完全素泊まりプランなので、朝食は昨日の夜に買っておいたコンビニのおにぎり。朝も二つ外湯に入りに行き、これで七湯全部回った。各外湯にはスタンプがあり、集まったので記念品として箸がもらえた。内湯は一度も入らなかったのに、入湯税が取られてしまう不毛さ。なんだかなぁと思うが仕方が無い。
城崎温泉駅から鈍行で豊岡まで向かい、京都丹後鉄道に乗り換える。第三セクターである北近畿タンゴ鉄道は、今年の3月11日から路線事業に特化し、運行は別会社となった。といっても何も変わらない。天橋立までのんびりローカル線の旅である。
天橋立駅を降りると、コインロッカーに荷物を入れて、駅前の食堂で昼食とする。カキというと英語でrが付かない月は食べないはずなのに、岩ガキは今が旬だとか。海鮮丼に加えて、岩ガキにトリ貝を食べる。それにしても、客が多くて回っていないのもわかるが、とにかく出てくるのが遅い。だいたい皆食べるものはわかっているのだから、準備しとけよと思うのだけど。
昼食を食べると、早速展望台へ向かう。京阪神からお手軽な距離にもあるので、海水浴場としても大賑わい。駐車場はどこもいっぱいで、細い道を歩くのも一苦労。リフトで山に登ると、天橋立ビューランドというのがあり、そこから見る南側の眺めは飛龍観と呼ばれる。龍が空に登るようにみごとな風景が広がっていた。
これを見るだけに登ってきているので、少ししたらリフトを使って戻っていく。ちなみに、足腰の悪い人用に、リフトだけではなく、ケーブルカ−でも行けるようになっている。さすが、日本三景の一つということで、バリアフリーが欠かせない。
まだまだ時間はあるので、対岸へ向かうことにする。対岸へ行くには、自転車、船、バスなど、いろいろできるが、今回は船で往復する。乗船場に行くとすぐに出発するというので、チケットを急いで購入して乗り込む。松並木を横から見るというのも良い感じで、後からわかったことだが、片道だけ自転車に乗ることもできるようなので、行きは自転車、帰りは船が良いかもしれない。
対岸でも同じくリフトに乗って、傘松公園へ。こちらは龍が登っていく感じでなく、一本の筋が登っていく。先ほどの景観の方が見栄えは良かったが、またのぞきはこちらの展望台が発祥だとか。
そして、急いで船乗り場で込み込みチケットを購入してしまったために、謎の登山バスが付いていた。傘松展望台からさらに上に登るバスで、成相寺の入山料まで含まれているという。バスは丁度出たばかりで20分待ちで、行った先は展望もあまり変わらず、さらに山の上の展望台には車でないと行けないという。なんとも無駄な金と時間をかけてしまった。
最終ぎりぎりでリフトで下りて、船で戻ってきた。船が通るために橋が回っているところで、たまたま写真を撮ったところに、智恵の輪灯籠も写っていた。天橋立の名勝のようだが、気にしていないとスルーしてしまう。
駅まで戻って、タクシーでホテルへ向かうが、この時間でもう駅にはタクシーが停まっていない。電話で呼んでくださいというので、電話で呼ぶと15分くらいかかった。本日の宿は(自称)近畿一とも言われるホテルで、山の上に建っているので天橋立が一望できる。しかし、安めの部屋からは天橋立は見られなかった。全室オーシャンビューではあるが、天橋立が見えない部屋もあるので要注意だ。
夕食は食べるところもないので、ホテル内のレストランにしようかと思ったが、とてつもなく高いので、夕食はバイキングにした。それでも、あまりこれといった目玉もなく、高いだけだったなぁと思う、微妙な感じの高級ホテルだった。
【目次】 出発準備編 竹田城 天橋立 嵐山 京都 |