'11冬 九州温泉三昧の旅 その1 - 霧島・指宿

2月11日(金)
羽田空港8:05 JAL1863 10:05鹿児島11:00 12:00霧島温泉郷(丸尾滝)15:00 16:30池田湖17:00 17:30指宿
指宿いわさきホテル

毎年恒例になっているマイルキャンペーンで、今なら国内線は二割引の12,000マイルでどこでも行ける。さらに二月は旅行客が少ない時期なので、JALカード特典で500マイル少なく行けるそうだ。ということで、三連休で久しぶりに国内旅行で九州へ行くことにした。三連休ともあって、ほとんど満席なのだが、二週間前を切ったら予想通り空き席が出てきた。しかし、帰りの便がなかなか取れなかったので、とりあえず行きを土曜日朝一で鹿児島へ、帰りを日曜日最終で熊本からでキープした。便や日付変更は何度もできるので、金曜日の鹿児島便が出てきたところで変更し、丸々三日間の日程となった。

基本的には行ったところばかりであるから、今回は温泉に入りに行くのが目的である。宮崎と鹿児島の県境にある新燃岳が噴火を始め、鹿児島空港は使えないかと思ったが、宮崎方面に火山灰が飛んでいるようで、鹿児島方面は問題ないとのこと。

JAL

羽田空港にはいろいろ行き方があるのだが、今回は大井町駅から空港バスに乗って羽田空港に向かう。これが一番安上がりのようだ。荷物預けはないから、カウンターに寄る必要もなくて、印刷していた二次元バーコードを荷物検査場でかざしてレシートを受け取れば良い。国際線と違って国内線のラウンジは相変わらず飲み物とおつまみくらいしかないので、売店でおにぎりを買って朝食とする。

飛行機は少し遅れて出発した。すぐに飛行機は雲の上に出て、富士山上空ですと言われても全く何も見えない。機内サービスはもう無くなったと思いきや、なんと飲み物サービスがあった。すでにANAは有料化しているのに、経営再建中のJALが無料で出しているとは。これこそ辞めても良いと思うのだが。

鹿児島空港には出発時の遅れを引き継いで、15分くらい遅れて到着した。レンタカーのカウンターでトヨタレンタカーの予約をしている旨を伝えれば、迎えに来てくれる。そういえば7年前、九州新幹線開業時に鹿児島空港へ降り立った時、レンタカーが借りられずにバスとタクシーを乗り継いで霧島観光をしたのだった。それと同じルートをこれからたどって、霧島に向かう。

丸尾滝

霧島温泉郷は小さな町で、とりあえず前回も行った丸尾滝を目的地とする。温泉の滝で、滝壺が乳白色に染まっているので温泉らしい。ちょうど昼食時になっていたのでお食事処を探すがこれと言ってめぼしいところはない。もらったパンフレットを参考に店に向かってみるが、この地図がまたあてにならない。結局、霧島神宮までたどり着いて、入口の食堂で食事とする。相変わらず閑散とした神宮前のロータリーで、いくつかある食堂から人が入っていそうなところに入る。

鹿児島と言えば地鶏に黒豚。しかし、この店ではそばも名物なようで、黒豚トンカツ丼のお吸い物にはそばが入っていた。お昼時で人が入っている店を選んだのに、ほとんどがらがらのままだった。前回も感じたが、霧島神宮自体を訪れる観光客は少ないのだろう。それにしても、新燃岳の噴煙がどこかで見えるかと思ったのだが、どこに行っても全く見えず。山を一つ越えた向こう側で噴火しているためで、これが鹿児島方面には全く影響が無い理由であろう。

霧島温泉郷に戻って、どこか温泉に入りたいところ。展望風呂の宣伝のあった霧島観光ホテルに向かう。お昼のホテルというのは閑散としているのが常であるが、今日は特に閑散としている感じがする。新燃岳の影響で、観光客も減っているのだろう。そのおかげか、風呂には誰もいなくて、だだっ広い風呂を占領できた。肝心の展望風呂は、天気が良ければ桜島が見えるはずだが、今日は曇りでその存在すらわからなかった。

展望風呂に加えて露天風呂もあるというこだが、建物自体が別になっていて、かなり歩いて露天風呂へ。外にあるだけの温泉ではあったが、まずまず楽しめた。さらに酒を飲みながら足湯に浸かることができたり、なかなか趣のあるホテルだった。最後に、湯けむり広場パライソで足湯に浸かり、お土産などを購入する。昔は駐車場の片隅にある足湯だったが、車を入れないようにしており、少しは雰囲気を楽しめるようになっている。タオル代として、一人100円かかる。温泉まんじゅうやさつまいもプリンなど、ちょっとしたおやつも楽しめる。

池田湖

ぐだぐだしすぎて、予定からかなり遅れてしまった。鹿児島空港まで同じ道を戻り、空港前のICから高速に乗って一気に指宿を目指す。ずっと九州自動車道かと思ったら、途中から指宿有料道路になっていて、今時ETCも使えない。料金所は人がいなくて自動精算機だけというのは初めての経験で、小銭を放り込んだらおつりに手が届かない。ドアを開けて取るはめになってしまった。そのあともまた違う料金の指宿有料道路になっていた。有料道路は山の上を走っていて、景色が良いはずだが、曇っていてまったく眺めが良くなかった。

巨大ウナギ

指宿に近づいてきたので、このあたりの一応の観光地である池田湖へ。天然記念物の巨大ウナギが生息し、未確認生物が目撃された事でも有名で、ネス湖のネッシーならぬ池田湖のイッシーと呼ばれている。それは単に巨大ウナギの見間違えという説が有力である。巨大ウナギが見られるレストハウスに入り、タダで見られるがお土産を買えという趣向で、まんまと交わされる。このあたりの店は17時で閉まってしまうので、土産物を見て回るのも急ぎ足だった。

15時には到着したいと思っていたのに、ホテルの到着は18時。すっかり夜になっていた。今日の指宿のホテルはどこも一杯で、奇跡的にここの素泊まりだけが確保出来た。指宿いわさきホテル内には砂むし温泉は当然のごとく、サッカー場も敷地内にあり、今日は浦和レッズのキャンプが行われていた。昨年は岡ちゃんの日本代表合宿でも使われたそうだ。

さて、指宿に来たらもちろん砂むし温泉に入らなければ。ホテル内にあるにも関わらず、一回1,050円かかってしまう。それだけ人手も手間もかかる温泉なのだ。まず、専用の浴衣に着替えてから海岸に出る。昔来たときに入った市営の砂むし温泉は、まさに海岸の砂浜温泉だったが、ここは雨の日でも入れるように大きなテントが作られていた。

少し待ってから案内され、スコップで砂をかけられる。砂がかなり重く、床暖房のように下から暑いくらいに暖められれ、サウナのようにすぐに汗びっしょりになる。カメラを持ってくれば、砂に埋もれた状態を写真に撮ってくれるし、カメラマンがいるのでもちろん有料だがちゃんとした写真も撮ってくれる。10〜15分くらいといわれるが、20分埋まっていた。

外に出ると、すぐ横に露天風呂があり、そこに浴衣のまま入って砂を落とす。そして、シャワーを浴びて完全に砂を落としたら、新しい浴衣に着替えて空中温泉へ。こちらは普通の温泉で、砂むし、露天風呂、普通の温泉と一通り楽しめるようになっている。すでに外は真っ暗なので、外は全く見えなかったが、砂むしだけでも十分楽しめた。

夕食は付いていないので、ホテルのレストランに行こうと思うが、予約制だというので、めんどくさいから外に行くことにする。るるぶにも載っていた駅前の郷土料理屋である。歩いていくと30分くらいかかりそうなので、タクシーで向かう。酒を飲んだら車を運転できないからだ。タクシーの運ちゃんは、駅前に向かうというと、「青葉」ですか?と聞かれる。夜に駅前までタクシーで向かうとなれば、目的はただ一つだろう。

ちょうど入れ替えですぐに入れたので、薩摩料理をいろいろ試す。きびなごにさつまあげ、地鶏刺に黒豚料理。最後になぜかあった奄美料理の鶏飯でしめる。お酒は当然のごとく芋焼酎で、薩摩料理を満喫できた。ホテルに戻ると、最後に大浴場に入って、温泉三昧の初日は終わった。


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