'00夏 ミレニアム富士登山 その1 - 出発

7月22日(土)
新宿 大月 河口湖 富士山五合目

富士登山は今回が初。ということで、山小屋が多くて初めての人にお勧めという、河口湖側から登ることにした。当初、新宿から直接富士山五合目まで運んでくれる高速バスで行くことを考えたが、到着時刻が22時。これでは、週末の登山道大渋滞を考えると遅すぎる。そのため、列車で行くことにした。

我孫子から富士山までの道のりは非常に遠い。富士山五合目到着を20時とするつもりで15時には出発したのだが、家を出る時点からハプニング続出。この登山のためにだけあるような腕時計のPROTREK(高度、気圧、気温を測定できる)が出発直前に電池切れ、さらにはいつも10本単位で購入しているカメラの買い置きのフィルムがない、と、出発前にあたふた店を走り回ることになった。

そのため、列車に乗ったのが予定よりも遅くなってしまったので、特急をつかうことにした。新宿からスーパーあずさで大月へ、さらに良い接続で富士急行へと乗り継ぐ。ちらほら外人の姿を見るようになり、さすが日本だけでなく、世界に知れ渡るMt.Fujiだなと感じた。

河口湖駅

河口湖駅には19時前に到着し、五合目には予定通り20時に到着できるなと思ったら、なんと次のバスは1時間後。バスの時刻が変わっていた。そんなに前の時刻表を見たはずではなかったのだが。仕方なく駅前の食堂で夕食、時間もあることだし、あまりの暑さにビールまで頼んでしまう。

お金を払おうと財布を見て、はたと気がついた。財布には2万円入っていたはずが、すでに1万円をきっていた。列車を乗り継いできたせいで、片道5千円以上かかってしまったのと、電池やらフィルムやら、観光地価格の夕食やらで、すごい勢いでお金が無くなっていたのだ。帰りの電車賃を考えても、まだ数千円残るから、最後まで保つだろうと思っていたが、登山中に意外なほどお金を使うことになってしまった。1時間待ってやっとバスに乗り、五合目に到着したのは20時半。バスが到着するのに併せて売店が開いたので、杖と酸素缶を購入して、いよいよ富士山へ出発である!

ここで、富士山に登る際の持ち物について、書いておこう。なお、今回の自分の場合がこうだっただけであり、責任は負えないのであしからず。ものの本には、着替えが必要と書かれてあり、タオル、替えのTシャツを持っていったが、たんなる重りでしかなかった。服装は、出発時にはTシャツ、五合目で冬物の長袖、八合目あたりでコートと手袋を使用。手袋は軍手の方が良い。セーターも持っていっていたが、さすがにそこまでは寒くなかった。基本的には、関東での3月下旬くらいの服装と思えばよく、汗をかいたあと風邪を引きやすい人は、替えの服を持っていくべきであろう。

夜間登山となるため、ヘッドランプ(2000円)をスポーツ用品店で事前に購入しておいたが、五合目の店でも売っていた。さらに、金剛杖(1000円)と、酸素缶(1100円)を五合目の売店で購入。杖はまず必須品(無くてもいいけどつらいでしょう)。スキーのストックを持ってきている人が多かったが、杖代わりになる物があれば何でも良い。金剛杖を購入しておくと、山小屋、頂上で焼き印を押してくれる。(有料)

酸素缶は、体力に自信のない人はもとより、運動しなれていない人も持っていくと良い。休憩する時に少し吸っておくと、体力回復が格段に早くなる。富士山登頂記念と書かれてあり、お土産にもなる。飲み物は1.5リットル分持っていったが、下山時までもたなかった。普通の日帰りトレッキングよりも、時間だけ考えても長いので、少し多めに持っていく必要があろう。だが、富士山はなんでもそろっているコンビニ状態だから、お金さえ出せば、頂上や各山小屋で、飲み物、食べ物を購入できる。缶ジュース400円、小さな菓子パン1個200円であるが。


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出発
登山開始
御来光
お鉢巡り