'11夏 韓国スパの旅 その04 - 釜山

8月10日(水)
ソウル9:45 KTX001 11:53釜山
新世界スパランド
東横イン釜山

今日はゆっくり出発できるので、宿の地下で朝食を食べられた。たいした料理はないけれど、コンビニおにぎりよりはましという感じ。地下鉄に乗ってソウル駅に向かい、窓口で印刷してきたチケットを見せると、レシートのような物をくれた。昔は磁気券で改札口に入れたが、今ではレシートの印刷だけで、列車に乗れてしまう。日本は一度やったらいつまでたっても変わらないが、韓国の変わり身の早さはすさまじい。民主主義が行き過ぎてしまった日本では決してマネの出来ない芸当だ。

KTX山川

今回の旅の最大の目的であるKTXの新型車両、サンチョンへ乗りこむ。釜山までノンストップで最短の2時間8分で到着するとあって満席だ。列車は快調に飛ばしていたが、大邱近辺で天気予報通り大雨になり、徐行運転を余儀なくされた。洪水被害も出ているようなので、列車が走っているだけでもすごいものがある。

釜山駅

それでも釜山には10分遅れくらいでほぼ予定通り到着した。セマウルに比べると半分の時間で到着だ。心なしかKTX-Iが山ほど停まっている気がしたのは、大雨のせいだろうか。ホテルに行くには面倒くさいので、コインロッカーに荷物を入れようと思ったら、なんとびっくり全部埋まっている。なぜか、コインロッカーの前で空くのを待っている人がいるくらい。どうやら韓国の夏休みとぶつかってしまったらしい。

仕方が無いので、ホテルに荷物を置きに行こうかと地下鉄の駅に向かうと、地下鉄駅改札近くの別のコインロッカーの裏で、荷物預かりをしている姿が。勢い勇んで列に並ぶが、最後までハングルを通せず、日本語が分かるおっちゃんだったので、7時までと言われた。引き取り時間が7時までと言うことだった。

チャガルチ市場

身軽になったので、そのまま地下鉄でチャガルチ市場へ。韓国個人旅行では過去6回必ず釜山には寄っていて、もはや定番の地下鉄1号線だ。チャガルチ市場と言ったら、一階で魚を買って、二階でさばいてもらうというが、実際そんな面倒なことをしなくても、二階の店ではどこでも刺身の盛り合わせが食べられる。ぶらぶら歩いて、適当な店に腰を下ろす。

基本どこの店でも日本語メニューがある。刺身と言ったらヒラメのようで、どこの店でも刺身と言ったら同じものだった。40,000won(2,800円)のメニュー表示だが30,000won(2,100円)で良いという。何処の店でも同じように割引があるので、値段はどこでも同じようだ。ここに来たら是非食べたいのがタコの踊り食いである。メニューにあることを確認して、ヒラメとタコを頼むと、エビとあら汁をサービスで付けてくれるそうだ。

たことヒラメの刺身

しばし待っていると、刺身がやってきた。山盛りヒラメの刺身も見事だが、なんと言ってもタコがすごい。切り刻まれているが勢いよく動いている。口に入れても吸盤が吸い付く状態だ。ただ、味を楽しむというよりは、見た感じを楽しむといったところだ。刺身が一通り無くなると、おまけのあら汁。こちらはおまけだけあって刺身の残りを入れただけの鍋だが、量はあって完全にお腹いっぱいになった。

食後は、昼間から屋台が並ぶアリラン通りやPIFF広場を見て回る。トッポギなどが目に付くが、お腹いっぱいなので、もう食べられない。少し先の雑貨通りをぶらぶらしながら、お土産などを購入する。地下鉄の駅に戻り、地下鉄を乗り継いでセンタムシティへ向かう。

昨年は展示会で毎日利用した駅だったが、新世界スパランドへは一度も行かなかった。駅から出るとそのまま新世界デパートにつながっていて、スパランド(チムジルバン)もその建物の中にある。入場料は12,000won(840円)で、4時間まで滞在可能。中で10,000won(700円)以上使えばもっと滞在できるという。いくら広いスパといえども、そんな長い時間いないだろうと思ったら、ぜんぜんそんなことはなかった。

受付の人は日本語も達者で、初めてと言うといろいろ説明してくれた。最初の入り口は男女別になっていて、更衣室の先にお風呂がある。このお風呂はスーパー銭湯のように様々な種類があり、サウナもあってこれだけでも日本だったら千円は取られてしまう。

そして、最初にもらった服を着て奥の方に行くと、男女一緒に入れる様々なサウナがこれでもかってくらいにたくさんある。別料金だがマッサージにアカスリもあって、アイスや飲み物だけではなく、食べ物だって売っている。全てロッカーの鍵で精算する仕組みになっているので、お金を持ち歩かなくても良い。これなら確かに一日いても飽きない。日本でこんなの作ったら、入場料だけで5千円くらいかかりそうだ。

ナクチボックム

二時間たっぷり滞在したら、もう荷物を受け取りに行かないといけない時間になっていた。また地下鉄でソウル駅まで戻って、今日のホテルがある西面へ。東横インに荷物を置くと、夕食を食べに出かける。ロッテホテルの裏通りにある、ナクチボックム(タコの炒め物)専門店ケミチプへ。

ライトアップ

キムチチゲと並んで韓国辛い物料理の定番の料理で、この店が発祥だそうだ。るるぶに載っているにしては、地元の方も訪れる良い店で、料金も安いので、珍しく当たりだった。全く情報が無く、何のためにやられているのか分からなかったが、通りにはなぜか神戸ルミナリエのようなライトアップがされていた。


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【目次】
出発準備編
ソウル
板門店
釜山
帰国