'11夏 韓国スパの旅 その02 - ソウル

8月8日(月)
東京(成田)10:00 JL951 12:35ソウル(仁川)
ミョンドン
大祐旅館

成田空港まではいつもはバスだが、夏休み期間に入ってきたのと朝が早いので、久しぶりにN'EXにした。貨物列車と言われた253系ではなく、新型スカイライナーに対抗して作られたE259系の成田エクスプレスだった。乗車率は満席と言いながら空席が目立っていた。

沖縄から北上した台風9号が、あろうことか中国と朝鮮半島の間の黄海を真北に進み、まさにソウルに台風直撃状況だ。前日の運行情報では、ソウル・釜山・大連が条件付きフライト、いわゆる他空港着陸や引き返しの可能性ありとなっていた。かなり心配したのだが、今日の朝には条件付きフライトは大連だけになっていた。ソウルは完全に強風域に入っているのに、普通に着陸できるのだろうか。

JAL

さっさとカウンターでチェックインし、入国審査で少し並ぶだけで30分もかからずに出国手続きは完了した。格安航空券でなければ、本当に楽なものだ。いつものようにラウンジに行って、今日は朝早めなのでカレーは無くて、ご飯と味噌汁の朝食を食べる。

機内食

ソウル仁川までは二時間半。機内食のお弁当は、コンビニ弁当と同じような入れ物で、さらにちゃちさが増していた。東京〜新大阪の新幹線と同じくらいの時間なのに、もはやいらないと思う。さて、韓国仁川空港は、韓国9回目にして初の利用である。韓国へは船の利用が多いのと、飛行機を使っても今までは金浦空港で、トランジットにしか使ったことがなかったからだ。

仁川空港駅

今では空港鉄道(AREX)が乗り入れ、ノンストップのExpressで43分、鈍行で53分でソウル駅まで結んでいる。自販機で切符を買って適当に乗り込んだら、鈍行側のホームだった。ホームの真ん中に仕切りがあり、Expressに乗るにはホーム自体が違っている。しかし、運賃がそれぞれ13,300won(931円)と4,300won(301円)なら、誰だって鈍行を選ぶだろう。

ソウルに着いて、地下鉄に一駅だけ乗るので、乗り換え切符を買っておいた。ソウル駅では、一回外に出なければならなかったので怪しいと思ったが、やはり地下鉄でその切符では入場出来なかった。どうやって乗り継ぐのかはよくわからないまま、仕方なしにまた切符を買う。ソウルでは全ての切符がIC化しており、SuicaのようにICカードにチャージして乗るようになっている。一回券の場合は500won(35円)のデポジットを払ってICカードを購入し、降りた駅で専用の機械に入れると、500wonが返ってくる仕組みになっている。

地下鉄で市庁駅まで行き、徒歩5分の宿へ。ホテルではなくオンドル部屋の宿だ。都心の超ど真ん中にありながら、日本ではあり得ない安さが魅力。アジュンマ(おばさん)はあいかわらず日本語も達者で、とりあえず部屋に入って荷物を置く。

台風の影響で小雨が降る中、時折突風が吹く大変な天候だったが、町歩きならなんとかなる。日本で言うところの銀座である明洞まで歩いていく。地下鉄の明洞駅まで歩いていくとそこそこ距離があるが、明洞の通りの端っこまでは地下街を歩いたりして徒歩10分くらい。雨の中、相変わらず人通りが多い。

明洞

それにしても明洞の変わり様がすごい。整形天国と言われる韓国だけあって、コスメショップの多さは半端無い。しかも、どこもかしこも日本語達者な定員ばかりで、店に入るだけで顔パックを一つくれたりする。それだけ、わざわざここまで買い物に来る日本人が多いのだろう。

また驚くべき事は、皆が皆、同じような平面的な化粧とホットパンツを履いている。飛行機に乗るときも、そういう格好の人は間違いなく韓国人だった。日本ではすっかり個性重視とか言って、他人と合わせない風潮が産まれているが、ここ韓国は未だに昭和時代の日本よろしく、横並び文化が拡がっていた。

蔘鷄湯

17時を過ぎたあたりでぶらぶらするのも飽きてきたので、早めの夕食に蔘鷄湯(サムゲタン)のお店に入る。るるぶにのっていた百済蔘鷄湯というお店だが、やはりというかなんというか、最近のるるぶに載っている店はやっぱり良くない。かなり大きな食堂で、注文するとほとんど待たずに持ってきた。作り置きしているに違いない。

味は悪くないが、もっとうまい店があったんじゃないかと思うとちょっと残念だった。ビールを頼んだのに結局最後までこなくて、それなのに後で気づいたが料金はしっかり取られていた。それにしても、どこの店で食べても、キムチがおいしくない。日本人だと思って安いキムチを出しているのだろうか。昔は食べきれないほどの皿が並び、どのキムチを食べてもおいしかったものだが、拝金主義に走ってタダの惣菜には金をかけなくなったのか、今では日本のキムチの方がうまい気がする。

本日最後のイベントは、韓国式サウナ汗蒸幕(ハンジュンマク)である。汗蒸幕とアカスリ、マッサージのパックが日本人女性に大うけで、明洞界隈にもたくさんある。しかし、女性専用のところばかりなので、ちょっと離れたところの男女入れる仁寺洞汗蒸幕に向かう。ちなみに、お店を選ぶには、韓国旅行情報のコネストで検索すると便利。

20時半で予約をしていたが、かなり早く19時過ぎに到着してしまった。しかし、予約を確認するようなこともなく、すぐに入る事が出来た。どこの店も図ったように80,000wonを二割引した64,000won(4,480円)くらいが相場である。専用の服に着替えたら、担当の人がチップをねだるので、5,000won(350円)くらいを渡す。

まずは、岩塩サウナと汗蒸幕に交互に入って汗をかく。汗蒸幕は熱さのあまり布をかぶって入る超高温サウナと言われているが、実際には幕をかぶるようなことはなかった。ある程度汗をかいたら、男女別になってシャワーのあと、アカスリを行う。このあと、女性にはきゅうりパックがある。また、女性特典としていろいろあるので、男性は待ちぼうけになること必死である。

おおむね全行程は一時間半くらい。しかし、よく考えてみると、スーパー銭湯に行ってアカスリやマッサージを付けた方が料金としては断然安い。そんなわけで、お客さんは全員日本人だった。韓国人はこんなに高い店に来ないのだろう。最後は宿まで送迎付きなので送ってもらうが、日本人が泊まる定番ホテルではないので、予想通り場所がよくわからなかった。市庁にあるプラザホテルまで送ってもらい、コンビニに寄ってから宿に戻った。


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【目次】
出発準備編
ソウル
板門店
釜山
帰国