'12GW 北東北桜の旅 その2 - 八幡平・十和田

5月2日(火)
田沢湖温泉 後生掛温泉 鹿角 十和田湖 奥入瀬 谷地温泉 青森 弘前
弘前さくらまつり
弘前21:32 つがる7号 22:08青森
ホテルサンルート青森

田沢湖に来たら忘れてはならない乳頭温泉であるが、今日は移動が大変なので、乳頭温泉に寄らずに青森を目指す。田沢湖温泉も基本的には泉質は同じだろうから、朝風呂も入ったし、これで十分だ。8時に宿を出発して八幡平へ向かう。ずっと山道で、なかなか早く走れないが、一時間半くらい走って、八幡平へ入っていく。

後生掛温泉

アスピーテラインに寄り道し、八幡平と言ったらここ後生掛温泉へ。20年くらい前に盛岡から秋田へ車を走らせたときに寄った温泉でもあり、顔だけ出して入る箱蒸し風呂が一番の特徴である。他にも様々な温泉があり、八幡平に来たら是非訪れたい温泉の一つである。ちなみに、路線バスでも来ることが出来る。真っ黒な温泉たまごも有名で、何が良いのか分からないが、やっぱり食べておく。

幸楽ホルモン

八幡平を抜けると、やっと鹿角市の中心街である。道の駅に寄り道して、そろそろ秋田お土産も終了と、お土産を買い求め、お昼の場所を探す。るるぶに乗っていた郷土料理店に行ってみるが、どうも高そうで敷居が高い。もう一件載っていたホルモンの店に行くと、これが当たりだった。「ホルモン幸楽」というお店で、メニューはホルモンだけ。何処の部位が入っているかも分からず、余った肉を集めただけと言えるが、味付けが絶品で、ジンギスカン鍋で食べるのも特徴的。

次から次から訪れる客は持ち帰りばかり。焼くだけだから何処で食べても同じ味ということだろう。お持ち帰りしようかと思ったが、冷蔵必須ということで、今日帰るなら買って行けそうだったが、残念ながら明日までは厳しそう。惜しむらくは、ホルモン以外のメニューは数軒先の系列の焼き肉屋で作るようで、冷麺を頼んだのにすっかり忘れられていて、一時間近く滞在を余儀なくされてしまった。今日は時間がないというのに・・・。

大湯環状列石

十和田湖への道を急ぐ。途中、大湯環状列石という看板を見つけ、そういえばこの辺りにストーンサークルがあったんだっけと寄ってみる。が、何も無い広場にとこどころにストーンサークルがある。客を呼ぼうと桜を植えたり、ビジターセンターを作ったりしているが、お土産屋も閑古鳥状態で寂しい限り。

しかも今では縄文時代の住居跡だろうということで、三内丸山遺跡と併せて世界遺産を目指しているという。さすがにこれを観光資源にするのはどうかと思う。なんでもかんでも世界遺産の時代じゃないだろ。とんだ無駄な時間を過ごしてしまった。

初荷峠展望台 乙女の像

次こそはやっと十和田湖に到着である。峠の展望台から眺める十和田湖は見事で、十和田湖はこれだけでも十分かもしれないが、一応定番の誰もが突っ込みを入れるおばさんの像、もとい乙女の像へ向かう。

予定時刻よりも大幅遅れて、もう15時になってしまった。ゴールデンウィークとは思えないほど観光客も少なくて、ガラガラっぷりがすごい。あちらこちらつぶれたお土産屋やホテルがそのままになっており、新幹線延伸特需なんて全く皆無と言える。乙女の像も昔はこんなところにあったのかな?と思うような奥まったところにあり、少し散策させて、帰る道にお金を落としてもらおうという魂胆が見え見えだ。

奥入瀬渓流

やっと青森県に入ったと思ったら、新しいトンネルへの道で秋田県にまた戻る。ナビゲーションを付けていると、いちいち県をまたがると情報を流してくれるので、ありがたいのかうるさいだけなのか。そして、子の口から奥入瀬へ。まだ雪が残り、あちらこちら水たまりがたくさんある状況の中、一カ所だけ車を停めて散策する。今の時期は緑もなく、まったくの季節外れ。やはり、ここは紅葉の時期に来るべきである。

奥入瀬を急ぎ足で見た後は、青森を目指す。レンタカーを返すポイントは弘前なので、ここから弘前に向かえば手っ取り早いが、お土産が多くなっているし、時間が間に合いそうなので、青森の宿に一度荷物を置いてチェックインした後、弘前に向かうことにする。その前に、あと一件温泉に行けそうだ。青森までの途中にある温泉の中から適当に選び、秘湯と言われる谷地温泉に行ってみることにした。

谷地温泉

様々な源泉が楽しめるということだったが、実際には源泉の温度が違う湯船が二つあるだけ。同じような場所で湧いている温泉だから、基本は同じようなものである。このあたりの温泉は白く濁った硫黄泉なので、何度も温泉に入っていると、何日も臭いが残ってしまった。

それにしても、ここにもいました。最近眼にする浴場にまでカメラを持ち込む人。後生掛温泉では持ち込み禁止とまで書かれていたくらい、ものすごく多いのだろう。ブログなどにアップするのだろうけど、誰も入っていないのならまだしも、犯罪にもつながりかねない行為は是非やめて欲しいものだ。

八甲田山を越えればすぐに青森の市街地に到着する。八甲田山から微妙にガソリンが足りなさそうな状況になっていたので、市街地に出てきたところでセルフの給油をしておく。満タン証明をもらうにはセルフでは難しそうだから、一回セルフで入れておいて、二回目にレンタカー屋の近くで入れると安くあがる。渋滞が少しあったが、青森駅のすぐそばのホテルに、なんとか18時前には到着し、急いでチェックインして荷物を置いたら休憩するまもなく出発する。

青森から弘前までは、電車で一時間弱の距離だから、車なら一時間くらい。高速に乗ればかなり速かったが、弘前は高速のICからかなり離れている。ICを下りてからがやや渋滞していてのろのろで、弘前駅前には返却予定時刻19時を少し越えていた。しかし、ガソリンスタンドもすぐに発見できて、レンタカー屋も見つけられ、19時半に無事レンタカーを返却した。

弘前城夜桜

さて、肝心の桜は弘前城で、駅前から離れている。車を返す前に行ってくれば良いではないかと思いがちだが、駐車場探しに時間がかかるのがおちで、歩いて行くに限る。と言って、意外に駅から距離はあって、30分くらい近く歩いて、やっとお堀に到着した。

弘前城夜桜 弘前城夜桜

花びらがかなり散っている状態で、やや終わりかけの状況だが、角館ほど葉っぱが目立ってはいない。一番絶好の時期に当たったと言える。左の方から入っていくと、こんな夜中なのに屋台が並んでいるし、夜桜見物の人も多い。中に入っていくほどに桜が素晴らしくて、これは本当にスゴイ。わざわざ来た甲斐があるというもの。しかも、どこまで行っても終わらない。

そろそろ帰ろうかなと思ったところで、入場料をとるエリアに到着した。まだ本命のところにも来ていなかったとは。入場時間は21時までで、現在20時40分。まぁここまで来たら、入らないわけにはいかないだろう。入っていくとさらにスゴイ。広場一帯に咲き乱れる桜の数々。昼間だけではなく、夜桜見物も来ておいて良かった。

元来た道を戻っていくと、現在21時を過ぎたところ。青森まで帰る最終列車は22時08分とかなり早めだが、タクシーに乗れば、その前の特急に乗れる。城の入り口にタクシーが並んでいたので、タクシーに乗って駅に戻る。運ちゃんの話では、今日がほぼ最後で、良い時期に来ましたねとのこと。この時期、やはり弘前に泊まれる人は少なく、青森に行くのはもちろん、昨日の人は八戸から通ってきたそうだ。

無事特急の時間に間に合ったが、なんとびっくり長蛇の列。自由席なら500円で乗れるという特定区間でもあるせいで、30人くらいは並んでいるのでは無かろうか。それでも、さらに後ろに並んでいて、列車が来るころには50人くらい並んでいたのではないだろうか。これでは乗り切れないと思ったが、到着した列車はがらがらで、全員が座れることはなかったが、ラッシュのような列車になることもなく、なんとか無事青森駅に到着した。

夕食は遅くなることを見越して、弘前駅で桜を見に行く前にコンビニでおにぎりを買ってたべていたのだが、予想通り弘前で夕食を取る時間もなく、青森で22時半に店を探すのは難しい。朝までやっているチェーン店の居酒屋くらいしかなく、るるぶに載っていた郷土料理屋なんかに行ってみても、23時までで終わりですとつれない返事。

そんな中、大々的にビルに宣伝が出ていた弁慶という居酒屋があり、漁師だから魚がうまいと。それならと行ってみたところ、確かにうまい。せんべい汁など郷土料理も置いてあるので、青森の駅前で泊まるのなら、ぜひとも訪れてみたい居酒屋だった。


| 戻る |

【目次】
角館・田沢湖
八幡平・十和田
弘前・青森