'04GW 九州・韓国高速列車の旅 その03 - 釜山

5月3日(月)
博多港9:30 ビートル3世 12:25釜山港
釜山(東莱温泉, チャガルチ市場)
ソウル荘旅館

7時半にはホテルを出発し、駅前からバスに乗って中央埠頭へ。9時出発だと思っていたので、1時間前くらいでちょうど良いだろうということで早々と到着した。しかし早くも人だかりになっていて大混雑していた。インターネットで予約をしていたので、確認をすると予約が入っていないと言う。はて?どうしたことか。システムがおかしいのではないか?と思ったが、残席がまだあるとのことで、なんとか席は確保できた。

まだまだ出発まで時間があるなとカウンター前をぶらぶらしていると、JR九州のビートル窓口が別にあった。なんと韓国の会社のKOBEEという方のチケットを買ってしまったのだった。予想通りビートルには予約が入っており、今からキャンセルすると30%料金がかかりますねなどとのたまう。システムが連携していないのは仕方がないが、少しくらい融通して欲しいものだ。

KOBEE側に戻って先ほどのお姉さんに事情を説明し、手数料300円を取られてしまったが、なんとかキャンセルに成功し、ビートル側に戻ってチケットを受け取った。朝から何を無意味なことやっているのか・・・。JR九州のビートルシリーズだけで4隻のジェットフォイルを保持しているが、このKOBEEも2隻保有しており、博多と釜山の間を今では一日6往復以上しているという状況になっていた。

ジェビ2世

乗船した船はビートル3世だった。九州新幹線つばめから特急リレーつばめ、ジェットフォイルのジェビ(韓国語でつばめ)の乗り継ぎとはならなかったが、3時間の船旅はあっという間で、大雨の釜山に到着した。折り畳み傘では意味がないほど強く雨が降っている。釜山では特にどこへ行こうとも思っていなかったので、雨が降っても別に良いのであるが、降り過ぎもこまる。

港から歩いて10分くらいのところにある、いつもの定宿ソウル荘旅館へ。韓国個人旅行4回目であるが、釜山では毎回ここの宿に泊まっている。いつものように空き部屋があって、料金は25,000won(2,500円)で、あまり物価は変わっていないようである。隣の食堂で昼食にさっそくキムチチゲを頼んで腹ごしらえ。いつも通りたくさんの小皿が付いて大満足。

釜山駅

雨が降ったりやんだり激しいので、一駅だけ地下鉄に乗って釜山駅へ。地下鉄は700won(70円)だから気楽に乗れる。釜山駅が見えてくると、あまりの変わり様に衝撃を受ける。これが釜山駅か・・・。KTXの開業と共に近代的な建物に生まれ変わり、何もかもが変わってしまった。列車別の分類などなく、二階にすべての列車の窓口と自動改札機が並んでいる。昔の小汚い雰囲気は微塵もない。

ソウルまでのKTXは30分おきに走っているので、予約は全然問題ない。その分セマウルが日に数本になっていて、ムグンファが補完列車となっている。運賃はセマウルに比べれば1.5倍に値上がっていて、45,000won(4,500円)だった。窓口では今回はハングルで最後までしゃべり通すぞと意気込んだが、肝心な時間を言えなくてあえなく挫折。明日の朝という単語も聞けなくて、いつまでたっても上達しない。

虚心庁健康ランド

毎日温泉三昧であったが、今日も温泉を目指す。地下鉄の温泉場駅西側が東莱温泉になっており、駅から歩いて10分くらいのところに虚心庁(ホシムチョン)という健康ランドがある。昔は銭湯のようなところに入ったのだが、今回は健康ランドにした。韓国の物価からすれば8,000won(800円)の料金は非常に高いが、様々な温泉がある上、露天風呂、サウナ、なども揃っている。

別料金(12,000won)を払えばアカスリもやってくれるし、風呂の中で飲み物も売っている。温泉と言うよりは、ビーチリゾートと勘違いしている感があるが、皆すっぽんぽんでぶらぶら歩き回っている。タオルを持っているのは、日本人とすぐわかる。ちなみに、ここの温泉は無色透明の食塩泉である。いろいろなお風呂に入っているだけで、あっという間に時間がたってしまった。

この建物にはいろいろな店が入っていて、温泉入り口の前にはレストランがあった。ここで風呂あがりのビールをいただく。かっぱえびせんのおつまみ付きで生ビールが4,000won(400円)。日本よりも安く感じるが、韓国の物価からすれば異様に高い。何か食べ物も頼もうかと思ったが、おつまみ付きだったので、ビールだけ飲んで退散した。

チャガルチ市場

次は地下鉄でチャガルチ市場へ。新鮮な魚介類が売りの市場で、建物では一階で買った食材を二階ですぐに調理してもらえる。外の路地にも、所狭しと魚介類が並べられている。今回初めて建物内を歩いてみたが、予想通りすさまじい客引きだった。これはぜひ食べてみたいと思う食材でなければ、そこらの食堂で食べた方が楽だし安い。結局通り抜けるだけで、国際市場の屋台へ向かった。

まだ暗くなるには早い時間だが、国際通りにはすでに屋台が並んでいた。韓国餅の辛みあえのトッポッキ(2,500won)、ホットケーキのような饅頭ホットク(500won)、釜山おでん(一本400won)でお腹一杯。釜山おでんはタレに付けて食べるのであるが、このタレがうまい。屋台によって微妙にタレの味が違うので、博多の屋台のように食べ歩くと良いだろう。これで宿に戻り、今日は早々と活動を終了した。


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