'11冬 九州温泉三昧の旅 その2 - 知覧・桜島

2月12日(土)
指宿9:00 10:00知覧(知覧特攻平和会館, 武家屋敷)12:30 13:00鹿児島(城山公園)14:00 14:30桜島(桜島マグマ温泉 湯之平展望所 有村溶岩展望所 埋没鳥居) 20:00鹿児島
ホテルユニオン

朝二回目の砂むしなら二割引でできるという。そういう宣伝があると敵の思うつぼで、まんまと二回目に入ることになる。日の出時間を目指して、6時半に出かけていく。今日は昨日ほど熱くないのはたまたまだろうが、また20分入って汗びっしょりになった。外は徐々に明るくなってきたが、曇り空で日の出は拝めず。昨日は真っ暗だった展望風呂からの眺めは、まずまずだった。

朝食も付いていないからホテル近くのコンビニで腹ごしらえ。地方に行くとコンビニさえ違った物が見つけられて楽しいが、巨大なおにぎりにびっくりする。そういえば、奄美大島のおにぎりも巨大だったっけ。天気が良ければ池田湖にも寄ろうと車を走らせるが、昨日よりも天気は悪い。それどころか雨が降り出した。そして、ついには雪に。東京よりもはるかに南国に来ているはずなのに、雪になってしまうとは。東京でも昨日初冠雪を記録したようで、全国的に寒波が押し寄せていた。

頴娃ICから指宿有料道路に乗る。知覧ICの先に料金所があるので、ここで降りると道路代が無料だ。ナビに従ったらこのルートになったが、有料道路を使わなくても良かった気がする。途中雪も降り始めるし、かなり時間がかかって知覧の町に到着した。

知覧特攻平和会館

まずは知覧特攻平和会館へ向かう。少し中心地から離れたところの小高い丘の上にある。太平洋戦争末期、神風特攻隊がここから飛び立った。その当時の記録や遺品などを展示している。また、定期的に語り部の説明がある。結構館内は広く、じっくり見ていたら一日かかってしまう。語り部の話を聞いてざっと見るだけでも一時間以上かかってしまった。外を見ると、さっきよりも雪が激しい。

武家屋敷

そして、知覧と言ったら武家屋敷。薩摩の小京都と言われる城下町で、昔ながらの道沿いに武家屋敷がある。武家屋敷の入口では、お茶屋のおばちゃんが待ってましたとばかりに立ち上がる。誰でも簡単に入れてしまう状況にあるのに入場料を取るので、観光客と思われる人が近づいてくると声をかけているのだ。武家屋敷の道の両端では入場料を取ろうと待ち構えているが、途中の脇道から入れば、実はわからない。そのためだろうか、チケットを買った証拠にパンフレットを持って歩くようにとあちこちに書かれている。

武家屋敷庭園

武家屋敷というよりは各家庭のお庭拝見といったところ。道沿いには普通に人が住んでいる民家もあり、どうしても観ておきたいところというわけではない。途中途中でお土産屋も兼ねている家があったりするが、とりあえず武家屋敷の道を行って帰るだけだった。

知覧で随分時間を使ってしまった。鹿児島まで戻ってお昼は鹿児島ラーメンだ。ナビは高速を示さず、下の道で鹿児島へ。途中三車線の道があったりして、有料道路なんて使わなくても十分速い。やっと雪もやんで、天気も良くなってきた。鹿児島には1時過ぎには到着し、天文館近くのるるぶに載っていたラーメンや『豚トロ』に向かう。

豚トロラーメン

到着したときは、たまたま行列が短かったが、待っているうちにかなり長い行列になっていた。るるぶを持っている人もいたので、宣伝効果絶大だ。ラーメン自体はまぁおいしかった。ラーメンはかなり食べ歩いているので、普通においしいラーメンでは物足りなくなっている。店の隣にはとなりのトントロという店が。単にトトロのぱくりだと思っていたが、この店がトントロだから、トントロの隣なのかと納得。

城山展望台

朝方の雪はどこへやら。きれいに晴れ渡り、城山展望台に向かうと、桜島がきれいに見えていた。前回来たときは曇り空で桜島の上の方に雲がかかっていたので、今日はすばらしい景色が堪能できた。

桜島と桜島フェリー

予定よりも随分遅くなってしまったが、次に向かうは桜島。道がつながっているとはいえ、ぐるりと回ると二時間くらいかかってしまうが、船で渡れば10分だ。船はひっきりなしに運行しているが、乗船時間は10分でも待ち時間の方が長い。三艘くらいやり過ごして、やっとのことで桜島に渡ることができた。車を運んでも千円ちょっとで、船というよりも有料道路といった感が強い。料金を払うのも、車に乗ったまま料金所精算になっていた。

桜島の温泉といえば、前回も船で渡って入った国民宿舎併設のマグマ温泉である。鉄分や塩分の含まれた茶褐色の温泉で、錦江湾に面して鹿児島市内が見えるのだが、せっかく桜島に来たのに桜島が見えないのが残念である。のんびり温泉につかり、17時ぎりぎりでビジターセンターを見て回り、公園の足湯でまたのんびりする。

湯之平展望所

早くも陽が傾いてきた。18時にはレンタカーを返すつもりだったのに、もう17時を過ぎている。レンタカーの営業所に到着時刻の延長を連絡し、桜島の展望台を巡っていく。まずは山に一番近づける湯之平展望所へ向かう。指宿と同じく17時でお店も終わっていて、観光客もほとんどいない。そんな中、ちょうど噴火した。ここ数日、新燃岳の活性化にあわせるように、桜島も活発化しているとのことだった。

埋没鳥居

昔は島だった鳥島展望所、火山灰が降り積もる有村溶岩展望台を見て回ると、もうあたりは真っ暗だった。最後に埋没鳥居に到着したときは、もう18時を過ぎていた。大正の大噴火で鳥居がすっかり埋もれてしまったのだ。ここからなら、船よりも陸路を帰った方が早いだろうと思ったが、のろのろ運転の車に先を阻まれ、鹿児島駅前の営業所に着いたのは閉店ぎりぎり前の20時だった。

ホテルは駅前の安いビジネスホテルだが、一階に六白亭という黒豚専門店があり、黒豚のしゃぶしゃぶ付きである。焼酎の種類も豊富で、ビジネスホテルにしては家族連れが泊まっているわけである。5分も歩けば温泉の銭湯があり、閉店間際に最後の温泉に入ることが出来た。


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