので、500チャット違うのだが、実際には40円くらいの差である。

なんだかよくわからないが札束を手にした。1,000チャットはほぼ100円玉。それを100枚束でくれる。10,000チャット札でいいじゃないかと思うがピン札で、1,000チャットのぼろぼろさとはうって変わって、あまり使っていないようだった。10,000チャット(800円)はかなりの高額紙幣のようだ。

今回は観光地価格ばかりで現実の価格がよくわからなかったが、ガイドさんの食事はだいたい1,500チャット(120円)くらいだというから、おおむね物価は1/5くらいか。ドライバーの給料は2万円/月くらいだというから、どれだけ物価が安いのかと思う。

空港からの送迎といったらマイクロバスが定番だと思うが、普通の乗用車。しかもトヨタのクラウンだ。右側通行なのに、ミャンマーでは日本の中古車がもてはやされていて、日本語が書かれている方が価値が高いとのこと。なので、色を塗り替えずに、日本の会社名のまま走っている車が多い。そんなせいで、日本留学の経験もあるガイドさんは、アルバイトでカタカナを車に書いてあげたこともあるとか。

一時間近く車は走り、ヤンゴン市内のレストランへ。東南アジアといったら、クラクションがビービー鳴っている町中というイメージであるが、ここヤンゴンは至って静か。中国チックではなく、日本のような感覚があることが、こんなところからも感じられる。

ミャンマービール ミャンマー料理

ちなみに、食事は全部付いている今時のツアーである。夕食はミャンマー料理ということで、どんなものが出てくるかと思ったら、特徴的なものはなくて、強いて言えば豆腐を揚げたチップスのような物のみ。あとはインドっぽくカレー味だったり、中国っぽく脂っこかったり、はたまたパクチーが入っていてタイっぽかったり、大国に囲まれて全ての味付けを受け入れるという日本みたいな感覚が垣間見えた。

なにかと日本と似ているところがあり、これはガイドさんも言っていたこと。ミャンマー語(ビルマ語)の文法は日本語と同じで、とっつきやすいのだそうだ。ミャンマービールは何かの賞を取るくらい、東南アジアのビールとしてはレベルが高く、味わい深かった。ミャンマー料理は、日本人の口に合うものばかり。

最後に、湖畔の超豪華ホテルに送ってもらう。夜泊まるだけなのに広々としてさすが豪華ホテルシリーズのツアーだ。今日の移動するだけの一日は終わった。


ミャンマー連邦共和国

戦後英国から独立したものの、軍事政権となって中国と接近、民主主義とはほど遠かったが、30年もの間軟禁されていたアウンサンスーチーさんが解放されたことにより、民主化が一気に進んだ。135もの民族から成る連邦国家で、中心はビルマ族で旧首都ヤンゴンを中心に生活する。主要な民族ごとに州ができているので、少数民族からすると自分たちも州にしろと声を上げている。

近年、日本からの投資が積極的になり、アジア最後のフロンティアとして、日本企業が一気に押し寄せている。宗教は仏教で、タイと同じ上座部仏教。日本は大乗仏教でお坊さんの教えを聴く形だが、上座部仏教は自らが活動することで極楽浄土への道が開ける。森羅万象の考え方がミャンマーにも浸透しており、日本と感覚が似ていると感じられる。東南アジアの中では、物価が安いわりに治安が非常に良いのも特徴。


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【目次】
出発準備編
出発
バガン
ピンダヤ
インレー湖
ヤンゴン