'04GW 九州・韓国高速列車の旅 その05 - 帰国

5月5日(水)
ソウル(宋廟)
ソウル(金浦)15:00 JL8832 17:00東京(羽田)

昨日のソジュの飲み過ぎで、朝起きるのがつらいことつらいこと。それでも昨日コンビニで買っておいたおにぎりを食べて、荷物を宿の親父に預けて、何とか予定時間に出発できた。それにしても、ソウルの町中はヨン様の広告だらけである。ヨン様とは、日本でも大流行の「冬のソナタ」の主人公を演じたペ・ヨンジュンである。韓国でも大人気らしい。

宋廟

東大門にでも行ってみるかと地下鉄に乗ったのだが、気が付けば乗換駅を通り過ぎていた。では清凉里駅にでも寄っていこうかと思ったら、乗り換えたのは20分に一本しかない国鉄線で、いつまでたっても列車がこない。やっとのことでたどり着いた清凉里駅は橋上駅舎になっていて、昔の駅舎は売店になっていた。少し駅でぶらぶらした後、今日の目的地である宋廟に着いた。

建物が数基建っているだけのところであるが、昔ながらの祭りが行われることもあり、世界遺産に指定されているという。何もやっていなければ、建物とだだっ広い広場があるだけなので、それほど面白味のあるものではなかった。なぜか宋廟と昌慶宮はつながっており、一つの入場券でどちらにも行ける。昌慶宮には広場があって、休みの日の昼間にのんびりするには良い環境。

昌慶宮

ちなみに、今日は韓国でも祝日なので、多くの家族連れがのんびりひなたぼっこしていた。さらには、何か式典のリハーサルのようなものをやっていた。しっかり見学席も用意されている力の入れよう。次から次から様々な衣装の人たちが入ってきて、最後には王様が現れた。その後も世界各地の民族衣装の人々が現れた。何の目的かわからないが、かなりの人数が携わっていることがわかる。

外に出ればもう空港へ向かうには良い時間で、ロッテデパートによってキムチを買っている暇はもう無かった。地下鉄を乗り継いで、金浦空港へ向かう。現在ソウルの国際空港は、成田空港並みにソウル市内から遠い仁川空港になってしまったが、これから乗る特別チャーター便は、金浦空港と羽田を結んでいる。地下鉄で1時間もかからない距離にある金浦空港の方が断然便利だ。

金浦空港は国際空港の立場を仁川空港に移した今、国際線は羽田へ日に4便だけ。ターミナルビルが無駄になってしまうので、デパートと映画館を有する地元民の一大アミューズメント施設として生まれ変わっていた。そして、利用客が少ないということは、空港利用料もべらぼうに高い。料金は17,000won(1,700円)で、実に倍以上の料金になっていた。

日に4便の空港は、荷物チェックではほとんどの人が荷物を開かせられていた。免税店もしょぼいものしかなく、買い物に期待をする人は金浦空港は使わない方が良いだろう。羽田空港では、特別に作られたような国際線の建物で入国審査が行われ、出口の目の前に横浜行きのバスが停まっていたので飛び乗った。国内線ターミナルまで無料バスを利用する手間が省けて良かった。

個人旅行では6年ぶり、仕事でも3年ぶりという韓国は、日本文化開放で何もかも変わっていた。特に町を歩く女性が、昔はとんがった眼鏡に細い眉毛、教育ママゴンさながらだったが、茶髪にぱっちり目で、皆日本人そのものだった。女子高校生が高校生らしくギャル化していないのが救いともいえるが、いずれ日本と同じ状況になるだろう。テレビを見れば日本と同じくくだらない番組目白押しだったし。

韓国にきて海外という意識が無くなっていたのであるが、この状況に日本語が通じない日本といった感じだった。コンビニに行けば、普通におにぎりが売っていて、具がキムチだったり韓国海苔だったりするが、袋の取り方まで日本と一緒。昔ながらの良き韓国、韓国らしさが無くなってしまった感じだ。今の日本も外国の人からよく言われることであるが、日本と韓国、いったいどこへ向かっていくのだろうか。


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