公共の宿ということだろうか、バイキングでもなく、朝食は和食だった。7時に朝食を食べて、8時には車で宿を出発する。朝の静かな国際通りを経由して、ガソリンを入れてからトヨタレンタカーに戻ってきた。返却場所と書かれた場所に車を置くと、特に何もないまま終了に。返却まで超システマチックだ。空港まで送迎車で送ってもらい、早速チェックインするが昨日と同じくまだまだ一時間くらいある。
ということで、例のごとくサファイアカードとグローバル会員のカードでラウンジへ入る。羽田と同じくたいした物は無いのだが、沖縄らしく泡盛が置いてあった。ビールはもちろんオリオンビールだ。30分くらい時間をつぶして、飛行機に搭乗する。今日も天気は最高快晴で、久米島、宮古島、伊良部島、多良間島と島がよく見える。島々が見える方向は決まっているので、席を指定する際には石垣島へ行く場合は進行方向右側K席を確保すると良い。

沖縄本島から450km、実に東京〜大阪間と同じくらいの距離で飛行機で一時間、さらに南の石垣島に到着した。毎年のように来ていた石垣島だったが、ずいぶん間が空いてしまって実に5年ぶりだ。空港移転問題がなかなか決着つかないため、いつまで経っても小さなぼろい空港のままだが、ついに白保よりもさらに先、カラ岳陸上案が通り、2013年開港に向けて工事が始まったそうだ。次に来るときは、まだこの空港を使っているだろうか。
空港が移転してしまうと、離島桟橋から遠くなり、離島巡りに与那国や波照間の飛行機を組み込むパターンが難しくなる。離島桟橋との間でピストン輸送しているタクシーも大迷惑だろう。さらに、B767が就航できるようになって東京との直行便で大量輸送が実現する反面、宮古島のように近代化してしまう恐れもあり、なんとも言い難い。と言っても、ここ数年のちゅらさんブームですっかり観光地化してしまった感もあるのだが。

バスの時間を見てみると、20分くらい待ち時間がある。一人200円のバス代を考えると、離島桟橋まで千円もかからないからタクシーで離島桟橋へ向かう。離島桟橋は今までの道に面してチケット売り場が乱立していた状況から一転、少し先に2007年1月から新しいターミナルビルが稼働している。建物の中は冷房も効いていておみやげ屋も多く、これなら待ち時間も快適に過ごせる。ぜんぜん八重山っぽくないが、都会の人にはこれで当たり前だから、こんな八重山にも都市化の波が押し寄せてきているといったところか。
荷物をコインロッカーに入れて、とりあえず昼食を食べに、毎回よく訪れていた郷土料理店ゆうなへ行く。一番安い郷土料理の御前が2千円で、それに加えて海ぶどうを頼む。やはり冷凍していない刺身はうまいし、昨日とはまた違った味のジューシー、ミミガー、アーサー汁、もずくなど地元の味が満載である。離島桟橋に戻って、12時半の船に乗って竹富島へ向かう。今日半日は竹富島観光である。毎度おなじみ八重山観光とあんえい観光が同じ時刻に出発する八重山七不思議の一つは健在で、どちらでも良いときはやっぱり八重山観光にしておいた方が無難だ。
内海なので波は穏やかで、あっというまに10分で竹富島に到着する。暇つぶしに来た前回からもう8年、屋根のついた待合所ができているし、坂道の前でおばあがレンタル自転車をやっていることもない。その代わり、水牛やレンタル自転車など、車がずらりとお迎えに来ている。今回は水牛車に乗ることが第一の目的で、予約はしていないが大丈夫ということで水牛の送迎車に乗り込む。夏のシーズンでは予約をしておいた方が良いのかもしれない。

昔は新田観光しかなかったが、たまたま停まっていたお迎え車に乗ったら竹富島観光センターという別の水牛車だった。露骨に差のない同じサービスを新たに始めてしまうのも八重山流で、競争というにはちょっとおかしなところでもある。送迎車を降りて申し込みをすると、お土産に星の砂を貰い、すぐに水牛車に乗りこむ。お客は全部で10人くらい。歩くよりも遅い速度でのんびりゆっくり歩いて行く。おじいが指示しなくても、ちゃんと道を曲がるし、障害物があれば止まっておじいがどけるまで待っている。島の話におじいの三線で、40分くらいののんびり観光はなかなか楽しめた。

次に自転車を借りる。レンタカーはないから島を一周するなら自転車を借りるしかない。歩いて回るにはちょっと広くて、だが日陰もほとんどないので自転車でも大変で、日焼け止めと飲み物を持っておくことが重要である。まずは島を南に進み、カイジ浜と呼ばれる星砂の浜へ。星の砂が見つけられる場所であるが、最近はほとんど取れないので、わざわざまいているそうだ。小さな星の砂がいくらかみつけることができたくらいだった。
ここで驚くべき事にバス停があって、一回300円で港との間を走っているそうだ。予約制ではあるが、いよいよここまで来てしまったのかとびっくりする。でも、自転車を一日借りて1,200円かけて海に行くだけなら、バスで往復600円の方が安かったりする。星砂の浜を出て次はコンドイビーチへ。昼を過ぎて干潮になっており、遠浅の海は完全に引いていた。ずいぶん人も多いしなんとなく昔ながらののんびりした感じが無く、普通にリゾートビーチ化してしまった感じもするのが残念でもある。

町中に戻る前にビジターセンターで涼んでいこうと思ったら、なんと港前に移設されたってことで、建物が残るだけ。自動販売機で飲み物を買うだけしかできなかった。そして、集落に入ってくると、なごみの塔である。人一人しか登れない急な階段を登ると、視界が開けて、赤い屋根の家々が見渡せる。そこまで登らなくても、小高い丘に登ればまずまずの展望が開けている。これにて島内一周は終了で、一時間半だった。

車で港まで送ってもらって、船で石垣島に戻ってきた。どこの島に行くにもたいした時間かからないので、外に出て景色を見ながら風を受けていたほうが良かったりもするが、たまに行きの船のように小浜島用の全館冷房船にあたると外に出られないときもある。石垣島では桟橋がいっぱいだったので、船の舳先を岸壁につけて、前から降りた。これは今も昔も変わらない。
15時半に石垣島に戻ってきて、少しターミナルで涼んだ後は、あやぱにモールなどをぶらぶらしながら今日の宿まで歩いていく。電話をすれば迎えに来てくれるのだが、徒歩15分といったところだから歩いていってしまった方が早い。楽天で申し込みができるようなところなので、もしかしたらきれいな民宿になっているかと思ったが、予想通り普通の民家の民宿だった。八重山の民宿と言えばこんなのが一般的であるが、普通に民宿をイメージしている人は絶対面食らってしまうだろう。民家の一部を民宿として解放しているだけなので、おじいや子供達が隣の部屋を使っている。
夕食は八重山流おもてなしですさまじい量の食事が出る。お昼に食べた以上の郷土料理で、ぐるくんの唐揚げ、ゴーヤチャンプルー、刺身、ジーマーミードーフ、もずくに加えて汁ものとして八重山そばまである。外の郷土料理屋で食べたら4千円はしてしまうだろう。ちなみに、ここの宿泊費は一人5千円である。設備面さえ我慢できれば、昔ながらの民家に住んでみたいと言う人などは、断然おすすめの宿である。
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