朝食を食べたら早々に出発し、美幌峠を目指す。砂湯は昨日行ったので、美幌まで直行したほうが近いのは当たり前だが、天下の絶景美幌峠に寄らないわけにもいかない。天気が良いので、屈斜路湖もきれいに見えて、遠回りしてでも来たかいがあったというもの。
美幌に抜けると女満別空港もすぐで、見覚えのある風景があるなと思ったら、めまんべつメルヘンの丘に戻ってきていた。まだレンタカーを返すまで時間があるので、網走監獄に寄る。昔の網走刑務所の建屋を移築したもので、刑務所を展示している博物館は珍しいだろう。
網走のレンタカー屋は駅から少し離れているので、レンタカーを返した後、通常は駅まで送迎してくれるのだが、コロナのせいで、タクシーで行って欲しいとのこと。タクシー代はもちろん、レンタカー屋持ち。
懐かしの網走駅。道東には何度も来ているが、網走駅に来たのは、記録を見てみれば25年ぶりだ。急行大雪に乗るためによく並んだ改札は今も変わらずだが、二ポポ人形の公衆電話ボックスはなくなっていて、なんだか殺風景な寂しい駅になっていた。
今回乗車するのは、旭川行きの特急大雪。お古が回ってくる石北本線の特急で、スラントノーズが見られる最後の特急だったが、今やキハ183 500番台が入っているとは。それでも、塗装はボロボロで、いつなくなってもおかしくない列車だと思った。
昼食は、狙っていた網走駅の駅弁にする。駅待合室にあるモリヤ商店のかにめしは結構有名なようだが、駅弁の種類も豊富にあるので、いくら数の子弁当にする。お昼にちょうど良い列車ともあって、駅弁が次々に運ばれてきて、選び放題だった。
石北本線を網走から旭川まで、昼間乗り通すのは初めてではなかろうか。宗谷本線と同じく長大盲腸線で、4時間近くもかかる。すっかり飽きてきたところで、旭川駅に到着。駅前のホテルに荷物を置いて、夕食は近くの居酒屋にした。
東京で食べるホッケと北海道で食べるホッケは全然違う。値段も身のぷりぷりさも全然違うので、本当に別物なのだろう。北海道ならではザンギも食べる。ザンギと鶏のから揚げは何が違うのか、という話がたびたび論争になるが、釧路で発祥した店のから揚げをザンギと言ったものが広がっただけのようだ。
【目次】 出発準備編 知床 摩周・阿寒湖 移動日 富良野 |