'99秋 ぶらり韓国旅行 その02 - 水原

10月30日(土)
Seoul 水原
水原(八建門, 華城)
水原12:16 Mugunghwa223 16:56釜山
ソウル荘旅館

昨日戦争資料館で歩き疲れたためか、早々と寝てしまい、今日は早く起きられた。7時半に出発するときには、まだ宿の人は誰もいなかった。市庁駅から地下鉄に乗り込み、1号線に乗り続けること1時間15分で水原(スウォン)に到着した。水原は世界文化遺産に指定された華城の城壁が存在する街である。韓国民族村への玄関口でもあるが、時間がないので今回は城壁を一周するだけにした。

八建門

スタートポイントの八建門までは駅から徒歩20分ほど。そこからとてつもなく急な坂と階段が待っている。一気に登ると水原市街が一望できる。もう10時前であるが、コンビニで買ったパンで遅い朝食とする。すると、次から次から高校生のような団体が通り過ぎてゆく。どうも修学旅行生のようだ。それも一つや二つではない。次から次から登ってきたり、降りていったり、すごい人数だ。

一気に登った後は、城壁に沿って下って行くだけ。紅葉も来週には見頃になるだろうという状態だった。丘の上に建つ城壁は、さながら万里の長城といった感じである。さすがに、これだけ見晴らしがよいと、敵を迎え撃つにも最適な城であったことだろう。各種門、やぐら、のろし台、様々に変化に富んだ行程で、半分歩いたらバスで帰ろうと思っていたのだけれど、結局今日も2時間歩き通してしまった。

華虹門

駅に戻ってきて窓口の方へ目を向けると、窓口は長蛇の列になっていた。昨日の夜もソウル駅で長蛇の列が出来ていたが、今日もである。週末のせいなのか、秋休みでもあるのか。次のセマウルが欲しいと英語で言ったが、画面を見せて17時までないという感じの韓国語を話した。受付の姉ちゃんは英語を話そうとしないので、最後にはネー(はい)だのアニョ(いいえ)だの、韓国語で返していた。

特急ムグンファは意外にも数百単位で空いている。それでいい、ということで買っては見たものの、よくよく見ると席番号のところにイプソクの文字が。なんと立席だ。夜遅くになってから釜山にたどりつくよりも、立ってでも釜山に早めに着いた方が良い。途中で大きな駅が2回もあるから座れるだろう、と思っていたが、韓国の鉄道には自由席がないので、席が空いたとしても、切符を持っている人優先なのだ。

大きな駅を過ぎても、入れ替えがあるばかりで席は空かず、釜山まで5時間立ち通しだった。しかも、立ったままでは昼食も食べられず、キムパップ弁当を何度も売りに来ていたのに買えなかった。やっとの事で釜山駅に着くと、釜山駅から一駅地下鉄に乗車して、いつもの定宿ソウル荘旅館へ。相変わらず飛び込みでも空いているし、ここの親父は相変わらず日本人と思うくらい日本語をしゃべる。

荷物を置くと、すぐ食事に出かけた。宿のすぐ横の食堂で、今日はキムチチゲ(キムチ鍋)だ。お総菜の数は、今までで最大数の7皿だった。しかし、鍋というよりキムチスープという感じで、いまいちだった。それでも、お総菜の数で腹一杯。しかし、これだけで宿に戻ってはつまらないので、チャガルチ市場と国際市場のの屋台街へと足を延ばす。釜山は、見所が少ない分、おもしろさはここに凝縮されている。

ソウルの屋台街よりも活気があるのは、若い人が多いからかもしれない。通りにはゲームセンターが並び、こちらでもDDR(ダンス・ダンス・レボリューション)が大人気になっていた。今年よく目についたのが、イカの足をバターで焼いて押しつぶした物。1,000won(90円)で買えて、サキイカのようだが、イカの弾力もあってバター風味でうまい。そして2往復くらい屋台街を歩いた後、宿へ戻った。


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