'12GW 北東北桜の旅 その3 - 弘前・青森

5月3日(水)
青森7:37 8:19弘前
弘前さくらまつり
弘前13:42 つがる3号 14:23青森
青森(メモリアルシップ八甲田丸、青森海鮮市場)
青森17:20 17:25新青森18:14 はやぶさ6号 21:24東京

最終日ももちろん桜である。その前に、青森に泊まっているのだから、駅前の市場に行かない手はない。ホテルをチェックアウトして、荷物を駅のコインロッカーに入れたら、駅前の青森海鮮市場へ。朝6時で早すぎるのかもしれないが、まだ店を準備している状況で、あまり活気は感じられない。観光客は、早くも食堂でどんぶりなどを食べている。

のっけ丼

るるぶに載っているのっけ丼はどこでできるのかと思ったら、隣に別の青森魚菜市場(古川市場)があって、目的の市場はこっちだった。入り口でチケットを千円分購入する。チケットは10枚綴りになっているので、100円ずつ、好きな材料を載せられる。足りなければ500円チケットもある。釧路の和商市場でさんざん勝手丼を作ってきたので、千円じゃあまり載せられないのではないかと思いきや、各商店では勝手丼用に100円で載せられるだけの量を販売していたので、種類豊富な豪華などんぶりが完成した。

ホタテみたいに200円というのもあるが、概して100円で載せられるので、ご飯代を別にすれば最大9種の味が楽しめる。できた勝手丼は、市場内で食べられる場所が用意されているので、そこでお茶も飲むことができる。まだ朝早いせいか、観光客も少なかったし、十分楽しめた。

駅に戻って、弘前へ向かう。たまたま電車が10分ほど遅れており、一本早い電車で弘前に8時半に到着した。この時間ならバスがあるだろうと駅を下りると、すぐにシャトルバスが来ていて、城の入り口までノンストップ。昨日とは違う入り口から城内に入っていく。

弘前城桜 弘前城桜

こちらが本当の入り口のようで、入ってすぐの桜並木がまた見事。こんな桜並木見たことない。角館は真っ白な桜という感じだったが、弘前の桜はピンクがかっていて、これこそ桜といった感じ。城の有料入場口は昨日と同じところにつながり、そこから有料エリアに入る。今日は天守閣にも登ろうとすると、これまた長蛇の列で20分くらいかかってやっと登ったが、止まることなくそのまま下りてくるような、パンダ見物と同じ状態だった。しかし、上からの長めもまた格別で、なんとも見事である。

弘前城桜 弘前城桜

今日は十分時間があるので、ベンチに腰掛けてのんびりする。あちこちで花見が行われており、この桜の規模なら、まさに花見に来たという感じがする。風が吹くたびに花吹雪になっていて、まさに雪みた〜いという声が聞かれるほどすごい状況。追い打ちをかけるかのように小雨が降ってきて、花散らしの雨になりだした。

昨日は行かなかった反対側のお堀には、桜のトンネルができていて、これまた散策するには素晴らしい。お堀でボートをこいでいる人も多く、一時間くらい待ちのようだ。そして、一番幹の太い桜や一番長くはえている桜などを見るため帰り道を帰ると、そこは屋台だらけでスゴイことに。お昼もその屋台で食べて、十分満喫した。

混雑を見越して朝早く来たのだが、予想通りだんだん人が増えてきた。朝に比べたら人の量がぜんぜん違う。これで今回の旅の桜も見納めである。駅へ向かう前に、ちょっと寄り道してアップルパイのお店へ。弘前と言えばりんごでアップルパイのお店がすごいある。るるぶにも店ごとのアップルパイが紹介してあって、皆違うのだ。

アップルパイ

狙いを定めてバスに乗り、Noel(ノエル)という店へ。喫茶店のように食べられるかと思ったら、ケーキ屋さんでそこで食べるわけにはいかなかった。購入したアップルパイは、列車を待ちながら、駅のベンチで食べることとなった。大きなリンゴがたっぷり入った見事なパイでおいしかった。

今日の青森への帰りも特急に乗る。東京までの帰りのチケットは、弘前発で購入していたので、特急列車は乗り継ぎ割引で半額の250円で乗れる。新青森と青森間ははみ出し乗車になるが、特急に乗っても特急料金不要ということなので、乗車券だけで青森駅まで戻ることができる。今日も特急列車の列はすさまじく、またしても積み残すのではないかと思うくらいだったが、見事に乗りきれた。

青森駅に戻ってきたら、まだ時間があるので、コインロッカーにさらに増えたお土産を入れて、青函連絡船八甲田丸へ。このころには小雨だった雨も大荒れの天気になっていて、絶妙な時間で桜見物に行ったものである。翌日のニュースでは、弘前の桜は完全に葉桜になってしまっていたので、タイミングがまさに見事だった。

八甲田丸

八甲田丸は、青函連絡船を今に残す資料館である。あちらこちらに売られていき、お台場にあった羊蹄丸が無くなった現在、いよいよここだけになってしまった。連絡船には二往復しか乗っていないが、そういえばこんなだったなぁと思い返した。ただ、資料映像とか流すだけで、高い料金払って入った甲斐があまりない。何度でも来てくれるようなイベントをやらないと、入場者のじり貧はまぬがれまい。甲板に置かれた車両を出入りさせたりすればおもしろいと思うのだが。

最後は駅前の市場に行って、魚介類のお買い物。青森と言えばやっぱりホタテなので、もちらんホタテを購入。マグロなんかがごろんと転がっていたりする。イクラやたらこ、筋子なんかも買おうと思っていると、どんどん店が閉まっていく。朝5時からやっているのだから、15時もすぎたら店じまいなのだろう。急いで欲しい物を購入して、これにて今回の旅は終了である。コインロッカーから荷物を出して、新青森まで電車移動。まだ時間があるので、駅弁を購入し、一階のお土産屋を冷やかして回ると、またしても持ちきれないほどのお土産が増えてしまった。

E5系はやぶさ

旅の最後は、E5系のはやぶさである。開業から一年たっても、まだ選んで乗らないとE5系にあたらない。350km/hで営業運転を行う日本最高速の列車で、グリーン車のさらに上、一等車扱いのグランクラスという車両をつないでいるのも特徴だが、はたしてどれくらいの人が乗っているものなのか。5/3ということもあるのか、青森を出たときにはがらがらで、復興特需も青森までは来ていない感じがした。

今年のGWは短くしかも国内旅行となったが、寒さが残る今年ならではの桜を見ることができ、満喫できた。弘前の桜はわざわざ行っても見る価値が十分にある桜なので、是非時期をあわせて行ってみて欲しい。


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